バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)

  • 新潮社
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レビュー : 133
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134078

感想・レビュー・書評

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  • The Hound of Baskervills(1902年、英)。
    ホームズ・シリーズ、長編。

    名家バスカヴィル家の当主が急死した。代々伝わる伝説によると、先祖の悪業のために、当主は呪われた魔の犬によって殺される運命にあるという…。ワトソンが伝説の謎に挑む。

    ワトソン主体で物語が進行する、少し変わった趣向の作品。長編の中ではこの作品だけが、イギリス国内で話が完結している。

  • 海外ドラマ『SHARLOCK』にどはまり中です。
    本作を基にした回を見て、原作はどんなだったかと文庫本を手に取りました。

    舞台はイングランドの荒野。
    それも、ところどころに底無し沼が口を開け、夜になると深い霧が立ち込める不気味な一帯。
    その地の名家・バスカヴィル家の当主は魔の犬に祟られているとまことしやかにささやかれています。
    前当主の不可解な死の後、新たな当主としてやってきたヘンリ卿を守るべく、ホームズが捜査に乗り出します。

    …が、物語の半ばまではワトソン中心で進みます。
    ヘンリ卿と共に館で生活しながら、身の周りの異変や近隣住民のことを手紙でホームズに報告するワトソン…でも一向にホームズからの反応はありません。
    ホームズはどこで何をしているんだ!…と、ワトソンと一緒にやきもきしていると、颯爽と現れておいしいところを全部持っていってしまいました。

    後半に行くにつれて高まる緊張感と、その状況を楽しんでいるホームズの挙動から目が離せません。
    そして追いつめられた犯人が辿る運命に、少しの不気味さともやっとした後味を感じつつ読了。
    このくせになる感じがたまりません。

  • 初めて読んだのは確か小学4年生の時だったように思う。
    当時の教室に学級文庫が置かれており、その中の『呪いの魔犬』というのが同書の児童版だった。その記憶は曖昧ながらも当時胸をワクワクさせながら読んだ憶えがある。また魔犬の火を吹くトリックの正体が燐だったのもいまだに覚えていた。

    が、やはり30代を目前に控えた現在では本作を愉しめるほど純粋では最早なく、内容的に陳腐な印象を受けたのは否めない。
    ただ、私が推理小説に再び没頭することのきっかけとなった島田荘司氏のミステリに対する姿勢~冒頭の幻想的な謎を結末で論理的に解明する~の原点であるとの認識を新たにし、この作品の影響を多大に受けていることが判り、興味深かった。

    ただ古典に関してはどうしても没入できない。
    やはり現代とは違う特殊な文体故か。次はこうありたくないものだ。

  • 高校生の時に読んだものを再読。
    主な特徴として、沼沢地の描写が素晴らしく一度現地に足を運んでみたいという気持ちになること。もう一つは本シリーズでは珍しい助手のワトソン博士が表舞台で活躍し、主人公のホームズがそれをサポートすること。
    主人公の再登場のシーンはセンスに溢れるもので、そこにいたのか?というのとワトソンかませじゃね?という認識になった。

  • 今までの長編と違って、話が途切れずに1つの流れで読めたのが良かった。先が気になる気持ちがどんどん高まっていき、ワトスンの活躍や、解決までの道のりを十分に楽しむことができた。
    登場人物も出揃い、謎も増えてきて行き詰まりそうな所でホームズ登場とは憎い。カッコいい。でもそのためにはワトスンが必要なんだよな、、だから好きです、ワトスン。
    いろんな謎もあれよあれよと真相が解明され、スッキリ収まるかと思いきや、苦い結末。うーん、前にホームズは短編が好きだ、と感想に書いたけど、この長編は面白かったな……。映像化されたものも見てみたい。

  •  シャーロックホームズシリーズの中ではこれが一番好き。「最後の事件」以来初の作品として、当時のファンも狂喜したんだろうなぁ・・・。
     この小説の特徴は、主人公がワトソンなんじゃないだろうかと思えるほどに少ないホームズの出現頻度だろう。いつもはホームズに答えを聞く役割にとどまる彼の奮闘記は新鮮味があり楽しい。

     物語の舞台は世間から隔絶したダートムア。曇天の空に底なし沼そしてバスカヴィル家に伝わる魔犬の伝説は場面の雰囲気を非常に物々しくしている。さらにホームズがいないことにより物語解決の糸口がなかなかつかめず。ミステリアスなイメージが増幅されている。
     ワトスンと一緒に怪しげな世界に迷い込んだかのような感覚で楽しめる傑作だと思う。

  • 小学校の時に読んだ作品。
    懐かしかった。

  • ★4.5

    ホームズシリーズの中で3作目の長編。
    風景描写が素晴らしい。薄ら寒い沼沢地。行ったことなんてないのに、不気味な雰囲気がよく伝わってきます。
    犯人とどう対決するのだろうと思っていたら、あっけなくて残念。でも最後の最後、ホームズがひとつひとつの謎を解き明かしてくれるので、結果気持ちよく読み終えられました。
    今回はワトスンが活躍してくれて嬉しかったです。ワトスン好き。

  • ホームズシリーズの長編。バスカヴィル家の系譜に絡んだ事件。強敵に挑むホームズだが露出は助手のワトソンが多い。2019.2.7


  • 短編の後に長編をよむと、とても厚みがあって今作品は風景や心情の描写がとてもよく描かれていて、臨場感が溢れてドキドキしながら読んだ。

    バスカヴィル家に伝わる犬の話はよくできていてとても恐ろしかった。
    それが相まって早く真相を真相を!!!
    と後半は急き立てられた。


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著者プロフィール

1859年スコットランド、エディンバラ生まれ。小説家。推理小説、歴史小説、SF、戯作など、多岐にわたる作品を残す。中でも「シャーロック・ホームズ」シリーズは、現代のミステリ作品の基礎を築いたとされる。1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得る。1930年没。

「2019年 『恐怖の谷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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