クリスティ短編集 1 (新潮文庫 ク 3-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135020

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフ。2編ほど読んだ。推理ものは眠る前に読んではいけない。移動中に手に取るのがベスト。

  • 灰色の脳細胞で事件を解くポアロ。
    やわらかい物腰で事件を言い当てる、安楽椅子のミス・マープル。
    そして、幸福の相談、パーカー・パイン。
    どの短編もすらすら読めて楽しめた。

  • その名の通りのクリスティ短編集。ポワロが出てくる作品もいくつかありますが、それよりもこの短編集ではクリスティが生み出したポワロ以外の愛すべきキャラクター、ミス・マープルとパーカー・パイン氏の活躍を見るべきでしょう。

    ミス・マープルはイギリスの片田舎に住む老婦人。彼女の周囲の人々が語って聞かせる不思議な事件を、自分の村で起きた些細な出来事と結びつけ、捜査もせずに真相を見抜いてしまう、いわゆる安楽椅子探偵です。初期の安楽椅子探偵の一人と言えばバロネス・オルツィの「隅の老人」なんかが有名ですが、ミス・マープルは古き良きイギリスを愛したクリスティのイメージを反映させた、愛すべき「田舎のおばあちゃん」です。ミス・マープルの謎解きは簡潔ながら、言葉遣いが愛情に満ちていて心地よい。

    パーカー・パイン氏は、自分が不幸だと感じている人たちにちょっとした刺激や変化を与えてくれる、よろず相談所を営む男性。よって、必然的にパーカー・パインものは推理小説ではなく、純粋に小説としてストーリー展開を楽しむというものになります。実際、パーカー・パイン氏のようなサービスを提供してくれる人や会社ってないのかな、などと思いながら読むのも良いかも。

  •  人は謎に惹かれる。
    その真実を知りたいと思う。

    本格的な殺人事件から、ユーモラスな謎かけまで。
    真実を知りたいという思いから、ページを次へ次へと捲ってしまう。



    お気に入りはひとつめ『検察側の証人』。

    騙せるのなら気持ちよく。
    想いの強さが作り上げた虚構の中の真実。

    その動機と騙し方がすごく素敵です。

  • 20年以上前にも読んだことがあったはずなのに、もうほとんど覚えていないという体たらく。
    でもまた新鮮な気持ちでミステリーを楽しめるというのは嬉しいことだ。

  • はじめてのアガサ・クリスティ。
    実家にあった文庫本なので古くて訳がちょっと時代錯誤っぽくもあったけど(土人とか)
    内容は面白かった。
    いままで読まず嫌いだったんだなと^_^;

    「検察側の証人」「うぐいす荘」
    ポワロ(この訳はポアロ)「エジプト墓地の冒険」「ダヴェンハイム氏の失踪」「イタリア貴族の怪死」
    ミス・マープル「火曜の夜のつどい」「アスターティの神殿」「金塊事件」「舗道の血痕」「動機対機会」
    パーカー・パイン「中年の人妻の事件」「悩める淑女の事件」「あるサラリーマンの冒険」

  • 借り物。
    精神科医や霊媒師といったオカルト色が濃い一冊。
    『検察側の証人』はあまりにも有名。
    その他も読みやすく、印象的なストーリーばかり。個人的には『ラジオ』が気に入った。
    少し古い翻訳が、今読み返すと新鮮で素晴らしい。

  • 「うぐいす荘」の読み比べのために借りた本……のはずだったけど、ほかの話もどれもおもしろかった。ミス・マープルとパーカー・パイン氏のシリーズがとくに好きだったかな。

  • 検察側の証人 ◎

  • 1・2
    三人の名探偵が独自の持味で勝負する傑作選。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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