クリスティ短編集 2 (新潮文庫 ク 3-3)

  • 新潮社
3.30
  • (2)
  • (6)
  • (25)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 130
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135037

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編集(一)はミス・マープルものとパーカー・パインものが大半を占めてますが、こちらはマープルもの2つ、パーカー・パインもの6つ、ポワロもの6つ。ポワロの登場率が少し多め。

    パーカー・パインもののうちのいくつかは、パイン氏がイギリスを離れて外国に旅行した先が舞台になっています。このへんは、夫の仕事の都合で一緒にイギリスを出たことのあるクリスティならではのモチーフで、異国情緒の中でパイン氏が自らの慧眼とアイデアを元に「不幸な人」を救うのが面白い。探偵ものとはまた違う切り口でのミステリーを楽しめます。6つの中では、『金持ちの女の事件』が物語として一番美しいと思います。

    ポワロものについては、どれも良い作品ではあるんですが、短編の限界というか、長編で見られるような緻密な伏線やちょっとした手がかりといったものがほとんど見られず、ストーリーを追いながら推理を楽しむというよりもポワロが出す結論を読んで「そういうことか」と納得せざるを得ない作りになっているのがやや残念。とは言うものの、読み物としては十分に面白いです。

  • パーカー・パインものの「金持ちの女の事件」がよかった。

    ミス・マープル「溺死」「クリスマスの悲劇」
    パーカー・パイン「「不満な軍人の事件」「不満な夫の事件」「金持ちの女の事件」「シラズの家」「高価な真珠」「デルフィの神託」
    ポワロ「遺言書紛失事件」「首相誘拐事件」「安アパートの冒険」「マーズドン荘の悲劇」「百万ドル公債の盗難」「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」

  • 「クリスマスの悲劇」「溺死」「遺言書紛失事件」「マーズドン荘の悲劇」「安アパートの冒険」「百万ドル公債の盗難」「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」
    「首相誘拐事件」「不満な軍人の事件」 「不満な夫の事件」 「金持ちの女の事件」
    「シラズの家」「高価な真珠」 「デルフィの神託」

  • パーカー・パイン氏の短編とミス・マープルもの。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アガサ・クリスティの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×