ABC殺人事件 (新潮文庫 ク 3-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135068

感想・レビュー・書評

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  • 最近イギリスかなー新しいのがTVでやってたけど、悪役っぽいのはいいんだけど、年老いたポワロ、引退したポワロのリアルすぎな現実がショックすぎて終始暗い印象で病みそうになった。原作はそういう設定ではないのかな。違うなら読みたい

  • 小学生だか中学生の時に一度読んだけど、名前が覚えられなくて、外国の本は難しいな~と思って、その後海外ものは読まなくなった覚えがある。
    でも、最近、ちょこちょこ海外ものを読みだして、名前が例え似ていても、人物描写がはっきりしているものは、ちゃんと判別できるな、と思いだした。たぶん、小学生や中学生の時は、ちゃんと読めていなかったと思う。言葉を追うだけで精一杯だったのかな。

    というわけで、この本は混乱することなく読めた。一人一人の描写が明確で、読みやすい。登場人物がとても魅力的。ポワロは当然として、相棒のヘイスティングズも可愛らしくていいww

    ヘイスティングズの視点と、途中に入る他の人物の視点が面白い!今となっては別に珍しくもないかもしれないけど、この時代だったら斬新だったんじゃないかな~と思った。

    本格推理・・・ではないかもしれないけど、謎解きのドキドキ感や、最後までわからない犯人とか、すごく楽しく読めた。ポワロシリーズ、またいろいろ読んでみたい!

  • 木を隠すなら森の中。漠然と全体像をつかもうとするポアロやヘイスティングに毒され、自分でも何と無くABCの規則性を躍起になって考えてしまう。カストの独白の部分では、うわーマジかーこのままこいつが犯人でいっちゃうかー、と残念に感じたが、それでは終わらないのがさすが。ホワイダニットにミスリードしていくのが巧い!文章は古臭くも、アイデアはいつの時代に読まれても色褪せないな。名著と言われる所以を見た。

  • 親の本棚にあったから読んでみた。二冊目のアガサクリスティの作品。後半は面白いなと思ったが、序盤中盤の殺人→事情聴取→殺人→事情聴取…の流れが少し退屈だなと思ってしまった。
    やっぱり海外の作品だと毎回登場人物の名前が混乱して、読みにくさを感じてしまう。早く慣れたい。

  • 小学生の頃に買ってもらった本だが、20年近く経って積読から開放してきた。シャーロックホームズもハッとさせられるシーンが多かったが、この本も世界中で読み継がれる古典の所以が分かる。
    最後のどんでん返し、謎解きのシーンは目から鱗が落ちる…ホームズみたくめちゃくちゃかっこいいという訳ではないが、味わい深い…。

  •  クリスティの長編、ポアロシリーズ。
     クリスティの才能が如何なく発揮されている傑作。
    ミステリー小説のお手本の様な構成で、探偵への挑戦状、イニシャルAの都市でイニシャルAの人物、が殺害、続いてイニシャルBの都市でイニシャルB人物が殺害と連続殺人が続いていく。この殺人を止める為、ポアロと被害者達が犯人に挑む。といった様な流れで、更には連続殺人の真相の驚き、どの様に考えればこの様な事が思い浮かぶのだろうと衝撃だった。
     クリスティ作品には傑作が多く、あれもこれも面白いとなってしまうが、知名度、手に取りやすさからきても女史のなかでも有名な作品で、ライトミステリーに思われがちだがけしてそんな事はない。
     クリスティを読んでみたいなと思っている人にはお勧めの一冊だ。

  • 2000/12/6
    主人公、エルキュール・ポワロに届いた一通の手紙からこの事件は始まった。ABCと名のる犯人からの挑戦状、彼はアルファベット順に殺人を犯すと予告してきたのだ。気ちがいによる無差別殺人だと思わ
    れていたこの事件は、第4の殺人が行われた後、始めてその様相を現し始めた。
    実際は一つの殺人を隠すために、残りの3つは行われていた。何だよ私もその事実に口の殺人が行われたぐらいに気づいたが、犯人は分からずじまいだった。

  • 昔の小説に慣れていないのもあって多少の読みずらさはあったが場面描写などはわかりやすく楽しく読めた。序盤から犯人らしき人のシーンが描かれそこからどう事件解決に繋げるのだろうかとわくわくした。

  • 再読
    「アクロイド」と「オリエント」と「そして誰もいなくなった」は
    展開はともかく犯人は覚えているが
    この話はばっちり忘れていた
    流石過ぎる
    でもやはり最初に読んだときほど楽しめないのは仕方ないか

  • ポワロのもとに届いた手紙。
    差出人はABC。
    Aからはじまる街でAからはじまる人を殺す。
    Aの次はもちろんB,その次はC・・・。
    手紙どおりに起こる殺人、犯人は誰か。何のためにポワロに手紙を送るのか。なぜ殺人を繰り返すのか。
    被害者遺族が犯人逮捕のためポワロのもとに集結する。

    ポワロ氏の洞察力と推理力が冴える長編。

    これぞミステリーといった風格ですね。
    ずっと前から思ってたんですが、ポワロさんの訳で要所要所で登場するフランス語は、どういう意味があるのでしょう。
    イギリスが舞台だけど外国人なんだよっていう印象付け?

    どっちも外国だしなぁと日本人にはいささか不可解。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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