ブルートレイン殺人事件 (新潮文庫 ク 3-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135082

感想・レビュー・書評

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  • 犯人は意外でした。読んでいる途中は誰もが犯人ではないという感じで、途中から出てきた人も怪しいけど犯人ではない、という感じでした。後から犯人とともに人物のつながりもわかるという点はちょっとずるいなあとも思います。

  • 久しぶりに本格推理小説を読みたくなり、、、
    「アガサ・クリスティ」の『ブルートレイン殺人事件』を読みました。

    「名探偵ポアロ」モノは、昨年6月に読んだ『アクロイド殺害事件』以来、約半年振りですが、相変わらず愉しく読めましたね。

    -----story-------------
    リヴィエラ行き豪華特急ブルートレインの中で、アメリカの億万長者の娘が惨殺され、宝石箱が盗まれた。
    調査の結果、被害者の夫が愛人とともにこの列車に乗っており、そのうえ事件の直前に妻の客室に入るところを目撃されていた。
    警察は彼を逮捕するが、偶然乗り合わせた「ポアロ」は以外な推理を展開する。
    運命のルビー"ハート・オヴ・ファイア"にまつわる奇怪な密室殺人事件。
    -----------------------

    動機と機会があった二人が疑われ、そのうちの一人が逮捕。

    二人とも、いかにも犯罪を犯しそうな人物設定なのですが、、、
    「アガサ・クリスティ」作品だから、当然、他の人物が真犯人だろうなぁ・・・ と思いつつ読みましたが、最後の最後まで真犯人はわかりませんでしたね。

    ≪ちょっとネタバレ≫
    まさか彼と彼女が共犯とは!
    うーーーん、想定外でしたね。

    あと、「ナイトン」の「キャサリン」への想いは、何かウラがあると勘ぐっていましたが、こちらは真剣な恋でした。
    ホント、読めない展開ですね。

    「アガサ・クリスティ」の作品は、ホント、期待外れになることがありませんねぇ。

  • 数十年ぶりのクリスティ。流石に犯人はわかる。

  • この作品と『オリエント急行殺人事件』とを合わせて読むと、クリスティは長距離列車、アメリカ人の大富豪、犯人が置き忘れた小物、聡明で観察眼があり自立したイギリス人女性、というものを小説の題材として好んだんだな、と思う。そして、そういったモチーフを同じように使いながら、全く違う二編の作品を創り上げたことに驚かされます。

    こちらの作品については、殺害されたのは大富豪の娘。殺人の動機がどうやら財産絡みらしい、というところまでは比較的早い段階で見えてくるのですが、犯人の巧みな行動、読者に推理をさせるためのさりげない描写などが見事で、なかなか真相の確信は持てないようになってます。
    ただ一つ、多分この小説、英語で読まないとヒントから真相に辿り着くのが無理。これは『オリエント急行殺人事件』にも共通するんですが、登場人物の名前だけは、人物一覧のところで原著の通りのスペルを出しておいてもらえると、日本人の読者にとってフェアなんだろうなと思います。

  • 犯人は意外な人物。
    でも伏線が少ないので、いきなり犯人が明らかになるという印象を持つ。
    途中から、この人しかないというように思ったが。
    ブルートレイン殺人事件という題名から、列車内の描写が多いかと期待したが、列車内の描写は少ない。
    鉄道ファンとしては寂しい限り。

  • クリスティの魅力は登場人物にあると思う。
    最後でレノックスのことがとてもすきになった。

  • クリスティの作品です。推理小説ははまると止まらなくなりますね。以前はホームズものにはまり全て読破しました。クリスティの作品も何冊か読んだことがあります。ポアロが出てくる作品が好きで今回紹介するものもポアロが事件を解決していきます。

    ブルートレインという列車の中で億万長者の娘が殺されさらに所持していた宝石が盗まれる。その列車には被害者の夫が愛人とともに乗っていて・・・。偶然そこに居合わせたポアロが事件を推理していくという作品。

    いつものように登場人物の把握から入りました。でもすぐに話に引き込まれました。加害者は誰なんだろう?と思いながら読んでいくと次々に怪しい人物が出てきます。最後には思ってもいなかった人物が犯人と分かり些細な会話や行動から推理できるポアロに感心してしまいます。

    ポアロの犯人追及も魅力ですが出てくる登場人物の人間関係にもとても興味を持つことができます。一人一人の心理描写や生活背景などが丁寧に描かれています。この点がコナン・ドイルとは違う印象を受けますね。

    クリスティの作品は数多くあるのでこれからも読んでいきたいな~と思います

  • ポアロ

  • アガサ・クリスティーの長編の一つ。
    すでにドラマ化されています。
    昔つかえていた大金持ちの婦人の遺産を受け取ることになったキャサリン。
    リヴェイラ行きのブルートレインで相席になった女性・ルースが殺され、容疑者は夫とその愛人。
    おなじみのエルキュール・ポアロの助手として大活躍です。
    読んでいくうちにドラマ版のドキドキかよみがえってきます。
    金に群がる親戚たちや友人たちがうじゃうじゃとキャサリンによってきます。
    アメリカ人富豪は、やはりこの時代をうつしているのでしょう。
    鏡が割られたり、顔がめちゃくちゃだったり。とてもえげつない遺体と秘密がわんさかなミステリー。

  • ブルートレイン(寝台特急)の人気の秘密を探るため、週刊誌記者の青木は東京駅16時45分発下り“はやぶさ”に乗りこむ。1号車の個室寝台で彼は隣室の“薄茶のコートの女”を取材し、彼女をモデルに写真を撮るが、そのフィルムを何者かに抜きとられてしまう。闇夜を西進する車内でふと眠りからさめた青木は、車内の異状に気づくが後頭部を殴打されて気を失う。翌日、東京の多摩川に、“薄茶のコートの女”の水死体が浮かんだ。彼女はいつ、どうやって多摩川まで運ばれたのか?

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