エンド・ハウス殺人事件 (新潮文庫)

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感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135150

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  • ポワロものには、ホームズものでいうところのワトソンのような役割を演じる者として、恐らく当時の典型的なイギリス紳士の性質をすべて持ち合わせているのであろう、ヘイスティングズ大尉という人物がいます。しかし、クリスティはドイルほどこの「語り部」を必要としなかったらしく、ヘイスティングズが登場しない作品も多々あります。

    この作品は、このヘイスティングズがしっかり登場し、しかもポワロの推理にとって非常に重要な言葉を口にしてくれています。ポワロは、いくつかの作品の中でヘイスティングズのこの「重要なことを、本人も意図せずに表現する天才」を評価していますが、著者であるクリスティとしても、読者にさりげなく大ヒントを示してくれるヘイスティングズの力にずいぶん助けられたのでしょう。

    さてこの作品。決して有名ではないと思われますが、クリスティならではの人物描写や伏線のちりばめ方が素晴らしい。犯人が分からなかったとしても、読了後の満足感は高いと思われます。この作品でも、クリスティの他のいくつかの作品と同様、カギを握るのは登場人物の名前です。

  • 度重なる殺人未遂、その理由は…

  • ポワロシリーズ。
    被害者と思いきや、実は加害者であった。ヘイスティングズとジャップ警部(少々)が出ている。

  • 初期クリスティーを代表する長編。
    たくさんある伏線が、結末でひとつに結び付いていく過程に大満足です!

  • ポアロ

  • 「モナミ。私はあらゆることを調べてみたいのです。エルキュール・ポワロは優秀な犬です。優秀な犬は、執拗に臭跡を追います。あいにくと臭跡がないときでも、まわりを嗅ぎまわって――たいていはあまりぞっとしない代物を探し出すものです。エルキュール・ポワロもそうします。そしてしばしば――そう、しばしば目ざすものを発見するのです!」

    今回のポワロは、混乱し、また犯人からいいように使われてしまいます。
    エンドハウスという古びた別荘に住む女主人が狙われ、その彼女を守るために立ち上がるポワロ。
    周りはうじゃうじゃと怪しい人たちでいっぱい。誰が嘘をついているのか?そして真犯人は!?

    という、今回は最後まで全然犯人がわからず、やきもきし、そしてあっと驚く結末に納得。
    良く見つけたなーポワロ!と、熱心なポワロ読者にまた一歩近付きました。

    【9/2読了・初読・市立図書館】

  • 狙われたニックを守るため、(年甲斐も無く)ナイトの役を買って出たポアロ。しかし、結局殺人は起こってしまう――
    エンド・ハウスをどうしてもシックハウスだと思ってしまいます。
    犯人は分かりませんでしたが、本来なら分かってしかるべきなんだろうなって感じです。完全に踊らされました。
    ヘイスティングスの間抜けっぷりはじゅうぶんに楽しめます。

  • ポワロさんと、ヘイスティングスとのやりとりが好き。

  • クリスティ女史はきっと、エンド・ハウスの女主人ニックを書くのが楽しかくて仕方なかったに違いない…と思ってるんですがどうでしょう(笑)
    何はともあれ、ヘイスティングズ同行のポアロ物なので満足。
    ヘイスティングズもえ。将来はげるけど。

    なかなか予想外な展開でしたが、これは私の勘が悪すぎるせいかな…


    (読了日:10/27)

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