仕事くれ。 (新潮文庫)

制作 : Douglas Kennedy  中川 聖 
  • 新潮社
3.08
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本棚登録 : 40
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (694ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102138120

作品紹介・あらすじ

ネッド・アレンにとって、栄光は目前だった。メイン州を出てほぼ10年、マンハッタンはいよいよ彼に微笑みかけようとしていた。だが、破滅は前触れもなく襲ってきた-失業。残された負債。不信を募らせる妻。それでも、辛酸をなめ尽くした彼にも蜘蛛の糸は下りてきた。ビッグ・ビジネスのチャンス。ところが…。『ビッグ・ピクチャー』で世界の注目を浴びた著者の再就職サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 米国企業は契約社会だから、いつ一方的に解雇を通告されるかわからない。また、個人がいくらがんばっても会社ぐるみ株式公開買い付け(TOB)、企業の合併・買収(M&A)でいつバラバラにされるかわかったものではない。そのテンションの高さを描いたサスペンス小説。
    主人公ネッド・アレンはコンピューター雑誌の広告営業の中堅幹部。日本流に言えば課長か。コンピューター業界は伸びていても広告予算は有限だから競争は厳しい。ゼロサムである。ただしアレンの雑誌「コンピュワールド」は発行部数ナンバー3だが最近メキメキ売り上げを伸ばし、近くナンバー2となるかもしれない。

    アレンは猛烈に働く。今のポスト、収入に魅力があるからだ。貧しい家庭に育ち地方の三流州立大学を出てニューヨークに出てきたものの、職を転々としていた。ふとしたことから今のボス、発行人のチャック・ザナッシに認められ入社した。幸運であった。営業のセンスもあったが実績を上げ昇進を重ねた。美貌のキャリアウーマン、PR会社のリジーと知り合い押しの一手で結婚する。歩合給に近いから年齢の割には高給だし、いわゆるディンクス(ダブル・インカム・ノー・キッズ)の生活がどんなものか具体的に見せてくれる。ゼイタクである。

    クリスマスも間近い。ボーナスはどうだろうか。皆うきうきとしている折よくないニュースがあった。西部出張中のザナッシが突然シカゴの本社に呼びつけられた。ドイツ屈指の多国籍企業クラング・ザンデルリンク社がそっくり雑誌社を買収したというのである。オレたちは解雇かと動揺するが、ドイツ資本の代表者クレプリンは全員安泰と言って安心させ、コッソリ、アレンにザナッシはクビ、後任はあなたとささやく。年収は一躍4倍だ。ただし発表までは秘密に。

    禍転じて福。妻に豪華なプレゼント、カリブ海旅行はファーストクラス。夢のような冬休暇を終え、さあ新年の初出社、今日からおれがボスと社内に一歩踏み入れると空気がおかしい。ガードマンが社員証で身分をチェックし「人材部」へ。聞こえはいいがリストラ担当部である。1週間でザンデルリンク社がスペンサー・ラドマン社にコンピュワールド社を売却。新オーナーは雑誌廃刊を決定した。

    2週間分の給料、4分の1年(つまり3カ月)は会社の医療保険適用。クールな手続き。面白いのは(当人にとってはそれどころではないが)管理職雇用支援プログラム8カ月のチャンスが与えられる。原題はそのもの"THE JOB"。

  • 初めの、「日の出の勢いの主人公がリストラされて・・・」のへんで
    おお、こいつは、一発逆転ストーリかと想像していた。

    ところが、これは、巻きこまれ型サスペンスと移行して、、、
    はっきりいって、このへんは、なんか面白く無かったです。

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