売り込み (新潮文庫)

制作 : Douglas Kennedy  中川 聖 
  • 新潮社
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本棚登録 : 13
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (620ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102138151

作品紹介・あらすじ

金持ちになりたい-。デヴィッドの夢は、"売り込み"という台本が売れた時から実りはじめた。またたく間にハリウッドの寵児となった彼はテレビ局の女性重役と恋に落ち、妻子とも別れる。その一方で金融ブローカーと知り合った彼は、ある大富豪の書いた台本を読んでくれと依頼される。だがそれは、不遇な時期に自分が書いたものと一字一句違わなかった…。悪夢路線、完全復活。

感想・レビュー・書評

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  • 資産2兆円のセレブな生活、がどんなものかわかる小説。

    マンガ『有閑倶楽部』の剣菱家みたいな絵空事ではなく、タワーマンションカーストとか何十帖のリビングとかお庭にプールとか、そんなレベルなセレブどころじゃなくて、ほんとにすっごーーーーーーーーーーーーいお金持ちの世界。

    まして、「執筆する人」の世界のストーリーだから、わたしにはすっごいおもしろかった。

  • 「どんづまり」「ビッグ・ピクチャー」「仕事くれ。」の転落三部作に続く、絶頂からどん底パターン。前作「幸福と報復」がまったく面白くなかっただけに、「悪夢路線復活」という惹句に魅かれていたのだが、正直言って期待ほどは面白くなかった。絶頂を真の絶頂として描いた分、エンターテイメント性は高まっているのだろうが、「悪夢」感は前三作の方が上。

  • 今回の主人公は脚本家で、やはり貧乏から成功と莫大な富を手に入れますがその後しっかりと落とし穴にはまります。というあらすじだけを言うとありふれていますが、それだけではありません。読み出すと止まらないストーリー運びに加えて、真の大富豪富の生活の物質的かつ内面的な描写(自分はまず味わうことはないでしょうから興味深いです)、不運に見舞われた自分の状態を見つめる主人公の感情等、ただの読み捨てエンターテイメントではないように思います。最後があっさりハッピーエンドじゃないところも良くて、ラスト10ページの部分は色々考えさせられます。この境地を実感するためにもこの長さは必要だったのですね。「物事は変わる(諸行無常・・)」という事実を極端に表現している話ですが、言ってみれば一番大切なもの(自分)を失っていない主人公、良かったじゃん!って思うのは楽天的すぎでしょうか。

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