ルパン傑作集 813 (I) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1959年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784102140017

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるサスペンスと驚愕の展開が魅力の物語で、主人公ルパンが大富豪の殺人事件に巻き込まれ、真相を追い求める姿が描かれています。物語は、恐るべき秘密を抱えたケッセルバックの死から始まり、次々と襲い...

感想・レビュー・書評

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  • 「奇岩城」の翌年に発行された長編です。私が手にした新潮文庫のルパン傑作集では、本書が第1巻になっています。確かに、「まずはこれ読んで!」ということでこのラインナップになったのも頷けます。それくらい恐るべき意欲作です。
    何やらきな臭い秘密を握っている大富豪ケッセルバックが、ルパンに脅されても取り引きを拒んだ直後に刺殺され、現場に残された“L.M.”のイニシャル入り煙草入れを手にしたボーイ、ケッセルバックの秘書…同じ手口で非情にも殺してゆく、戦慄の殺人鬼が今回の敵! その正体は? そして、ヨーロッパを揺るがす秘密とは?
    原題は「アルセーヌ・ルパンの二重生活」という意味なのですが、最初の方ですぐ分かる、セルニーヌ公爵がルパンの変装ってことね、と思っていると、騙されました!
    驚愕のラストの後は、「続813」に続く!

  •   昔々読んだことがあるアルセーヌ・ルパンの長編物語。非常に古い物語の上に、訳が非常に古くて、そのぎこちなさが新鮮に感じられる。この「813」だけで物語は完結しているのかと思ったら、話は半分だけだった。「813」と「続813」というよりは、上下巻という感じだ。忘れないうちにはやく続編も読みたい。

  • 自分の理解力が足りないのか、
    オチが??となった。

    あれ?あの人は助かったかどうかわからないよね??とモヤモヤ。

    あとは登場人物がごちゃごちゃ(カタカナ名前のせいか?)してちょっとわかりづらかった。

    • Yさん
      1ヶ月後からすみません。新潮社の『813』には『続813』なる続編がありますので、オチについてはそちらも読んでいただけたらルパンファンとして...
      1ヶ月後からすみません。新潮社の『813』には『続813』なる続編がありますので、オチについてはそちらも読んでいただけたらルパンファンとしては嬉しいです…!
      2024/01/18
    • ohanamamaさん
      情報ありがとうございます♪
      ぜひ読まなければ!(とは言っても読むのが遅いので
      時間かかりそうですが)
      情報ありがとうございます♪
      ぜひ読まなければ!(とは言っても読むのが遅いので
      時間かかりそうですが)
      2024/01/19
  • ルパンの人間性が、怪盗であっても、その所作に喝采を送りたくなる気持ちを目覚めさせます。
    縦横無尽に活躍する姿は、万能のように思えます。
    ルパンにも予定外のことは起こり得て、自分の思うままにはならないことも分かります。

    なぜ怪盗になったのか、なぜ幸せをつかめないのか、なぜ平穏に生きないのか、謎が分かるかもしれません。

  • La Double Vie d'Arsène Lupin
    813, les trois crimes d'Arsène Lupin

    ルブランのルパンシリーズは小学生の頃に読んで私をミステリ・怪盗キャラに傾倒させた張本人(張本本?)。いやもう本当に好き。でも読んだのがポプラ社の南洋一郎氏訳のもので、最近はとんと読み返していなかった。というわけで新潮社版を購入。買うだけでニッコニコであった。オタク。
    改めて読み返すと、意外と覚えていないところもあり、あの感動をもう一度といった具合。嬉しさ2倍。グーレル刑事の死には小学生の時分も「ルパン、彼のこと助けられなかったの?信じてたのに…」と悲しみと怒りとでショックを受けていたな。訳や細かい文章ルールは気になる点も多かったものの(なんせ1959年の初刊)満足。どうせ将来ハヤカワ版などもコレクションするので比べたいものだ。

    強いて挙げるなら訳の古臭さはどうにかならないか。今更改訂版が出るとも思えないが、クイーンやヴァン・ダインなんかも新訳などが出ているのだし、期待したいところ。南氏の訳で躓いた記憶はないんだけども、実際どうなのか今度確認しておこう。
    大学でフランス語を2外でかじったのをもうほとんど忘れているが、フランス語でルブランを読むために復習しないとだなあ

  • カリスマティックなルパン像に別れを告げる日が来た


     美術品や宝物を好み、暴力ではなく知力で犯行に及ぶ。お宝とともに人の心まで奪っていく、スマートでチャーミングな怪盗紳士……♪ アルセーヌ・ルパンのイメージってこんな感じですよね。

     1910年発表の『813』に描かれたのは、仮にも泥棒でありながらパリっ子の熱烈歓迎にあってしまう、アルセーヌ・ルパンの復帰です。
     人気者って……盗人なんですけどね……? シリーズ全作を読破すれば熱狂の理由がわかるのかもしれませんが、いまのところ私は「なぜ?」な状態で(笑)。

     しかし、戻ってきた怪盗紳士ルパンは存外、人間くさくて泥くさく、事件の性質もまったくスマートではありません。なのに、シリーズ最長小説! 日本版は分冊で、後半を『続813』とタイトルし続編扱いとする、変則的な趣向をとっています。これほど長い物語で、彼が苦しむさまを読むのは、根気がいります★

     ダイヤモンド王からお目当てのブツを盗み出したルパン。ところが、そのホテルから死体が出てきてしまうのです。血なまぐさいやりかたを好まなかったはずのルパンが、必要のない殺人を犯したのか……?
     放っておくと、パリの人々が「ルパンは野蛮な泥棒に成り下がった」という悪評に傾きかねない。捜査の行方に、怪盗の信頼回復がかかってきたのです。

     その汚名は、フランス警視庁のルノルマン氏の活躍によって雪がれることに。怪盗ルパン、謎の殺人鬼に加え、ルノルマン氏なる人物も出馬。三名の候補者のなかで一名が勝ち残る、選挙戦みたいな展開です★

     三つ巴の争いは緊迫感に満ちていました。ある理由から、ルノルマン氏は前半で退場を余儀なくされますが、ルパンだけが圧倒的な力を発揮してその場を支配するような図式は崩れ去ったのです。
     名誉回復と引き換えに、ルパンのカリスマティックなイメージは終焉を迎えた。『813』以降、ルパンと同格の敵が存在し、ルパンですら相手に翻弄されるようになるのです★


    ▼続き
    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4102140026

  • 一度は読んでみたい名作ということで、読んでみたものの、難解、というかとっつき難いというか、入り込めないというか。。フランス語の登場人物の名前が覚えにくいからなのか、最近の小説に比べると背景や登場人物の思いなど、書き込み方が足りないからなのか、その辺は不明。ちなみに、「続813」に話は続くらしい。もう一回読んでみたら、味わいが出るのかも。

  • この一冊で話が完結するものだと思っていただけに、この結末は肩透かしを食らった感がある。
    結局、最初に提示された謎は何一つ解明される事なく、欲求不満が残ってしまった。
    しかし、ルノルマン=ルパンの設定は食傷気味。読者の興味を繋ぎ留めておく為か、はたまた下世話なサービス精神の産物か。
    ともかく『続813』に期待しよう。

  • 案外登場人物が多くて複雑だった。とはいえ…いろいろな伏線がまだ未回収なんですけど?続編があるのか…。
    アニメのルパン三世とは違って、紳士強盗ということだったが、どうにもアニメの軽いノリのルパンと性格は似ている気がした。

  • 実は人生初ルパン。探偵・冒険小説のエッセンスがぎゅっと詰まってる感じ。というか、ルパンがこういうエンターテインメント小説の先駆けだから、後続の小説にそのエッセンスが読み取れるのかな。
    堀口大学の翻訳と聞いて手に取ってみたんだけど、やっぱり文体がかっこいいなぁ。ワクワクする。
    813に続編があるのに気づかず買ってしまったので、(続)も買わなくては。

  • 久々に読んだ。
    相変わらずルパンは好きだ。
    この話の内容も覚えてはいたけどやっぱり楽しい。

    だけど訳者さんがなぁ…原作に忠実なんだろうけど、日本語としては不自然な箇所が多々見受けられるし、「……」を多用しすぎていて苦手な人は読みづらいかも。
    あと、ルパンの台詞がイメージと違って残念。一人称が「わし」なので脳内補完しながら読みました。

  • 子供の頃に読んだはずだが、短縮版だったのか、内容が記憶に無い。「続813」と合わせて完結のようだ。2015.4.15

  • この1冊で完結していないのね。『続813』は続編ではなく『813 -下巻-』なのですね。話の続きには興味ないので、ちょっとルパンはもういいかな。アニメの「ルパン三世」の方がはるかに面白いよ。

  • Maurice Leblancの代表格、怪盗紳士Arsène Lupinシリーズのひとつ、それが1910年発表の本書、「813」である。

    まだ、続の方を読んでいないので、作品全体への評価は出来ないが、本書単独にたいしては、なかなかに面白いと感じた。

    最後の意外な結末は、読んでいた当初はあまり意味が理解できなかったが、その事実を踏まえてもう一度、初めからストーリーを眺めて見たら、よくできた構成で話が進んでいたことが理解できた。

    ただ、訳が直訳風なので、読みづらいのが残念だった。私の中のルパン像と訳者のルパン像が違うのか、ルパンの台詞の訳に違和感があった。このような言葉づかいを、あまりにも有名なあの怪盗紳士がするだろうか。本書の訳では、かなりのお年寄りなのかと感じてしまった。

    ルパン作品の雰囲気は、イアンフレミングの007とどこか似ていて、両者は奇抜で大胆だけどなぜかリアリティのある、冒険活劇だと私は思う。

  • 海外の作品って、作家との相性以上に、訳者との相性に依存するよなぁ。


    昭和34年に出された本だからなのか、苦労しました。


    続編も頑張ります

  • 昔何度も読んだはずなのに、全く内容を覚えていなかったので、またもや初めて読んだように楽しめた。

    ルパンとLMという姿を見せない人物との対決。
    さらりといろんなことをやってのけるルパンには珍しく、LMの妨害によりスムーズに事が進まなくなっている。
    ラストは衝撃だったが、次巻で直接的な対決になりそうで、謎解きとともにそれも楽しみ。

  • 私にとってのヒーローは、まちがいなくアルセーヌ・ルパンなのです。
    偕成社の全集を休み時間ごとに小学校の図書室へ借りに行って、毎日夢中になって読んでいました。

    で、十何年ぶりに読み返したら、実はルパンはずいぶんと自分勝手で傲慢でエゴの塊で、見栄っ張りだし結構出し抜かれてるし、虚栄心も名誉欲も人一倍ある、とんでもない男でした。
    後手後手に回った推理は全然、格好良くないしご都合主義だし、そのうえ敗けっ放し。

    それでも、これは煌びやかな冒険譚。
    アルセーヌ・ルパンには微笑ましい、天性の強烈なチャームが溢れていて、やっぱり永遠に私のヒーローなのでした。

  • アルセーヌ・ルパンの活躍する前編です。
    ミステリ要素と冒険活劇要素があり、とても楽しめます。
    ダイヤモンド王と呼ばれるケッセルバック氏にルパンが会見したその夜、氏は何者かに刺殺されてしまいます。
    現場には謎の813という数字が残されます。
    物語はハラハラドキドキで読み手を飽きさせません。
    813の秘密については本書では明かされず、続編へと続きます。

  • 話題の813をとうとう!
    小学生から中学生にかけて、はまりにはまったアルセーヌ・ルパンを久しぶりに読みました。
    小学生のころは、ポプラ社の南洋一郎訳読んでいましたが、今回は堀口大學訳。訳がフランス語直訳なのかなと思わせる訳で、とっても独特なのだけど、それがまた雰囲気があって良い。

    ルパンと乳母のビクトワールの会話、好きだな。ルパンを恐れながらも案じているビクトワールとやんちゃな少年みたいになっちゃうルパンとの雰囲気がいいのです。

    さて! 続きは続813で!
    いいところで続にいくので、2冊同時に入手することをおすすめします。
    続というのは、「下」という意味です。上下2巻です。

  • 怪盗紳士アルセーヌ・ルパンが活躍するミステリー。ダイヤモンド王、ケッセルバックが持つ秘密を巡り、ルパン、L・M、パリ保安課が三つ巴の推理戦を演じる。ケッセルバックが殺されたときに残した「813」の正体とは?ハンカチに書かれたもう一人の主役、LMとは?ルパンが逮捕されるシーンで続編に続く。わし、とかの言葉使いがなんかかっこよかったw

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著者プロフィール

本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。

「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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