813: ルパン傑作集(Ⅰ) (新潮文庫)

  • 新潮社
3.49
  • (27)
  • (46)
  • (84)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 548
感想 : 54
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102140017

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分の理解力が足りないのか、
    オチが??となった。

    あれ?あの人は助かったかどうかわからないよね??とモヤモヤ。

    あとは登場人物がごちゃごちゃ(カタカナ名前のせいか?)してちょっとわかりづらかった。

    • Yさん
      1ヶ月後からすみません。新潮社の『813』には『続813』なる続編がありますので、オチについてはそちらも読んでいただけたらルパンファンとして...
      1ヶ月後からすみません。新潮社の『813』には『続813』なる続編がありますので、オチについてはそちらも読んでいただけたらルパンファンとしては嬉しいです…!
      2024/01/18
    • ohanamamaさん
      情報ありがとうございます♪
      ぜひ読まなければ!(とは言っても読むのが遅いので
      時間かかりそうですが)
      情報ありがとうございます♪
      ぜひ読まなければ!(とは言っても読むのが遅いので
      時間かかりそうですが)
      2024/01/19
  • ルパンの人間性が、怪盗であっても、その所作に喝采を送りたくなる気持ちを目覚めさせます。
    縦横無尽に活躍する姿は、万能のように思えます。
    ルパンにも予定外のことは起こり得て、自分の思うままにはならないことも分かります。

    なぜ怪盗になったのか、なぜ幸せをつかめないのか、なぜ平穏に生きないのか、謎が分かるかもしれません。

  • La Double Vie d'Arsène Lupin
    813, les trois crimes d'Arsène Lupin

    ルブランのルパンシリーズは小学生の頃に読んで私をミステリ・怪盗キャラに傾倒させた張本人(張本本?)。いやもう本当に好き。でも読んだのがポプラ社の南洋一郎氏訳のもので、最近はとんと読み返していなかった。というわけで新潮社版を購入。買うだけでニッコニコであった。オタク。
    改めて読み返すと、意外と覚えていないところもあり、あの感動をもう一度といった具合。嬉しさ2倍。グーレル刑事の死には小学生の時分も「ルパン、彼のこと助けられなかったの?信じてたのに…」と悲しみと怒りとでショックを受けていたな。訳や細かい文章ルールは気になる点も多かったものの(なんせ1959年の初刊)満足。どうせ将来ハヤカワ版などもコレクションするので比べたいものだ。

    強いて挙げるなら訳の古臭さはどうにかならないか。今更改訂版が出るとも思えないが、クイーンやヴァン・ダインなんかも新訳などが出ているのだし、期待したいところ。南氏の訳で躓いた記憶はないんだけども、実際どうなのか今度確認しておこう。
    大学でフランス語を2外でかじったのをもうほとんど忘れているが、フランス語でルブランを読むために復習しないとだなあ

  • カリスマティックなルパン像に別れを告げる日が来た


     美術品や宝物を好み、暴力ではなく知力で犯行に及ぶ。お宝とともに人の心まで奪っていく、スマートでチャーミングな怪盗紳士……♪ アルセーヌ・ルパンのイメージってこんな感じですよね。

    『813』に描かれるのは、仮にも泥棒でありながらパリっ子の熱烈歓迎にあってしまう、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの復帰です。人気者でも犯罪者なんですけど……。全シリーズを読めば熱狂の理由がわかるのかもしれませんが、今のところ私は「なぜ?」な状態(笑)。
     しかし、戻ってきたルパンは存外、人間くさくて泥くさく、事件の性質もまったくスマートではありません。なのにシリーズ最長小説! 日本版は分冊で、後半を『続813』とタイトルし続編扱いとするという、変則的な趣向をとっています。これほど長い物語でルパンが苦しむさまを読むのは、根気がいります★

     ダイヤモンド王からお目当てのブツをまんまと盗み出したルパン。ところが、そのホテルから死体が出てきてしまいます。血なまぐさいやりかたを好まなかったはずのルパンが、必要もない殺人を犯したのか……?
     放置するとパリの人々が「ルパンはただの野蛮な泥棒に成り下がった」という考えに傾きかねない! 事件捜査の行方に、怪盗の信頼回復がかかってきたのです。
     その汚名は、警視庁のルノルマン氏の活躍によって雪がれることに。怪盗ルパン、謎の殺人鬼に加え、ルノルマン氏なる人物も出馬。三名の候補者の中で一名が勝ち残る、選挙戦みたいな展開です★

     三つ巴の争いは緊迫感に満ちていました。ある理由から、ルノルマン氏は前半で退場を余儀なくされますが、ルパンだけが圧倒的な力を発揮してその場を支配するような図式は崩れ去ったのです。
     名誉回復と引き換えに、ルパンのカリスマティックなイメージは終焉を迎えた。『813』以降、ルパンと同格の敵が存在し、ルパンですら相手に翻弄されるようになっていくのです★


    ▼続き
    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4102140026

  • 一度は読んでみたい名作ということで、読んでみたものの、難解、というかとっつき難いというか、入り込めないというか。。フランス語の登場人物の名前が覚えにくいからなのか、最近の小説に比べると背景や登場人物の思いなど、書き込み方が足りないからなのか、その辺は不明。ちなみに、「続813」に話は続くらしい。もう一回読んでみたら、味わいが出るのかも。

  • この一冊で話が完結するものだと思っていただけに、この結末は肩透かしを食らった感がある。
    結局、最初に提示された謎は何一つ解明される事なく、欲求不満が残ってしまった。
    しかし、ルノルマン=ルパンの設定は食傷気味。読者の興味を繋ぎ留めておく為か、はたまた下世話なサービス精神の産物か。
    ともかく『続813』に期待しよう。

  • 案外登場人物が多くて複雑だった。とはいえ…いろいろな伏線がまだ未回収なんですけど?続編があるのか…。
    アニメのルパン三世とは違って、紳士強盗ということだったが、どうにもアニメの軽いノリのルパンと性格は似ている気がした。

  • 実は人生初ルパン。探偵・冒険小説のエッセンスがぎゅっと詰まってる感じ。というか、ルパンがこういうエンターテインメント小説の先駆けだから、後続の小説にそのエッセンスが読み取れるのかな。
    堀口大学の翻訳と聞いて手に取ってみたんだけど、やっぱり文体がかっこいいなぁ。ワクワクする。
    813に続編があるのに気づかず買ってしまったので、(続)も買わなくては。

  • 久々に読んだ。
    相変わらずルパンは好きだ。
    この話の内容も覚えてはいたけどやっぱり楽しい。

    だけど訳者さんがなぁ…原作に忠実なんだろうけど、日本語としては不自然な箇所が多々見受けられるし、「……」を多用しすぎていて苦手な人は読みづらいかも。
    あと、ルパンの台詞がイメージと違って残念。一人称が「わし」なので脳内補完しながら読みました。

  • 子供の頃に読んだはずだが、短縮版だったのか、内容が記憶に無い。「続813」と合わせて完結のようだ。2015.4.15

全54件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。

「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

モーリス・ルブランの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
コナン・ドイル
ヘミングウェイ
コナン・ドイル
コナン ドイル
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×