その名にちなんで (新潮文庫)

制作 : Jhumpa Lahiri  小川 高義 
  • 新潮社
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本棚登録 : 393
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102142127

作品紹介・あらすじ

ゴーゴリ-列車事故から奇跡的に父の命を救った本の著者にちなみ、彼はこう名付けられた。しかし、成長するに従って大きくなる自分の名前への違和感、両親の故郷インドとその文化に対する葛藤、愛しながらも広がってゆく家族との距離。『停電の夜に』でピュリツァー賞などの文学賞を総なめにした気鋭のインド系米人作家が、自らの居場所を模索する若者の姿を描いた待望の初長編。

感想・レビュー・書評

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  • ベンガル式の命名法では、1人の人間が2つの名前を持てる。愛称はダクナムといい、文字通り呼ばれる名前となる。

  • ベンガル人の両親から生まれ、アメリカで育つゴーゴリ。自分の名前や、自分を取り囲むインド的なあらゆるものから逃れようともがく。
    ゴーゴリはインドを離れアメリカで暮らし始めた両親の苦労も知らず、自分の名前の由来も知らず、家族から離れ、名前も変えてしまう。アメリカ的なものに憧れ、感化され、恋人の前にいる両親を恥ずかしいさえと思うようになるが、父の死を境に少しずつ変わっていく。
    本当に大切にすべきものこそ、本当の意味で大人になるまでは、嫌で嫌でたまらないものかもしれない。
    結局離れることができなかった彼のルーツに、運命の怖いほどの大きな力を感じた。

  • アメリカ生まれのインド人青年の自分探しの物語。インド人青年が アメリカ社会に溶け込み、拒絶しながら、自分の原点や居場所を探している

    ゴーゴリーにとっての原点は 名前なのでは

    著者は 母、恋人、妻 との関係から ゴーゴリーの苦悩や 発見を 描きたかったのだと思う。短編 停電の夜「3度目で最後の大陸」を 肉付けした感じ

  • 本当に好きすぎてどこが好きなのか何度も考えて読み返している。

  • 今年読んだ小説の中で、最高!読み終わった後の余韻が心地よく、深い感動。日々を大切にしたくなった。

  • 2015.5.14 再読

  • ベンガル人の夫婦が、アメリカに来て、仕事を得、子供が2人できる。子供(兄妹)は大きくなって、兄は何度か恋をして、結婚して、奥さんの不倫で離婚する。父親は心臓発作で死に、未亡人の母親はカルカッタへ帰る。
    何が面白いんだろう・・・

  • 決して選ぶことのできない自己のルーツ
    どれだけ複雑に歩いて行っても、一筆書きのようにその根っこはつながっている

    とはいえ、この国は曖昧模糊としていて、上書きを重ねて、ルーツってなんだってことにもなりそうな

  • 映画も本も両方それぞれよかったです。

  • ベンガルから渡米した夫婦の生活と
    その子供の名前をめぐる物語。

    文化の違いや家族、彼女のことなど
    いろいろなことで悩みながら成長していくゴーゴリの姿がじんわりきた。
    私も小さいころ名前を変えたいと思ったことがあったな・・・

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