ストロング・メディスン 下巻 (新潮文庫 へ 4-11)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102145111

感想・レビュー・書評

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  • 下巻はより面白い。池井戸潤的な面白さがある。アンドルーのような夫になりたいものだ。

  • 上読むのにあまりに時間がかかり、下も大変かな〜と思ってたら、下の方が読みやすくて案外スラスラ終わりました。
    終わりが唐突過ぎたけど、今思えば上のエピローグにつながっていて、なるほど。となります。
    主人公の女性がとても理想的な形で描かれていて憧れる、、自分の勘を信じてどんなに不利な状況でも立ち向かっていく強さ、信念の強さは尊敬します。そんな彼女も、悩んだときは夫に沢山励まされるか弱い側面があったり、時には女性を暴走させてしまう時もあって、不安定なところがあるのが人間らしい。だからこそ魅力的な彼女だと思う。製薬業界は全く疎いので、所々難しい専門用語があったりして曖昧なところはありましたが、全体的に読みやすく、また業界の裏社会を垣間見ることができて面白かったです

  •  会社の人に勧められて、約20年ぶりに読んだアーサー・ヘイリー。ストーリーテラーとして面白い物語を紡ぎつつ、業界の内部をつぶさに描き出す手腕は本作でも如何なく発揮されている。
     医薬品を製造・販売する人々には、一方に「人の命を救う」という崇高な使命があり、もう一方に「できる限り多くの利益を上げる」というドライな目的がある。女性主人公の活躍と出世を通して、著者は製薬業界のジレンマを正面から捉え、うまく作品に盛り込んでいる。1984年の本だが、医療と医薬品に興味がある人には依然として一読の価値があると思う。ちなみにぼくが一番驚いたのは、この本の中で繰り返される、医者は薬のことをよく知らないということだった。

     業界の仕組みを紹介するためにストーリーを展開しているところもあるが、ほとんど気にならないのは作者の力量のなせる業。それにしても、一昔前は著者のほとんど全作品が文庫で読めたのが、いまや軒並み絶版。現代の産業社会について学べる教科書のような作品(それも読み物としても面白い)が絶版になっているというのは、いかにももったいない話である。

  • 読み終えたとき、執念という言葉が心に残った。

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