アムステルダム (新潮文庫)

制作 : 小山 太一 
  • 新潮社
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本棚登録 : 357
レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102157213

感想・レビュー・書評

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  • ブッカー賞受賞作。スリリングかつスキャンダラス。

  • 訳者のあとがきを最後に読んで、ああなるほどと納得できる内容であった。
    唯一の友人同士の衝突、そして各々の道徳心。誰かが助けを目の前で求めていたら、助けるか、それとも仕事、自分のことが最優先なのか。
    90ページにある、引用部分であるが、一番印象深く残った部分である。少し例えは違うが、一度はお互い信頼しあった同士が、別れた後に、いくら嫌いであれ、報復行為に走るのはやはり違うと思う。そういう人間のエゴ、道徳心が垣間見えた。人はお金や地位、名誉のためなら、そういうことを平気でするものなんだ。

  • 久しぶりの再読。
    マキューアンは私にとっては概ねコメディなんだなと思う。
    まー皮肉な笑いだけども。
    自分の尊厳を損なってさえ、プライドを捨てられない者もある。

  • 読み直したい。

  • 「贖罪」を読んだので、同じ著者の本をもう一冊。
    「贖罪」に比べてボリュームがあまりに違う。
    一人の女性の死を巡って、かつて恋人だった音楽家ど編集者と、現在の夫である政治家の話である。
    短いけれど、話は錯綜して悲劇的結末になる。
    他にも読んでみたいが、文庫ではこの二作しか手に入らない。

  • 1997年ブッカー賞

  • ブッカー賞

  • 「百年の誤読」から。これは素晴らしかった。200頁に満たない中編小説ながら、名作映画を堪能し尽くしたような贅沢な内容。テンポのいい会話シーンも含めて、それぞれの映像がありありと目に浮かぶ。苦手意識のある海外文学で、栄誉ある受賞作品ってこともあり、ちょっと身構えてしまったけど、至って普通に楽しめました。楽しいです。

  • 訳者あとがきを読んでタイトルの意味を知る。なるほど。でも訳者は「まず本文を読んでからがおすすめ」という。たしかに。自意識のぶつかり合いが最後の15ページくらいである方向へ向かっていく。他人事だと突き放しきれない。

  • 【Entertainment】アムステルダム/イアン・マキューアン/20161104/(141/567) <211/60401>
    ◆きっかけ
    ・同著者、「【Entertainment】甘美なる作戦/Ian McEwan(村松潔訳)/20150307(31/315)<410/6646 ><R>」を読んで。

    ◆感想
    ・もともとは「甘美なる作戦」を読了して、同著者に興味を持ち、折角ならと、ブッカー賞を受賞した作品を読もうと、(丁度図書館の予約本が尽きていた頃か?)珍しく購入したものである。が、その後他の本にかかりきりになり、最近になってようやく読み始めたもの。
    ・タイトルとは裏腹に、ストーリーの最後のほうまでロンドンでの出来事。何故、アムステルダムなのかは、合法的殺人を装った相互殺人を可能とする地だから、というのには最後の最後に納得。主人公は、過去、同じ愛人を持っていた友人に、自分が愛人同様に若年性アルツハイマーになったら、殺してくれと依頼する、その友人の返答は、わかった、が、自分のその状態なら同じことをしてほしいと。結果的には、相互殺人なのかもしれないが、友人同士の約束は果たされた、と見て良いのではないだろうか。
    ・「自分がボケたら殺してほしい」、それを家族ではなく、友人に頼むということ自体、理解に苦しむが、こうした形の友情もあるのかなとも思える。
    ・彼の文体は、結構粘着質的。もとの英文では当方の拙い英語力ではまず無理。その意味で、この翻訳者の技術はすごい。しかし、かと言って、ストーリーそのものは、結構輪郭のみをなぞっている感もあり、彼の文体に読者が合わせないといけない苦労はある。

    ◆引用
    なし

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