かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

制作 : Richard Bach  五木 寛之 
  • 新潮社 (1977年6月1日発売)
3.49
  • (325)
  • (368)
  • (834)
  • (110)
  • (43)
  • 3527人登録
  • 513レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102159019

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • とっても有名な小説だけど初めて読んだ。
    これは読む年代によって感じ方が変わりそうな気がする。もっと若いときに一度読んでおけばよかった。

    かもめのジョナサンは食べることよりも飛ぶことそのものに大きな興味を抱く、言ってしまえば異端なかもめ。
    そしてそのことがきっかけである日群れを離れることになり…

    心のなかに何か欲求や希望があっても、それだけに焦点を当てて生きていくのは簡単なことではない。
    突き詰めることによって他者から異端視されて煙たがられることもある。
    だけど本当はそういう生き方をしたいと願っている者が、煙たがる群れのなかにも存在している。
    そんな群れのなかの者は、自分の本当の欲求に気づいたとき、どういう行動を取るのか。

    面白いのは、訳者の五木寛之さんが、この物語に対してあまり肯定的ではないということ。
    肯定的でないというか、ちょっとした危機感を抱いているというか。 確かにその気持ちも少し解るような気がする。
    でも私は、ジョナサンたちのような異端視されながらも自分の欲求に忠実に生きる者が正しくて、それを妬んだり排斥するような群れに生きる者が間違っているとか、この物語はそういうことを言いたいのではないと思った。
    どっちの生き方も“あり”で、どっちが正しいとかいう問題ではない。無理してるわけじゃなく群れで生きる方が心地よい人だってたくさんいるだろうから。
    自分の意識に気づいて生き方を考えてみる。そのきっかけを与えるような寓話で、それを分かりやすく両者に役割を与えて描いているように私は感じた。
    自分にとって本当に大事なものは何なのか。目的は何なのか。金銭や賞賛を得たいからそれをするのか。それともただそれが好きだからするのか。

    自分のことを異端かも?と考えている人はとくに共感できるのかも。
    私は今は思わないけどそう思ってた若い考えのときがあったので(笑)尚のこと、もっと前に一度読んでおけばよかったかなと思う。
    でも今読んでも、私は私が思う生き方をしていいんだ、という想いは改めて与えてもらった。

    この作品と対になってる(?)小説もあるらしいから、それを読めばまた感じ方に変化が生まれるのかもしれない。

  • H30.2.2 読了。

    ・「最も高く飛ぶカモメは最も遠くまで見通す。」
    ・「つまりカモメにとって飛ぶのは正当なことであり、自由はカモメの本性そのものであり、そしてその自由を邪魔するものは、儀式であれ、迷信であれ、またいかなる形の制約であれ、捨てさるべきである。」

    ・読んだ内容はじわじわと後でわかってくるのだろうか?ただ、孤高のジョナサンは、かっこいい。

  • “自分らがどこからきたかということもすぐに忘れ、これから先どこへ向かっていくのかさえ考えずに、ただその時だけの事を考えて生きてきた。”=62ページ=

    が印象的でした。
    どちらかと言えば前半が好き。後半はなぜかジョジョが浮かんだ。

    一度読んだだけでは理解できない部分があるので、繰り返し読んでみようと思っています。

  • かもめになぜか魅かれる私。
    海をギャーギャー飛んでるうるさい鳥なのに。
    「カフェかもめ亭」も好き。
    そういえば、勤めている会社の名前にも「かもめ」が
    ・・・いや、個人情報になるのでやめておこう。
    自由なかんじがする海や鳥に魅かれるんだろうか。

    かもめのジョナサンが速く飛ぶこと、美しく飛ぶことを追究していく物語。
    バシャバシャと水を跳ねさせ、ギャーギャーとえさをあさっているかもめたちの中、スーと美しく降り立つジョナサンの姿が印象に残っている。
    かもめという枠に囚われない生き方、限界を決めつけない生き方に自由を感じた。

  • 途中からジョナサンがスーパーサイヤ鷗になるwww
    前半は飛行技術に情熱を注ぐ熱い話だが…後半が、ヒッピーが薬で「とぶ」ような内容になり笑えます…
    前半だけを絵本にして、後半はバトル漫画にするのが
    良いでしょう

  • ということは、わたしも本を読み続ければ、いつかは向こう側の世界に行ける。

  • 『森博嗣のミステリィ工作室』から。
    哲学だなぁ。
    森さんの「スカイ・クロラ」シリーズと「ヴォイド・シェイパ」シリーズは、この作品の影響を受けているように思う。

  • 読む時々で発見がありそうな、薄いけど不思議な本。
    2015.12.5

  • 頭を悩ませながら三回読みました。想定を違う方向にふっとばされて、今は気持ちが散り散りです。
    ファンタジーとして読むつもりでいたので、まさかこんな世界だったとは・・・。理解をしようともがく程どつぼにはまりそうです。これ、僕が高校生の時に読んでいたら、自分の中にあった孤独や理解されない事に対する疎外感に共鳴して、愛読書になっていた可能性があるような気がします。
    昔の僕は、理想の世界を夢想して正義感で一杯でしたが、その理想の世界には親も友人も知人も不在で、顔のわからない不特定多数が存在するだけでした。
    今では周囲が愛おしすぎて超越した意味合いでの人類愛はもう持てません。あるのは自分と地続きの人々の連続体としての世界への愛おしさだけになりました。
    これは読む人によってアメーバーのように形を変える本ですね。ある意味怖いです。
    これは完全版を読んでもう一度考え直したいと思います。

    自分への覚書
    ・報酬を求める事よりも、事象(仕事と置き換えてもいい)に対して向き合え⇒食べる事、報酬を受け取る事は重要な事だと僕は考える。この話の中ではそれを極端に否定しすぎているので違和感に感じるのか?・・・。

  • part1は好きだけれど2からあまり魅力を感じない。その事だけメモしておいて後で考えよう。
     ◆part1 40頁 彼のただ一つの悲しみは、孤独ではなく、輝かしい飛行への道が目前に広がっているのに、そのことを仲間たちが信じようとしなかったことだった。彼らが目をつぶったまま、それを見ようとしなかったことだった。

全513件中 1 - 10件を表示

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)のその他の作品

リチャード・バックの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
三島 由紀夫
ヘミングウェイ
サン=テグジュペ...
有効な右矢印 無効な右矢印

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)に関連するまとめ

かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)を本棚に登録しているひと

ツイートする