- Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102159743
感想・レビュー・書評
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神話の時代からビッグバンモデル確立までの科学の発展をたどるノンフィクション。
コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、ハッブル、アインシュタイン・・・
たくさんの科学者が宇宙の秘密を解き明かそうとした歴史。
化学の探求も人間が行うものなのだからやはり人間ドラマなんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・あらすじ
宇宙すげー
・かんそう
知的好奇心MAXになる。時間は一定じゃないんだぜって物知り顔で言いたい。 -
読む前まではむしろビッグバンとか、相対論とかの方に興味あったけど、コペルニクス→ケプラー→ガリレオあたりの人間ドラマめっちゃ面白い
そしてハッブルのキャラの濃さよ。 -
S・シン & 青木薫 訳 の最強タッグ再び。別の本でホリエモンが、青木さんの訳もすばらしいのだけれど、原著者のS・シンは「数式の概念を、数式を使わないで表現できる稀有の才能の持ち主」と評していました。私も同感です。中学の数学で思考停止している私にも面白く読めました。宇宙創成と聞くと、なんだか仰々しいですが、本書の内容を一言でいうと、「宇宙の起源追求に端を発した、物理学の成立と発展における科学者たちのドラマ」というところでしょうか。
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久々の宇宙モノ。
読み易く分かり易く、宇宙に対する各時代の考え方がするりと理解出来る。
こういうのを読んでいると、自分やこの世界の不安定さに怖くなる。でも、これは好きな怖さなんだよなぁ。定期的に欲しくなる。
著者には、出来るなら、素粒子についての科学史を書いてもらいたい。 -
正直、難しくて難しくて。これまで電車の中でしか本を読まないけど1週間ちょっとで1冊を読み終わるペースでいたのに3週間かかってやっと1冊読み終わりました。
でも、その分読みごたえがある。紀元前までさかのぼり、人類が宇宙の歴史をどのように考えてきたのかが分かる。地球の直径からビックバン理論が認められるまで、丁寧に歴史をたどっている。「ビックバン」何となくは知っているけれど、なぜビックバンが存在したと
言えるのか、そこにたどり着くまでのドラマが非常に面白い。 -
さすがサイモン・シンの文章はわかりやすい。
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ビッグバンモデルはどのような経緯で論じられるようになったのか。まず紀元前3世紀にエラトステネスが地球の大きさを測りました、というところから始まって、偉大な科学者たちの功績を、人物像と概論とを交えながら教えてくれる本。
近年まで、星空はただ「見る」ことでしか情報を得られなかったというのに、光の速度や太陽の温度、宇宙の元素構成まで見出し、膨張宇宙モデル、そしてビッグバンモデルまで到達する。偉人達の知性と探究心に畏敬の念を覚える。
個人的に面白かったのは、研究が立ち往生すると皆「数学的に美しくない」とか「哲学的に気持ち良くない」といった理由で論説を取捨選択する、という局面が多くみられる点だった。一番大切なのは感性なのかもしれない。