宇宙創成 (下) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2009年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784102159750

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    やはり、サイエンス系の本は面白い。サイモンシンはその点でめちゃくちゃ言語化が上手いと思う。

    この本を読んだ後、「天地明察/冲方丁」が読みたくなりますよ。

    • shintak5555さん
      これを読んだら天地明察が読みたくなるよ、という引き込みキーワードが効き過ぎです!やばい読みたい!
      これを読んだら天地明察が読みたくなるよ、という引き込みキーワードが効き過ぎです!やばい読みたい!
      2025/11/24
    • 奈良さん
      shintak5555さん、
      コメントありがとうございます。

      とにかく星の動きや観察が、どれだけ人間に影響を与えているかが分かって、頭の中...
      shintak5555さん、
      コメントありがとうございます。

      とにかく星の動きや観察が、どれだけ人間に影響を与えているかが分かって、頭の中に天地明察が浮かびました。オススメです。
      2025/11/25
    • shintak5555さん
      ぐっ (。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
      ぐっ (。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
      2025/11/25
  • 1950年当時は宇宙論の世界は「定常宇宙モデル」と「ビックバン・モデル」に二分されていた。
    1992年になって、ようやく「ビックバン・モデル」に軍配が上がる。
    本書の下巻は、「ビックバン・モデル」が正しいだろうという結論に至るまでの各種の観測事実が示される。

    「ビックバン以前はどうなっていたのか?」という問いがあるが、ビックバン・モデルではこの問いに意味はない。
    ビックバンでは空間と同時に時間も生じたので、ビックバン以前には時間は存在しなかったからだ。
    北極点で「北はどっちだ?」と問うようなもんだ。

    本書は「地球は丸い」「地球は太陽の周りっを回っている」と気づいてから「宇宙はどのようにして生まれ、いかにして今日に至ったのか?人間はその宇宙の中でどんな存在なのか?」を知ってもらうために書かれた本。

    地球が属する宇宙の姿は分かってきたが、暗黒物質と暗黒エネルギーについては何も分かっていないに等しい。
    本書は20年ほど前に書かれたものだが、その当時最新の宇宙論には触れていない。
    現在パラレル宇宙とかいろんな宇宙論はあるが、実証されていないので書いていないのでしょう。
    量子論も分からないが、宇宙論も分からないですね。

  • ビッグバン・モデルが仮説からパラダイムとして確立するまでの科学者のドラマ。数式が解らなくても愉しめることが本書最大の魅力。

  • サイモン・シン「宇宙創成(下)」読了。宇宙の始まり、特に、原子が作られていく過程が大変面白かった。水素やヘリウムが大半を占める宇宙でいかに炭素などの原子が核融合により形成されてきたか。フレッド・ホイルの人柄も大変魅力的だった。ビッグバンの理論が成立するまでにこんな歴史があったとは。

  • 読み応えのある良書。科学のみならず、宗教との関係性についても書かれており、当時の状況をより深く理解することが出来る。科学に疎いため、すべてを理解することは出来なかったが、それでも非常に楽しんで読めた。

    以下、お気に入りの箇所を抜粋。
    「私はこの晴れの場に、自分の身なりを外側から飾るものではなく、私そのものを表すような礼服を着てきたかったのです。」アーノ・ペンジアス

    「まったくのゼロからアップルパイを作りたければ、まずは宇宙を作らなければならない。」カール・セーガン

  • 佐藤勝彦先生の『眠れなくなる宇宙の話』から宇宙論に入った身だけれども。
    天文学が、めっちゃ汗臭い苦闘をわりと最近まで繰り広げてきた事実に吃驚。
    時間が経てば学問は進歩する、なんてもんじゃあない。
    己が学徒たる意義を再確認できてよかった。

    チャーチルの警句が手痛かった。

  • 下巻も非常に面白かったです。

    研究の世界では先取権、誰よりも早く発表することを意識することが多いみたいですが、意外と埋もれてしまうこともしばしば、というのがショックでもあり驚きでもありました。

    またガモフのおふざけのせい?で過小評価されてしまったアルファーの無念は心に来ました。

    それとハッブルがノーベル賞を取ることができなかった話も、とても印象的です。物理的な解釈を避けるその態度が個人的に好きだったのですが、そういった立場故にノーベル物理学賞から遠のいてしまう、という話は悲しいですね、仕方ないと言えばそうですが。

    物理では有名なフェルミとチャンドラセカールが、規約を違反して奥さんのグレースに選考が進んでいたことを伝えた話は、素敵すぎました。

  • (上下巻合わせてのレビューです。)

    大好きなノンフィクション・ライター、サイモン・シンの最新作。
    今回のテーマは「宇宙」。

    地球の大きさの測り方とか天動説v.s.地動説の話から、
    相対性理論、ビックバンまで、歴史に基づいて書かれています。
    そこには、やっぱりドラマがありました。

    今まで天体って難しくてとっつきにくいイメージがあったけれど、
    そこはさすがサイモン・シン。
    初心者にも理解できるように最大限の配慮がなされています。
    初めは何も知らなかった人間が
    いかにして今の知識を得るに至ったのか、
    科学の歴史をハイライトで追うことで、
    読者は「宇宙」について理解を深めることができます。
    これはサイモン・シンの得意技ですね。

    とはいえ、簡単にスラスラ読める類の本ではありません。
    腰をすえて、じっくり読んで少しずつ理解を進めていく本です。
    読み切った後には、知的好奇心が満たされた充実感、
    科学の神秘をちょっぴり理解できた優越感、
    ドラマを疑似体験できたスリル感を味わうことができる一冊!

    どうやら次回作もあるようなので、とっても楽しみです。

  • 天文を特集した上巻に比べ、物理に着目した下巻でさらに面白さが加速。とはいえ最新のところまで来るので、読んでて面白いエピソードは少な目。
    ビッグバンって1992年にCMBゆらぎを観測してから勝利を勝ち取っていたとは、そんなに最近なんだという驚きがあった。あとは相変わらず訳者あとがきが秀逸。ここから読んでもいいかも。

    • jinminさん
      突然のコメントすみません。訳者あとがきが秀逸、というレビューに、思わず反応してしまいました。私は科学のことについては門外漢なのですが、サイモ...
      突然のコメントすみません。訳者あとがきが秀逸、というレビューに、思わず反応してしまいました。私は科学のことについては門外漢なのですが、サイモン・シン氏の著作はいつも(難しいながら)楽しく読んでいます。それも優秀な訳者があってこそだと思っています。
      2019/01/07
  • 文庫版訳者あとがきにある通り、この本の主人公は「科学的方法」なのだと思います。「宇宙はどうやって出来たのか」という問いに対する、何世紀もの間にわたる科学者の挑戦が描かれていてとても感銘を受けました。

  • 物心ついた頃、宇宙はビッグバンて始まり年齢は150億年、地球は50億年(精度は問題ではない)ということについて何ら疑うことなく受け入れていたので、ここに行き着くまでに物理学、天文学、また宗教までも巻き込んだ論争に発展していたことに不思議な感じがする。
    時代が変わっても真理を追求し続ける科学者の姿勢は感動ものである。それ故に、戦争で研究が途絶えたり、遅れたりすることは残念であり人類にとって大きな損失である。また、科学に限らずパラダイムシフトに必要なのは世代交代であるということを改めて認識した。
    カールセーガンの「コスモス」と同様、不思議さに対する好奇心を呼び起こしてくれる良書である。
    次は「フェルマーの最終定理」を読んでみたい。

    宇宙とは関係ないがバイアグラのくだりは面白かった。

  • ちょうどこれを読んでいる頃に、TVから録画しておいたウォルター・ルーウィン教授の物理を扱った、MIT白熱教室 特別講義を見終わった。
    その最後は、
    「この講義で君達は、白色矮星と中性子星のスライドを見た。だから最後にはブラックホールも見たいと思うのは当然のことだ。しかし、ブラックホールからは何も抜け出すことはできないから、写真で撮ることもできない。そこで今回は、白鳥座X-1のドナー星を見せるとしよう。でも、君たちは帰ったら家族や友達にこう言えるだろう。
    ある写真を見せてもらった。その隣には、見えないけれど、ブラックホールがあった。
    これが知識の素晴らしさだ。例え見えなくても、その存在を知ることができる。」
    見ることができない発見された知識の歴史。

    ・読者は、空間のあらゆる部分が膨張し、銀河はその空間内で静止しているというなら、銀河それ自体も膨張しているのではないかと思われるかもしれない。理論上はそれもひとつの可能性なのだが、実際には、銀河の内部には強い重力が存在するため、銀河の膨張は微々たるものでしかない。
    …ウッディ・アレンの映画『アニー・ホール』の冒頭近くにある回想シーンで、シンガー夫人は、なにやらふさぎ込んでいる息子のアルヴィーを精神科医に連れて行く。少年は医者に向かって、宇宙は膨張していると本で読んだが、膨れ上がって破裂したらすべてはおしまいだと話す。すると母親が口を挟んでこう言った。
    「宇宙がなんだっていうの?あなたはブルックリンにいるのよ!ブルックリンは膨張してないの!」
    シンガー夫人はまったく正しかったのだ。

    ・科学で耳にするもっとも胸躍る言葉、新発見の先触れとなるその言葉は、「ヘウレーカ(分ったぞ!)」ではなく「へんだぞ…」だ。―アイザック・アシモフ

    ・われわれが生きるために、十億、百億、それどころか千億の星が死んでいる。われわれの血の中のカルシウム、呼吸をするたびに肺に満ちる酸素―すべては地球が生まれるずっと前に死んだ星たちの炉で作られたものなのだ。―マーカス・チャウン
    (星は核融合する際に様々な元素を作り、超新星爆発でそれを宇宙にばらまく。太陽は第三世代の星と推測されている。)

    ・アレグザンダー・フレミングがペニシリンを発見したのは、窓から飛び込んできた一片の青カビがシャーレに落ちて、培養していた細菌を殺したことに気がついたからだった。それまでにも大勢の細菌学者が、培養していた細菌を青カビに汚染されたことだろう。だが彼らはみな、何百万人もの命を救うことになる抗生物質を発見する代わりに、がっかりしながらシャーレの中身を捨てていたのだ。ウィンストン・チャーチルはかつてこう述べた。「人はときに真理に蹴躓いて転ぶが、ほとんどの者はただ立ち上がり、何もなかったようにさっさと歩き去る。」

  • 物理の世界をわかりやすく、又科学者たちの人間模様も交えて興味深く読ませる筆致のスペシャリスト。宇宙の切り口は筆者によって様々だが、入門者がにもグイグイ読ませる構成がさすが。科学の進歩に純然にスポットを当てた美談ばかりでなく、地位や名声に執着した人間らしい嫉妬や欲に翻弄された、科学者や科学界の裏側も描いていたのが面白かった。

    現在の科学は数多のサイエンティストやそれに関わる人たちの奮闘の末に発展していった。人間の好奇心は歩みを止めることはない。好奇心は過去と現在を繋ぐ遺伝子のようなものだ。

    サイモンシンの別の作品もぜひ読みたい!

    どんな科学分野でも、人が初心者であることをやめてその分野の達人となるのは、自分は一生初心者のままだと知ったときである。
    ロビン・G・コリングウッド

    科学者とは、正しい答えを与える者ではなく、正しい問いを発する者である。
    クロード・レヴィ・ストロース

  • 我々が当たり前のように理解しているビッグバン・モデルがどのように証明されてきたのか、事細かく知ることができた。
    138億年も前にこの広大な宇宙がどのように始まったのか、知恵を絞って少しずつ事実を明らかにして、仮説を組み立てていく流れは非常に面白かった。
    上巻の内容も含めると、宇宙に関する謎を解き明かすためのバトンを、紀元前6世紀からずっと受け継いできて今に至っていることがよく分かった。
    そしてこれから先、どんなことが新しく明らかになるのか、楽しみになった。

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40136614

  • サイモン・シンのフェルマーが面白く、同時に宇宙論にも興味を持っていたので手に取った。期待通り、宇宙論自体についても、その解明の過程についても、そして科学の面白さまで、期待を超えて楽しむことができた。

  • ハフスの4歳の時の推理が天才すぎる。この年で時間という概念を導き出すあたりが、頭脳の明晰さを感じる。自力で学ぶって最近すごい楽しいことだなと実感してる。
    セレンディピティの一例としてバイアグラがあがっているのが面白い。心臓病薬の副作用だったらしい

    読了。一貫して人の歴史について思いを馳せた時間が続く。この筆力は圧巻。事実というよりも、むしろその背景を知ることで深い学びが得られる。次作の代替医療も早く読みたい。

  • 歴史小説であり、科学小説。

    歴史的な部分で読者を引き込むので、毎日読み続けてしまう。

    難解な部分は上巻だけで、下巻はドンドン読み進めて行ける。

    アインシュタインからビックバン確定まで、物理学者の活躍が眼前に現れるかのような。

    面白かったです

  • 下巻はビッグ・バン宇宙モデルと定常宇宙モデルのどちらが正しいのかを巡り、多くの個性的な人達が究明に乗り出す。

    ビッグ・バン宇宙モデルは、今日の我々の中では一般的となっている理論であるが、ビッグ・バンが発生して現在の宇宙が形作られるにあたり、多数の評価基準に対して裏付けとなる証拠が見つからず、つい最近まで定常宇宙モデルとしのぎを削る争いが行われていた。

    観測機器の精度が上がっていくにつれて、徐々にビッグ・バン宇宙モデルが予測していたことが明らかになっていくが、ここまで予測の的中率が高いのにも驚かされる。今後の検証によってどのように理論が発展するのか、また、別のモデルに取って代わられるのかも気になるところである。

    残された謎として、ビッグ・バン以前はどうなっていたのか、また、宇宙の膨張は最終的に重力により収束して、最初の状態に戻るビッグ・クランチは起こりうるのか、ロマンはつきない。

  • 只管科学的に宇宙を解明してたはずなのに、解き明かされたのはロマンだった。何十人、何百人もの知恵と技術と観察と運を使い、宇宙についてわかったこと。いまだわかってないこと。可能ならば、宇宙についての熱狂的な発表を生きてる間に見たい

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