百万ドルをとり返せ! (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161012

作品紹介・あらすじ

大物詐欺師で富豪のハーヴェイ・メトカーフの策略により、北海油田の幽霊会社の株を買わされ、合計百万ドルを巻きあげられて無一文になった四人の男たち。天才的数学教授を中心に医者、画商、貴族が専門を生かしたプランを持ちより、頭脳のかぎりを尽くして展開する絶妙華麗、痛快無比の奪回作戦。新機軸のエンターテインメントとして話題を呼ぶ"コン・ゲーム小説"の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 「スカッと読める無条件に面白い本としておすすめ」というブク友さんのレビューで手にとりました。ありがとうございます♪

    イギリスを舞台に、4人の個性が際立っていて愉快な展開。大損した分を取り返すべく練られた計画が緻密なんだか単純なんだか…とにかく最後までハラハラドキドキ!

    • koalajさん
      しらい弁当さん、こんばんは。
      お互いの駆け引きや騙し合いが軽妙で面白いですねー。映画「スティング」ずっと前に観たけれど内容忘れてしまった…今...
      しらい弁当さん、こんばんは。
      お互いの駆け引きや騙し合いが軽妙で面白いですねー。映画「スティング」ずっと前に観たけれど内容忘れてしまった…今度また観てみようかな。ありがとうございます。
      2022/06/27
    • ポプラ並木さん
      自分もジェフリ・アーチャーの中で一番好きです。
      すっとぼけなハーベイには癒されました。
      自分もジェフリ・アーチャーの中で一番好きです。
      すっとぼけなハーベイには癒されました。
      2022/07/03
    • koalajさん
      ポプラ並木さん、こんにちは。
      私はこの作者の本は初めてです。登場人物それぞれの姿を思い浮かべながら展開を楽しめる作品でしたねー。
      ポプラ並木さん、こんにちは。
      私はこの作者の本は初めてです。登場人物それぞれの姿を思い浮かべながら展開を楽しめる作品でしたねー。
      2022/07/03
  • 株の不正操作により大金を騙し取られた数学者のスティーブンは、自分と同じように大金を失った医者のロビン、画廊経営者のジャン・ピエール、イギリス貴族の御曹司ジェイムズに声をかけ、それぞれが計略を練って騙し取られた百万ドルをとり返すことを提案する。びた一文負けることなく取られた分を取り返す、倍返しではないが、まさに半沢直樹の世界である。

    4人それぞれに得意分野があり、バラエティに富んだ仕掛けが施されるのも楽しいし、素人集団なので標的の予想外の行動にあたふたするのもおかしい。特にジェイムズはなかなか自分の計画を決めることができないうえ、一人だけちゃっかり美人と懇ろになったりして、本当に大丈夫なのか、とハラハラさせるが、最後は気持ちよいくらいの逆転ホームランをぶっとばすのである。

    どろどろした殺人事件は起こらないし、標的の億万長者ハーヴェイ以外悪い人も出てこない。さらにハーヴェイ自身も騙されていることに気づかずいい気持になって金を出すので、誰も傷つかない物語である。

    本作の著者、ジェフリー・アーチャーは、主人公たちと同じように株の投資に失敗して百万ドルを失い、生活費を稼ぐためにこの小説を書いたのだという。まさに小説を地で行くような体験をした著者だからこそ、躍動感あふれる生き生きとしたストーリーを生み出すことができたのだろう。
    暑くてじめじめした日が続き、やる気が起こらない。こんな時にスカッと読める無条件に面白い本としておすすめの一冊である。

  • コンゲーム(詐欺)の代表作とのことで、ようやくBOOKOFFでゲット!。架空の石油開発への投資話に騙された被害者4人(スティーブン、ジェームズ、ジャン、ロビン)が結託し、首謀者から「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」相手に気づかれることなく金を取り戻す。最後のどんでん返しにはドキドキ。全てうまくいきました。4人がハーベイからお金を回収するために考えだした方法はとても素晴らしかった。また、絵画、手術、オックスフォード大でのハーベイの鈍感さには大爆笑。これは皆さんお勧めします。後味爽快でした。

  • 選書のために手に取る。昔、初版を親の蔵書から引っこ抜いて読んだ覚えがあるような気がしていたが、あまりにもおぼろげなので、じっくり読んでみた。

    ペーパー・カンパニーに出資して大損した4人の出資者が、どうにかしてその出資金を回収しようというお話。原題を直訳すれば「1ペニーも多くなく、少なくなく」となるとおり、迷惑料を上積みしない、非常に紳士的なプロジェクトである。

    最初はちょっともたつくなあと思いつつめくっていくと、取り返す側の4人が非常にこまごまと達者で楽しい。リーダー役の数学者さんがあまりに事務作業に秀でていて、「あなたは大学の先生よりも、シティのバンカーになるべき!」と思ってみたり、フランス人画商に「フランス人、文句しか言わねえなあ!」とツッコミを入れたり、詐欺ギリギリの芝居に挑んだ医師など、いろいろ見せ場が作られている。残りの一人、貴族のぼんぼんが、貴族の称号だけしか武器がなくて(でもそれが相手には一番有効だったりする)、それだけで押していくのもなんだか可笑しい。女の人とお金との付き合いかたが、『ジーヴス』シリーズのレギュラー、ビンゴ(バーティの友人)にそっくりかもしれない。

    アスコット競馬場での社交風景や、オックスフォード大学の式典などの描写が細かく、英国色がこんなに華やかだったのかと意外に感じたことと、筆者の人生に存在した素材が存分に効果的に利用されている印象を受けた。そういえば、アーチャーはこの作品の前に、ペーパーカンパニーへの出資で財産をむしり取られているわけだし、以後は政治スキャンダルで獄中にあったときの体験も作品にしているわけだから、転んでもただでは起きないというか、小説のために身を削っているというか、なかなか強烈な人生を送っている。まあでも、それが悲惨さよりも可笑しみを生むという、なんだかいろいろアクロバティックに成功させた人なんだなあと思う。

    『ルパン三世』のような軽やかな作戦とその顛末なので、虐待やDV、性犯罪など、人間のダークサイドオブフォースを強烈な見せ場に使う最近のミステリー作品が苦手な人には最高に楽しめると思う。

    追加情報として、実在の人物・団体名との抵触を避けるために、改版によって若干の名称変更が行われているので、初版からの買い直し・読み直しをされるかたはご留意を。

  • 学生時代に読んだはずが、話の内容を全く覚えていなかったから今回が初読だったみたいです。最後のオチは良かったけれども、その後のアーチャー作品にありがちな山あり谷ありではなく、すんなり計画通りに行っているのが意外な気もしました。面白かったけれどもアーチャーのベスト3に入るかと言えば入らないかと。

  • 数学教授、医師、画廊、貴族の御曹司の四人は揃って幽霊会社の株を買わされて無一文に。彼らはそれぞれの専門を生かして資産奪還作戦に挑む。
    プロット設定も巧みで登場人物も魅力的。最高に面白い経済小説。
    証券の授業でこの本を紹介していた先生、元気にしてるかな。

  •  幽霊会社による株式詐欺で総計百万ドルをだましとられた4人の男たちがあの手この手を仕掛けて詐欺師から該当金額をとり返すまでを描いた痛快ドタバタコメディ。まずは一代の才覚でのし上がった大物ハーヴェイと立ち向かうは大学教授、医師、美術商、貴族という多様な4人組がそれぞれうまく書けているのに感心。本題のコンゲームはできすぎでそんなもんで騙せるかいというようなものだが、そこはそれ。終了間際にあっと驚く新事実から予想外の展開となり、最後の最後のオチまでついて見事な幕切れとなる。いやあおもしろかった。これが素人作家の処女作というから驚く。

  • なんとものどかなゲームだな、という印象なんだけど、そののどかなところと、最後のちょっとしたスパイスが、逆にこの小説の良さを表している気がする。
    日本の作家では描き得ない世界。

  • 文体が苦手だったのか、序盤は読みにくかったけど、オチは最高でした。

  • 書かれたのはなんと40年前。コンゲーム小説の古典。ウィットに富んだ台詞の数々や最後にちょっとしたドンデン返しがあるなど、ラストまで飽きさせない面白さがある。序盤は退屈な印象を受けると思うが、最初の100pぐらいをクリアすれば、あとはグイグイ読ませてくれるはずである。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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