追風に帆を上げよ(下) クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2015年3月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784102161401

作品紹介・あらすじ

バリントン海運の株式を巧妙に操作し、会社の凋落を企むマルティネス親子。銀行家ハードキャッスルの後ろ盾を得たハリーたちと、秒刻みの真っ向勝負が始まる。なかなか思い通りに行かず追い詰められたかに見えたマルティネスだったが、彼の悪辣さはハリーたちの想像を上回るものだった――。ついに完成した豪華客船の処女航海と一族の行く末は、裏切りの羅針盤によって導かれる!

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるストーリーが展開され、登場人物それぞれの個性が際立つ中で、悪者が徹底的に悪役として描かれています。主人公たちが抱える隙間が、悪の策略を許す要因となり、ハラハラドキドキの展開が続きます。マ...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルは「追風」と書いて「おいて」と読む、らしい。
    下巻は、予想通り反撃の回。とはいえ、敵をマークしておきながら、爆破を止められないのはなんでかね?
    まぁ、まだシリーズ中盤なので、最大級のカタルシスの出し惜しみしている感がしてしまうのは、仕方がないのか。
    上巻で訳がイマイチな話をしましたが、本巻でも「彼こそあなたを襲う人物だ」という文脈で「襲う」が二度出てきます。これは、発言者が少し冗談混じりに「後を継ぐ(後継者)」という意味でおそらく「attack」を使ったためだろうと想像しますが、やはりこの日本語訳は違和感があります。まだしも「追撃する」と訳せばどうかな?
    ダン・ブラウン作品の名訳で有名な越前敏弥氏ならどう処理しただろと興味をひかれる所です。
    《越前 敏弥(1961年 - )は、日本の翻訳家、翻訳講座講師。石川県生まれ。筑波大学附属駒場中学校・高等学校、東京大学文学部国文科卒業。ゲームセンター従業員、学習塾自営、留学予備校講師などを経たのち、フェロー・アカデミーで田村義進のゼミクラスで翻訳を学ぶ。37歳からエンタテイメント小説の翻訳を始める。ダン・ブラウン作品などミステリーの翻訳を中心に活動中。また、朝日カルチャーセンター(東京・大阪)で教鞭をとるかたわら、翻訳ミステリー大賞の創設などにも携わり、後続の育成にも力を注いでいる》(Wikipedia)

  • フィッシャーの小物っぷりと言ったら!
    エマがとどめを刺せたのも胸がすく思い。
    本当にフィッシャーはもう現れないで欲しい。
    ジェシカの喪失感は拭えないが、それを種にセブに出会いが訪れる。平穏無事に進む事を願っているが、アメリカの外交官の娘となればこの先また何かあるのだろう。

    株の売買をめぐりマルティネス(とフィッシャー)に大打撃を与えた一連は凄かった。映画館で映画を観ている様な感覚で一気読みした。
    マルティネス兄弟が逮捕され国外逃亡したところまでは良かった。
    そしてここから処女航海がどう展開していくのか。
    ここで終わるのかー!
    …という予想はしていたので大丈夫(笑)

  • 06月-14。3.5点。
    クリフトン年代記。
    ドン・ペドロとレディ・ヴァージニアの攻撃。
    造船会社を追い込もうとするペドロ。。。

    面白くて一気読み。

  • ハラハラドキドキは続く。それぞれのキャラが立つ。悪者はとことん悪者なのがいい。勧善懲悪なのだが、主人公たちのすきのあるところが、悪の付け入る隙になる。次巻が楽しみ。

  • マルティネス一家との闘い、バッキンガムの航海、爆破事件

  • 衝撃的な最後の終わり方に、次作があるのかないのか?気になるところ

  • バリントン海運の株式を巧妙に操作し、会社の凋落を企むマルティネス親子。その悪辣さはハリーたちの想像を上回るものだった。ついに完成した豪華客船の処女航海と一族の行く末は…。

    (再読 2017.03.08)
    下巻も斜め読み、「確かにこんな結末だった!」と確認した。第5部がどんな展開になるのなのか気になる。

    (初読 2015.06.05)
    衰えを知らないJ.アーチャー節、下巻もpage-turnerだった。この第4部の終わり方は第5部を読まずにはいられないパターンだが、問題はそれがいつ出版されるかということ。第4部を忘れないうちに読みたいのだが…。
    (B)

  • マルティネス一党、滅ぶべし! アーチャー的いつもの憎らしいレベルを越える悪党を追いつめ、一方では破滅の危機目前、気になるところで幕。もー。状況と作戦上しかたないとはいえクリフトン一族の活躍ひかえめではあった。

  • 主要登場人物の誰かが死ねば話しが進むものだけど、彼女の死、というかその過程がやりきれない。
    IRAとかヴィーゼンタールとか出てきても実在のものではあってもそれでも小説なんだなとしか思えないんだけど、ソニーとか盛田社長と出てくるとすごくリアリティを感じてしまうのは、日本に住む日本人故なんだろうな。

  • マルティネスの復讐が引き続き描かれる。セバスティアンのサムとの出会いがうれしいけど、何ともないといいけどと思いつつ。ラストの結果がわからぬまま第5部へ。早く翻訳版を発売してほしいです。

  • 第4部の後半でシリーズ8巻目。

    本巻は1964年のみの物語に終始しています。
    若者の死は両家には打撃だったものの、強力な仲間の怒りを呼び起こし、最大の敵は徹底的に懲らしめられます。
    ただ、最後のすかしっぺ的反撃がどのような結末になるかで第4部の幕が引かれます。
    かつてのスターウォーズじゃないけど、こんな状態で1年待たされるのは苦痛ですね。

  • 75歳のジェフリー・アーチャーは、死ぬまでにクリフトン年代記を書き上げることができるのだろうか?と去年、書評を書いた記憶があるけど、爺さん、老いて尚元気です。そんじょそこらのひよっことは、モノが違うね。まさにジェットコースター小説。すでに来年でるであろう第五部が楽しみ。SONYの盛田さんを出してくるあたりが上手いね。

  • 早く続きがよみたい。

  • ええええ?!
    ここで終わり?
    という感じで、第五部をすぐに読みたい渇望感。

  • ジェフリーアーチャーの追風に帆を上げよを読みました。
    クリフトン年代記の第4部です。

    今作でも、敵役のペデロ・マルティネスの策略により、バリントン海運のエマ・クリフトンや労働党議員のジャイルズ・バリントンは何度となく苦境に立たされ、さらに最愛の家族を失ってしまいます。
    しかし、善意の協力者も現われ、ドン・ペデロに一矢報いることが出来るのでした。

    作中にソニーの盛田社長が登場するのですが、日本人というのはこのように見られているんだな、と感心してしまいました。

    毎回、ジェットコースターのようにいろいろな事件が起きる作品ですが、また次巻を楽しみにしたいと思いました。

  • やっとバリントン海運の船が進水式を迎えた。
    マルティネスとの戦いはハードキャッスルの巧みなさえで何とかバリントン側が勝利したが、最後に船にはアイルランド解放軍の執拗な工作で爆破になった??
    と言うところでまた次回、という何とも言えない終わり方です。 次は?どうなる?

  • 第4部は、バリントン家・クリフトン家VSマルティネス・ファミリー。大河ドラマは鳴りを潜め、一気にコンゲーム色が強くなる。コンゲームは作者の真骨頂なのでらしいと言えばらしいのだが、今までの流れを鑑みると違和感を感じなくもない。面白さは相変わらずですが。

    復讐劇がメインで、ハリーたちの人間ドラマは箸休めみたいな印象だった。それでも下巻の緊迫した展開は読み応えがあった。時間との戦いと同時進行の心理戦。こういうハラハラする展開にも慣れねば、とページを繰ったりなんかして。

    さくさく進みながらも、かなり大胆なこともやってのける。登場人物に共感するのは危険かもしれない。毎度のことながら、次回作を渇望するラストだったので、復讐劇のその向こう側に期待しつつ待つとしよう。

  • いやはや、波瀾万丈、急転回(展開ではなく)、作者の描く乗り物に身を委ねるだけ。もみくちゃにされ、乗り物に酔う。そして、今回も緊迫した場面で終わる。

    株式操作、豪華客船、会社の経営権を廻る争い。(ほんの最近巷で話題になったよね。)殺人、詐欺、テロ。

    とりあえずこの本棚では歴史小説に分類しているが、出てくる話題は今日的。
    しかし、過去のある時代のある場所を背景にした人情劇というところは時代小説。ただ時代が近代で、場所がイギリスで、物語が長いだけ。
    また、ストーリーの停滞がなく、毎回緊迫した場面で終わり、次を期待させるのは、講談に近い気がする。

    作者にのせられたまま、次巻が出るのを待ちましょう。

  • さすがに4部目になっても同じパターンになると食傷気味ではあるけど、それでも読まさるのがすごいところ。

  • 第5部が待ちきれない。あと一年も待てない。無謀にも原書読もうかと思うくらい。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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