- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102161418
感想・レビュー・書評
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ソ連が葬り去ったババコフの著書のありかを知ったハリーは、モスクワに向かう。だが、そこに待ち受けていたのは異常極まりない国家の罠だった。一方、エマは宿敵と法廷で対峙することになり…。
J.アーチャーの70歳を超えてもこのストーリーテラーぶりには感心するけれど、いまどきソ連の話をされても…。何だか登場人物たちの魅力が薄れていくような気がした。
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イギリスの田舎の一族を描く年代記の9巻目で第5部の上巻。
時代は1964年から70年。
マルティネスの陰謀の失敗と退場、ジャイルズの不倫と落選、セブの退職と失恋など盛りだくさんですが、メインはハリーのソビエトに不当逮捕されシベリア送りにされた作家の救出活動がスパイ小説っぽくて面白いです。
ヴァージニアやフィッシャーという相変わらずお馬鹿な悪役コンビに、スローンやメラーという実業家が加わって暗躍して、エマやジャイルズやセブを苦しめますが、軽くあしらわれているようにも思います。
ただジャイルズが仕事や妻をなくして、ハリーを羨んだりしているのがいやな展開の布石のようにも思えます。
それにしても、てんこ盛りの割には空きさせないストーリー展開はさすがです。
実は、1年に1部(上下巻)しか出ないので、しばらく積読状態だったのですが6部が早々に発刊されたので、あわてて読み始めました。
当然、下巻以降も期待してます。 -
レビューは下巻にて。