永遠に残るは(下): クリフトン年代記 第7部 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161463

作品紹介・あらすじ

ハリーは亡き母が望んでいた小説の執筆に着手する。それは畢生の傑作となるべき作品だった。エマも保守党内閣の中で頭角を現して、更なる要職に任命される。ハリーの出生の秘密が明らかになり、子や孫たちも幸福を みかけたとき、クリフトン家を悪夢のような病魔が襲う。悲嘆そして絶望と闘う一家に、やがて信じ難い結末が……稀代の物語作家が満を持して描き上げた衝撃と余韻消え去らぬ終幕。

感想・レビュー・書評

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  • ここまで一気読みしたのも久しぶり。最後がジャイルズなのは意外だったけど(一巻の時点でこんな大事な立ち位置になるとは思わず)じんわり泣ける、素敵な最後でした。

  • 良くも悪くも、きれいにまとまっちゃったな、って感じ。繁栄する一族はどこまでも繁栄するんだなあ、と。頼れる身内ってホント大事(笑)。最後のシーンではヴァージニアも歳をとったということなのかな、もうひとつなにか欲しかったな。

  • ようやく読み終えた。途中随分時間が空いてしまったので、折角のクライマックスなのに私の気持ちの盛り上がりが今一つだったので星4つとなったが、アーチャーはやっぱりいい。面白い。
    最後はあまりにさらっと過ぎて行ったけど、物語はきちんと終息した。終わった。よかった。

  • 第1巻からの謎がついに明らかになる。毎回新しい巻が出るたびに読んでいたが第1巻の謎など実は忘れていた。
    しかしその謎の答えが明らかになることでハリーとエマが共に生きたことが正当化される。
    最後のジャイルズの長い弔辞に涙がとまらなかった。

  • これからもジェイフリーアーチャーに注目

  • 港湾労働者の息子で、母の手1つで育てられた貧しい少年が、裕福な貴族の息子と知り合い、その妹を妻として、愛と絆で結ばれ、共に成功への道を歩んでいく人生を描くものです もとよりアーチャーの事ですから、これをただの良い話、成長物語、成功譚で終わらせるはずがなく、一捻りも二ひねりにもしてあって、読む側がにやりとしたり、喝采を叫んだり、胸を熱くしたり、あるいは、腹を立てたすること請け合いの仕上がりになっています

  • イギリスの二つの一族の物語の最終巻。

    前半はミス・ヴァージニアの奮闘に圧倒されましたが、落ち着くところに落ち着いたようで、最終巻でなければ、まだまだ往生しないと思いました。
    さすがに長年の付き合いのある登場人物たちのラストには胸に迫るものがありました。
    特に最近は大活躍がなかった主人公であるはずのハリーから、最後の最後に夫とは男とは、という潔さを見せつけられた上、ジャイルズのラストのスピーチでは落涙してしまいました。
    先にも書きましたようにヴァージニアが最後まで悪あがきをする話とか、セブやその子供たちのその後の現在までの物語も読みたいところです。
    「ケインとアベル」ほどのインパクトや洗練さはなかったかもしれませんが、作者の一つの到達点の代表作とは思います。

  • 作者らしい終わり方。ジェットコースター的な展開の幸せな一族(時々不幸もあるが)の物語。

  • ジェフリー・アーチャーのクリフトン年代記 第7部、シリーズの完結編。
    全巻出版されるのに数年かかりましたが、最後まで一気に読まされるおもしろさでした。

  • ハリーとエマ、困難を乗り越え、絶頂期を迎えたかにみえたが、その幸福は長くはつづかず、衝撃の結末を迎える。
    しかし、ハリーとエマはいくつもの困難を乗り越え、人生を走りきったのであろう。お互いを思いやり、家族を思いやり、幸せを感じながら人生を閉じたのだろうと思う。
    自分も、悔やむことなく、恨むことなく、温かい気持ちで人生を閉じられたらと思う。

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著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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