アリバイ・アイク (新潮文庫)

制作 : Ring Lardner  加島 祥造 
  • 新潮社 (1978年9月発売)
4.00
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784102164013

アリバイ・アイク (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  きもの犬さんのおすすめにより、読んでみた短篇集。この人、アメリカのクラシック小説家だったのね。戦前の人というのが意外だった。1885年生まれ、1933年死亡。ヘミングウエイは彼の作品をみて、習作を書いたとか。
     1作目の「アリバイ・アイク」は「嘘をついた男」の迫力から比べるとちっちゃいけど、なんか人間賛歌という感じなので、愛らしい。ダメ人間、個性的過ぎる人間で、まわりに迷惑かけまくるけど、その人を描いて、そのままぽんっとおいて終わらせてしまう。そこが味になっているわけだ。
     「微笑がいっぱい」はよかったかな。ニューヨークの街角に立つ警察官と、スピードかっとばしで走り抜けるキレイなお嬢さんとの心憎い会話とふれあい。最後は悲劇なんだけど、その一瞬の二人がいい。「金婚旅行」もただ金婚旅行してるだけだし、「ハーモニー」では歌うことがなにより好きな野球選手が、ただそれだけに没頭する話しだし。「ここではお静かに」では静かにしなきゃいけない病室でしゃべくりまくる看護婦の話。市井の人をちょっとした角度で切り取って、それがすごくいいように感じる、というか作品になってる。
     でもツボは最後にくっついていた「短編小説の書き方」でしょ。彼流のアドバイスその一。目立つ題名をつける。「バジル・ハーグレィヴの駆虫剤」「焼却工場での快楽」とか。
     次は書き出し。確かにね。これ大事。彼の場合、主要人物にいつも二、三行の会話を語らせる。

  • ラードナーの短編集。
    短いのでサクサク読めます。
    表題作はなんでもかんでも言い訳ばかりで素直になれないアイクのお話。…ツンデレ?
    同じ本に収録されていた「誰が配ったの?」とかも好きです。
    こちらがいたたまれなくなるほどのKY描写がやけにリアル…

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