- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102165515
感想・レビュー・書評
-
フ−13−51
ブライアン・フリーマントル 作
シャーロック・ホームズの息子の活躍
内容(「BOOK」データベースより)
第一次世界大戦直前のロンドン。セバスチャンは、シャーロック・ホームズの実子ながら、伯父マイクロフトの子として育てられた。
彼は、来たる戦争によってドイツと接触をはかり莫大な利益を狙う米国実業家の秘密結社を捜査する任務を請け負う。
しかし、英国政府からは一切の資格や支援は得られない、という条件付だった。
鬼才フリーマントルが初めて挑んだ冒険パスティーシュの傑作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
フリーマントル,ブライアン
1936年サウサンプトン生れ。17歳でロンドンの新聞界に入り、国際関係の記事を専門とするジャーナリストとして活躍。
『デイリー・メイル』紙の外報部長を務めた後、小説家デビュー
日暮/雅通
1954年千葉市生れ。青山学院大学卒。
訳書に『シャーロック・ホームズ大百科事典』など多数
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チャーリーじゃない
-
先に二作目を読んでしまったので、若干ネタバレ(というか二作目のへ伏線が見えた)もありましたけど、フリーマントルの作品で好きなチャーリーの切れ味に若さをプラスしたようなセバスチャンの活躍。まだ下巻を買っていないので、続きが読めません。早速かってこなくっちゃ。
-
上下2冊読み終えての感想。
フリーマントルを読むのは久しぶりだったけど、なかなか読ませてくれた。第1次世界大戦前のアメリカを舞台に、イギリスとドイツのスパイが戦う物語なんだけど、イギリス側のスパイ(ではないことになっているけど、やっぱりスパイだと思う)が、あのホームズの息子であるのがミソ。名探偵としてのホームズが背景で活躍するのも大事な要素だけど(でも、このホームズはあんまりホームズっぽくないなあ)、むしろ、有名な父親を持ってしまった息子が、自分の心をどう乗り越えていくのかってあたりが読みどころだった。
正直、途中まではちょっと読みにくくてどうかなって思ったけど、下巻にはいるあたりから物語の構造が見えてきて、ぐんぐん引っ張られた。最後の山場の勢いはさすが。でもまあ、全体としては期待ほどではないかな。思ったより物語が単純で、その割には長すぎるような気がした。
2009/7/24 -
息子がいるのはいいんだけどホームズに愛を語ってほしくない複雑な心理…マイクロフトとチャーチルの政治での丁々発止やってくれたらこの作者だし、狂喜して読むのになあ。ストーリーは手堅く面白い。だからこそマイクロフトと(以下略)
残念ながら父親が偉大すぎるせいだけじゃなく、息子のキャラがいまいちなのであった。キャラクターがあまり見えない…。 -
息子セバスチャン・ホームズの活躍。1作目
今回はアメリカ。
ドイツは悪いね。第一次大戦前なので、まだプロイセンですが、かなり悪いです。完全にイギリス視点。
この作者にしては設定が分かりやすいので、読みやすい。
ハラハラ・ドキドキ楽しいです。 -
タイトル通り。シャーロック・ホームズの息子が繰り広げるアメリカでの諜報活動の話。
船旅中のロマンス、父シャーロックと叔父マイクロフトやチャーチルの意志のぶつかりあい、仕込み杖を使った格闘、暗号を使った通信…面白く読み進めました。
本家であるコナン・ドイルのホームズシリーズは短編が多くてサクサク読み終わるんですが、長編作品でホームズに浸るならこれかと。 -
ホームズの出番が思っていたよりもいっぱい。