さよならを言う前に (新潮文庫 ク 4-19)

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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102166192

作品紹介・あらすじ

著名なコラムニストのネルは、両親が事故で亡くなった時、両親がそばに立つのを感じた。海で溺れかけた時も、励ます父と母の声が聞えた。祖父の後を継ぎ政界に入る決心をした彼女に、夫は激しく反対する。口論の直後、夫はクルーザーの爆発事故で帰らぬ人になった。罪の意識から事故の真相を調べるうち、思いもかけない事実が…。そして苦しむ自分の姿が目に浮かんだ…。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカの作家メアリ・H・クラークの長篇ミステリ作品『さよならを言う前に(原題:Before I Say Good-Bye)』を読みました。
    『見ないふりして』、『君ハ僕ノモノ』 に続き、メアリ・H・クラークの作品です。

    -----story-------------
    著名なコラムニストのネルは、両親が事故で亡くなった時、両親がそばに立つのを感じた。
    海で溺れかけた時も、励ます父と母の声が聞えた。祖父の後を継ぎ政界に入る決心をした彼女に、夫は激しく反対する。
    口論の直後、夫はクルーザーの爆発事故で帰らぬ人になった。
    罪の意識から事故の真相を調べるうち、思いもかけない事実が…。
    そして苦しむ自分の姿が目に浮かんだ…。
    -----------------------

    2000年(平成12年)に刊行されたメアリ・H・クラークの長篇第19作に当たる作品です。

    “サスペンスの女王”と呼ばれるメアリ・H・クラークの作品ですからねー 相変わらず面白かったです、、、

    祖父コーネリアス・マクダーモットの後を継ぎ政界に入る決心をしたネルは、建築家で建築会社を経営する夫アダム・コーリフがクルーザーの爆発事故で死亡した後、事故の真相を探るうちに、夫の秘密や建設業界の不正疑惑等の陰謀に巻き込まれていく物語……汚職と選挙運動、さらに心霊術を絡めるという展開が印象的でしたね。

    間違えて渡したアダムの上着、亡くなったアダムの声を伝える交霊術師のボニー・ウィルソン、精神的に追い詰められていた建設会社社員のジミー・ライアン、アダムの秘書ウィニフレッド・ジョンソン……様々なピースが、ぴたっと嵌る終盤の展開が心地よかったですね、、、

    サスペンスとミステリーの要素が絶妙のバランスで配分されており、巧いなー と感じました……次もメアリ・H・クラークの作品を読もうと思います。

  • 面白いミステリーでした。話の展開もスリリングで、実にテンポよく、小刻みな章割りも読みやすさにつながっていたのだと思います。訳者も上手なのでしょう。またこの人の作品を読みたくなりました。

  • 王道ですが楽しかった。

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