カリ・モーラ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2019年7月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784102167106

作品紹介・あらすじ

マイアミに暮らす美貌のカリ・モーラは25歳。故国のコロンビアでの凄惨な過去を背負い、移民として働きながら、獣医になることを夢見ている。彼女は麻薬王の邸宅管理のバイトがきっかけで、屋敷に隠された金塊を狙う犯罪集団の作戦に巻き込まれ、彼らと対立する臓器密売商の猟奇殺人者シュナイダーの妄執の的にもなってしまい──。極彩色の恐怖と波乱の展開に震える傑作サイコ・スリラー。

感想・レビュー・書評

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  • 女性が主人公で
    屋敷に隠された金塊の争奪戦のお話
    場面展開が激しく、敵も多くて追うのが大変でした
    いまいち把握しきれてないかも
    主人公の女性の過去が少しずつ明らかにされ
    生い立ちを知ることになる
    この著者の作品だけに映像化されたら面白いかも

  • 『レクター』シリーズの著者トマス・ハリスによる新作『カリ・モーラ』です。
    食人の精神科医ハンニバル・レクターが登場する世界観とは一線を画し、少し落ち着いた猟奇事件が描かれています。
    獣医を夢見るコロンビア移民女性カリ・モーラの元に、全身無毛の臓器密売人のハンス・ペーター・シュナイダーが現れます。
    カリ・モーラ自身は凄惨な人生を送ってきた25歳ですが、周りに集う人間たちも只者ではありません。
    熟練の殺し屋が密集している状態が続き、先ほどまで生きていた者が次のページでは死んでいる…という状況にも納得ができてしまいます。
    美しき、そして哀しきカリ・モーラに平穏は訪れるのでしょうか…。

  • ふらふらっと立ち寄った大型書店で見かけた。えっ!トマス・ハリスの新刊?これは当然買いでしょう。

    「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」は学生時代に貪るように読んだ。ホントに懐かしくて嬉しくなる。
    トマス・ハリス御大はもう80近い。なのに、こんなテンポのよいポップなスリラー小説を書いたことに感動を覚える。

    主人公カリがとても魅力的。
    カミラ・カベロのイメージでずっと読んでました。

  • 『羊たちの沈黙』などハンニバル・レクター博士シリーズでお馴染みのトマス・ハリス氏の新作『カリ・モーラ』が出版されたので読んでみました。

    う~ん。まあまあ面白いんだけど、なにか満足感がないんだよね。
    例えるなら、凄く面白い超大作の小説をむりやり2時間枠の映画に撮って、それを見せられた時に感じる心境って感じかな~。出来事がそれぞれ単発的に発生して、すぐに終わって、また次の出来事が起こって、そして終わるみたいな・・・。

    ヒロインも登場する多数の悪役キャラクターもそれぞれ良いし、個々のエピソードも面白いんだけど、なんか全部さらっと駆け足でいってしまって心に残らないんですよね。

    おしいな~、せめて本作は3部作にしてヒロインのカリ・モーラ以外の各キャラクターを掘り下げてほしかったなぁ。ちょっと残念。


    では、読む価値がないかって言われたらそんなことはないですよ。
    でてくるキャラクターがそれぞれ良い味を出しているからね。
    特にヒロインのカリ・モーラの造形は秀逸。
    コロンビアからの移民の彼女はアメリカのマイアミでの日々の生活に苦労しながらも獣医師を目指している25歳の美しき女性。
    そして、彼女の周りに現れる登場人物が全員悪人(笑)。

    本書のストーリーは簡単に言うとカリ・モーラがアルバイトで管理人を務めているいわく付きの大邸宅に隠された宝物をめぐって、海千山千の悪者達があの手この手を使ってその宝を奪おうとするというお話。
    悪人の中には、ハンス・ペーター・シュナイダーというカリ・モーラ本人に異常で変態的な執着をみせる男もおり、シュナイダーのエロティックでグロテスクな想像力はこれでもかというくらい読者の神経を逆なでします。
    もちろん、カリ・モーラも悪人達に黙ってやりたい放題させている訳ではない。そう、カリ・モーラにも実は隠された秘密があるのですよ。

    と、物語はこんな感じなんだけどカリ・モーラの美しく、溌剌とした活躍は『トゥームレイダー』のララ・クロフトを彷彿とさせ、まさに手に汗握る冒険活劇と言っていいと思います。

    まあ、本書は何となく終わってしまいますが、たぶん続編もできるでしょうから、今後のカリ・モーラの活躍を期待したいですね。

    • たけさん
      kazzu008さん、こんにちは!

      そうなんですよね。そこそこ面白いんだけど、満足感がないんですよね。
      トマス・ハリス氏にはなにか特...
      kazzu008さん、こんにちは!

      そうなんですよね。そこそこ面白いんだけど、満足感がないんですよね。
      トマス・ハリス氏にはなにか特別なものを求めてしまうんですね。

      まあ、続編に期待しましょう!
      2019/09/24
    • kazzu008さん
      たけさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      まさにおっしゃるとおりで、トマス・ハリスという名前だけでハードルがものすごく上が...
      たけさん、こんにちは!
      コメントありがとうございます。
      まさにおっしゃるとおりで、トマス・ハリスという名前だけでハードルがものすごく上がってしまいますよね。そう、特別なものを求めてしまうんです(笑)。
      カリ・モーラはすごく素敵なので続編に期待マックスです!
      2019/09/25
  • トマス・ハリス『カリ・モーラ』新潮文庫。

    まさかトマス・ハリスの新作が再び読めるとは思わなかった。『ハンニバル・ライジング』以来、13年ぶりの作品。タイトルの『カリ・モーラ』は主人公のマイアミで麻薬王の邸宅管理を行う25歳の美貌の女性の名前である。カリ・モーラが管理を任された邸宅に隠された金塊が眠る金庫を狙う変態的な臓器密売人のシュナイダーら犯罪集団が暗躍し、主人公のカリ・モーラも犯罪の渦中に巻き込まれるという一種のノワール小説。

    カリ・モーラの過去については本作の読みどころの一つなので、触れないようにしたい。カリ・モーラの活躍はまるで『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリングのようで、変態シュナイダーはバッファロー・ビルといったところであろう。

    これまでトマス・ハリスが上梓した作品は『ブラックサンデー』と『レッド・ドラゴン』に始まるレクター博士4部作のみで、いずれも陰鬱な雰囲気の作品なのだが、本作はエキセントリックで、どこかポップな感じのする不思議な作品だった。ローレンス・サンダースの『汝殺すなかれ』にも似ている。超寡作のトマス・ハリスだけに期待は大きかったのだが……少し物足りなさを感じる。

    本体価格890円
    ★★★★

  • トマス・ハリスの新作。
    レクター博士シリーズを読んだ身としては少し刺激が足りなかった。
    もう少し、サイコパスな登場人物が居たりとハラハラするような展開にして欲しかった。

  • 内容にしたら少し短すぎる印象。
    おかげでテンポはいいものの、登場人物に対するイメージが出来上がる前に物語が進んでしまう。そこが残念。
    映画にして映像があればテンポはいいのかもしれませんが。
    映画化するのかな?

  • トマス・ハリスのレクター無しの新作。過去の大作に比べてちょっとページ少な目ですぐに読み終わってしまうのが残念。
    しかし、テンポよくマイアミの美しい自然を舞台に犯罪組織の抗争と美女の活躍が微妙なバランスで展開され読みやすい。
    続編があっても驚かない。

  • トマス・ハリスの映画は見たけど読むのは初めて。トラウマの過去を持つ主人公が、犯罪者の隠し金を狙う悪党たちの抗争に巻き込まれ、偏執狂の対象にされてしまう。そして…。出だしは淡々と読ませる感じでいたが、後半から映画にある臨場感と緊迫感を感じた。
    映画化の可能性あるかも。

  • トマス・ハリスなので、もっとノワールなものを期待して読んだが…意外とスッキリした読後感。
    「羊たちの沈黙」で代表されるレクター博士ものとは一線を画した作品だった。
    カリ・モーラをヒロインとした連作ものにするのだろうか?
    作者には、もっと黒々とした重い作品を期待したいのだが

  • ミステリー界希代のダーク・ヒーロー、ハンニバル・レクターを生み出したトマス・ハリス、13年ぶりの新作。ハリスらしいエキセントリックな犯罪者達が、麻薬王の残した金塊を巡って血みどろの争いを繰り広げるノワール小説としてのリーダビリティは高いけれど、ハリスに期待する重厚感や知的ミステリーの醍醐味は薄味。前作までのハリスの特徴だった推理表現は意図的にカット、アクションが多い映画化向きの小説になっていて、女ランボー的な戦闘能力をもつキャラクターを主役に抜擢、さぞかし重量感のあるサイコ・スリラーに違いないという大方の予想を、なんとも心地良く裏切り、読みやすく意外に楽しめた。

  • ハンニバル・レクター博士を世に送り出した著者の新作を書店で見つけた時は、小躍りした。映画化もされた『羊たちの沈黙』でも女性が主人公だった。本作も女性が主人公であり、徐々に彼女の過去が語られつつ物語も進んでいく。本作品もいずれ映画化されるのではと、期待している。
    犯罪者がうごめくアメリカを舞台にした、容赦ない奴らの宝探しゲームに巻き込まれたヒロイン。最後のページまでハラハラ・ドキドキが止まらないスリラー小説。

  • サイコスリラーというより、結構 ”活劇” だね。主人公カリがなかなか魅力的。この人の描く女性は、クラリスといいカリといい、クレバーでヤル女でカッコいい。悪者たちがちょっと物足りなかったかな。

  • なんとトマス・ハリスの新作。しかもレクター以外の新作はデビュー作以来なので期待が大きかったが…。

    麻薬王エスコバルがマイアミの別荘に隠したとされる金を巡る悪党たちの争奪戦。

    さすがにハリスが作ったキャラだけにブラック・ユーモアと言えるほどアニメっぽい異常振りは半端ではないし、随所に描かれるガジェット(人体溶解機!)は面白いが、無駄な描写も多いわりには話は小粒で中編程度のボリューム。

    一気に読めるエッジの効いた作品ではあるけど、レクターシリーズのような読みごたえを期待すると外す。

  • トマス・ハリス!と飛びついて買ってしまったけど。
    期待しすぎたかもしれない。
    メインである部分はそこまで盛り上がらず最後だけやっと面白かったかなあ・・最後は特に映像にしたらドキドキ怖そう。

  • 積読で何となく手に取っていなかったけど、読み出したらサクッと一気。すぐに読めば良かった。グロテスクなんだけど、気を許せるところもあり。軽くなった。

  • やはり、トマス・ハリス!と思って期待しすぎた。
    映像化したら、おもしろそう!
    カリの強さが、もう少し前面に出てたらもっと良かったのかな。
    一気読みはできなかったので、のんびり読んでしまったけど、一気のほうが楽しめるかもしれない。

  • 舞台はマイアミ、船や海辺のシーンが多く、明るい情景の中に、陰惨な場面が対比され、強調される。
    犯人はレクター博士にくらべて小物感が。
    しかし、主人公のカリ・モーラは魅力的。
    この主人公でシリーズ化して、強力な敵と戦ってもらいたい。

  • あのトマス・ハリスの「ヒロイン対サイコパスキラー」ものと期待して読むと肩透かしを食うかも。むしろ現代の冒険小説ものとして読むべき感じ。では、一連のレクターシリーズの続編のような期待値を差し引いても、サスペンスとしては中盤までの展開はいささか冗長に思う。一番の魅力はマイアミの港町の情緒感で、そのどこかゆったりした雰囲気の中に突発的に起きる殺伐とした現場のリアリティや、移民などの社会背景に詳しくない私は、そのへんにピンと来ていないのかも知れない。

  • 『羊たちの沈黙』『ハンニバル』より猟奇的なのはたしかに、だけどそれがメインストーリーではないんだな。
    ヒロインのカリ・モーラは強すぎかな。
    意味ありげに登場したファボリトは大活躍だったけど同じようなロブレスは‥カリの危機に登場するかな、って思ったけど。
    カリを売ったのと分け前を渡さなかったからか、ドン・エルネストのイメージは小悪党になったな。

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著者プロフィール

ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)
1940年テネシー州ジャクソン生まれ、テキサス州ウェイコのベイラー大学(Baylor University)卒業。地方紙記者を経てAP通信社でレポーター兼編集者に。この期間中の知見が小説の機縁となる。
著作は現在5作。映画化もされた『ブラック・サンデー』をはじめ、「ハンニバル・レクター」シリーズの『レッド・ドラゴン』、ブラム・ストーカー賞を獲得した『羊たちの沈黙』に、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』。

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