- 本 ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102168028
感想・レビュー・書評
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雁、ロバ、そして牝牛とそれらを取り巻く人間たちのお話し。信じるものは救われ、奇跡も起こす。心にあったかいものが流れる!ファンタジーの世界でした。また、山や森や湖の美しい自然が目に浮かびます!すべてが浄化される!
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人と動物、それぞれの思いが混然となり、温かい関わりの中で美しさを際立たせている。
しかし動物側の思いを語るのもまた人であるという点がミソなのだろう。
「祈りとは、じつに神によってつくられ神に還ってゆく何者かなのでしょう」p132
美しさとは、人とそれと関わる何かの間を廻ることで洗練されるものなのかもしれない。
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静かで心に染み込む本
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家族同然のロバが病気になったとき、孤児の少年は聖堂にお参りしてロバを救おうとするが・・・思わず涙がこみ上げ、暖かい気持ちになる『小さな奇跡』など、ハンカチ必須の三篇を収録。
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愛玉子さん、こちらから失礼します(*^_^*) まだ使い方よくわかっていないのでσ(^-^;)、チュートリアルよろしくお願いします(*^v^...愛玉子さん、こちらから失礼します(*^_^*) まだ使い方よくわかっていないのでσ(^-^;)、チュートリアルよろしくお願いします(*^v^) この本、私も大好きです♥ 絵本バージョンもあります。CAMELのスノーグースという曲も大好きです。これからもよろしくお願いします(*˘︶˘*).。.:*♡2013/09/04
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冬に読みたくて積んでいた一冊。
文章も挿画も美しくて、1ページ1ページじっくり味わいながら読みました。
表題作が一番好きです。 -
『スノーグース』『小さな奇跡』『ルドミーラ』の3篇が集録されている。御伽噺のように優しく語りかけてくる語り口。短編それぞれに動物が登場し、人と動物の心の交流が感動的。涙ぐんでしまう。特に『スノーグース』はラヤダーの心美しい様が反映された人生が読者に優しさと切なさをもたらす。また何よりラヤダーの優しさや勇気に応えるスノーグースが愛しい。無言の愛と信頼。『小さな奇跡』ではぺピーノという少年とロバのヴィオレッタの物語。少年の愛情と奔走が愛おしい。『ルドミーラ』は痩せぽけた牝牛が主人公。牝牛の思いが語られる。動物の心情は他の2篇では見られない。どの話も愛と優しさに溢れ読了後も心温まる余韻をもたらしてくれた。
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「今度ばかりは、ぼくだって人並みに」「ぼくの力でできること」出来ないことの方が多く傷ついてきたラヤダーの勇敢な姿は心に留めておきたい。
『小さな奇蹟』は終わったあとの残り香が心地好い。
何かある、奇蹟はあるのかもしれない、そう思わせてくれる温かな3編。
ギャリコと動物の親和性は高く、愛情が直に伝わる。 -
私には合わなかった。
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『スノーグース』『小さな奇蹟』『ルドミーラ』の3作からなる短編集。
「訳者あとがき」にあるように、3作品は主人公の人間と動物の心の交流を描いている点が共通している。
『スノーグース』は1940年に発表され、第二次世界大戦が物語に大きく関わっている。
『小さな奇蹟』はイタリアが舞台となっおり聖フランチェスコが重要な役割を果たしているが、著者のポール・ギャリコがイタリア系アメリカ人であることと無関係ではないかもしれない。
読者の想像や解釈にゆだねられたラストは印象的。
『ルドミーラ』は、やはり聖女のルドミーラと、牝牛と少女の物語。
この作品でもキリスト教的な「奇跡」がテーマとなっている。
なお『スキゾ・エヴァンゲリオン』(太田出版)では、キャラクターデザインの貞本義行氏が、綾波レイのモチーフとして『スノーグース』の主人公の少女からインスピレーションを得たことを語っている。
著者プロフィール
ポール・ギャリコの作品





