雪のひとひら (新潮文庫 キ-2-3)

  • 新潮社 (1997年1月1日発売)
3.56
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感想 : 90
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Amazon.co.jp ・本 (142ページ) / ISBN・EAN: 9784102168035

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

女性の成長を雪に例えたメルヘンチックなストーリーが展開され、心を落ち着けるのにぴったりな作品です。128ページという短さで、挿絵が豊富に含まれているため、読みやすく、本が苦手な子供にもおすすめできます...

感想・レビュー・書評

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  • 雪を1人の女の子に例え、女性へと成長していくなんともメルヘンなストーリー。
    128ページと短編なので読みやすく、挿絵が大変嬉しく、心落ち着かせたい時に読むのに最適。
    物語調なので、本が苦手な子供にも薦めたい。

  • Very good Fantasy. ニューヨークは意外と雪が多い。天空で最初の雪粒が生まれて、アスファルトに浸みてしまうまでどれくらいの時間がかかるだろう。
    很好幻想。

  • 一行一行をかみしめながら、言葉の美しさ、詩人による翻訳の素晴らしさにうっとりしながら大切に読んだ。
    ポール・ギャリコだから書けた、この純粋さ。
    写真を見る限りではとてもそうは見えない人だけれど。
    にしても・・・・・ギャリコの本はすべからく矢川澄子の翻訳で読むべきだと改めて思う

  • 雪のひとひらを通して、女性の一生を表した作品。
    ファンタジーでありながらも、シンプルでわかりやすい表現の数々に圧倒されます。
    文章に無駄がなく、まるで水が体に浸透するように読める点も、この本の特徴だと思います。
    生(せい)を歩んでゆく道筋の表現と、水分である雪のひとひらのキャラクター性が非常に上手く物語を構成してゆきます。

    ブクログに登録するのは初めてですが、何度読んだかわかりません。
    たまに読み返したくなる大事な一冊です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「女性の一生を表した作品。」
      女性は此の作品を読んで、こんな風にって思ったりするのかなぁ~男の私から見ると、お手本のような一生に思えてしまう...
      「女性の一生を表した作品。」
      女性は此の作品を読んで、こんな風にって思ったりするのかなぁ~男の私から見ると、お手本のような一生に思えてしまう、、、

      2013/03/04
  • 雪の結晶を女性の人生に例えた、可愛らしい挿し絵入り❤
    20歳頃に出会ってから、何かあると手に取る大好きな本。
    なんてことない女性の一生をメルヘンに描いた。
    ととらえることもできますが、雪の結晶が主人公として描かれていることで、理屈じゃなく心に響くものがあります。
    そして、女性の芯の強さを感じさせられる本でもあります。
    毎回読むたびに号泣。

  • ありのままを受け入れて、そうして納得し自分を認めていくこと。一生の間に、最期の時までに、私にもそれができるだろうか。

    雪のひとひら。なんて綺麗な響きでしょう。

  • 雪のひとひらの美しく儚い一生。

    しかし女性の生涯として置き換えた場合に
    淡々とした慎ましやかな物語とも解釈できるし、
    逆に豊かで逞しい物語とも受け取れる。

    雪という言葉には激しさや優しさ、凜としたはかなさが含まれる。
    その言葉の美しさと表現の豊かさが作品の深みを与えていると思った。

    特に序盤の日の出までの文章が素晴らしくて吸いこまれるよう。

    途中からの宗教的要素に少し飽いてしまったけれど、
    そのことで文学価値を貶めるものではなく
    素晴らしい作品。

    原文は知らないけれど「雪のひとひら」という単語がとても雰囲気が良いと感じた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ギャリコの作品は優しさに満ちている。
      「原文は知らないけれど」
      表紙をご覧になれば載っています「SNOWFLAKE」と、、、
      それから、この...
      ギャリコの作品は優しさに満ちている。
      「原文は知らないけれど」
      表紙をご覧になれば載っています「SNOWFLAKE」と、、、
      それから、このヴァージョンは原マスミのイラストで、特にお薦めです。。。
      2013/01/29
    • 恵賭 -keito-さん
      確かに。
      直訳すれば雪の結晶でしょうか。
      ゆきのひとひらとした訳者の想像力に感嘆すると共に、日本語の奥深さに驚きます。
      確かに。
      直訳すれば雪の結晶でしょうか。
      ゆきのひとひらとした訳者の想像力に感嘆すると共に、日本語の奥深さに驚きます。
      2013/01/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「直訳すれば雪の結晶でしょうか。」
      そうかも、、、顕微鏡で見る雪の「結晶」も可愛く綺麗ですが、「ひとひら」の方が話にピッタリですね、、、
      「直訳すれば雪の結晶でしょうか。」
      そうかも、、、顕微鏡で見る雪の「結晶」も可愛く綺麗ですが、「ひとひら」の方が話にピッタリですね、、、
      2013/02/01
  • 少し宗教の色が強いが、一人の女性として、生きている事が奇跡であること、この世界の美しさや、自分の生きる意味を知って行く様は胸にくるものがある。

  • 女性の一人称である雪のひとひらを主人公として、その生涯を描いている。雪・水として表現されるが、人間のように恋をし子をなし、そして離別し死を迎える。作者が描きたかったのは1人の女性の生涯だ。感性豊かな彼女が見る世界の表現力は素晴らしく作者の技量が伺える。 1人ぼっちの心情について、青年期では不安感がでるのに比べ老年期では孤独感を生ずる点がリアル。
    常に創造主の存在が意識させられ西欧的。東洋であれば主人公は流転していただろう。

  • 1.00

  • ファンタジーなんだけど人の一生を描いている。世界観が美しい。
    これまでの自分を振り返る。これからの自分を考える。

  • ストーリーも表現もシンプルで明解。その分、読み手が自分自身の経験をそこに投影できるかが試されるようで、意外に読み応えのある作品ともいえる。
    特に共感できた箇所が、そのまま人生における自分の現在地だったりして。

  • "Well done,Little Snowflake. Come home to me now."「ごくろうさまだった、小さな雪のひとひら。さあ、ようこそお帰り」雪のひとひらが雲の中で生まれ、途中雨のしずくと出会い、山や川、水路、海等を経て気化する。1人の女性の一生を雪のひとひらとして例えたもの。1人の男性と出会い、子をもうけ、伴侶に先立たれ、子供らも独立していく。途中天に向かって話しかける雪のひとひらの姿はキリスト教を彷彿とさせる。

  • 読んでいると豊かな情景がするすると思い浮かぶ大人のためのファンタジー。
    いかにもキリスト教的な考えが色濃く残された『なんのために生きるのか』の問いかけがすとんも胸に響きました。
    やわらかい空気とたおやかさに包まれるよう。原マスミさんの美しく愛らしいイラストが世界を増幅させてくれて良かったです。

  • 雪のひとひらは悩む。懊悩する。なんのために生まれてきたのか。答へはどこにあるのか。造物主に訴へる。なぜ私を生んだのか。
    またあるときは造物主の愛を一身に受けてゐる自身の幸福を感謝する。理解ある最愛の伴侶に出会ふ。火の試練。消滅の日が近づく。

    我が身に起こつた諸々すべてに造物主の深遠な調和を見出し、生はひとしく有意義であつたと確信する彼女はやがて安らかに昇天する。生涯にわたる彼女の疑問の、答へは風のなか。

  • 絵本の、しずくのぼうけんを思い出しました。もっと擬人化されているけれど。吟味された言葉が並ぶ、秀作です。

  • 友達と談笑してる時に唐突に覚える寂しさだったり、いつも通り過ぎていた風景の中の小さな自然現象に突然感動したりって、するよねえ。あるよねえ。

    無神論者なくせに、世界を創造した偉大な存在への畏怖っていうのを、私自身時々感じたりするのですが、矛盾してるかなあ、やっぱり。
    神様って、何気ない生活の中で不意に存在感を持つよなあ。

    今作のテーマは、「ひとひらの雪」に投影された女性の人生、だと思われますが、私が今作から拾い上げたエッセンスは、上で述べたようなものでした。

    不可知の存在を信じてるのに、既存の神の名前を当てはめられないって言うのは、それらの神を信仰してる人からすれば不幸かもしれないなあ。

  • 表紙絵に誘われて購入。

    シンプルな物語に、ついつい自分の人生(というと大袈裟だし、全くの序の口だけれど)を重ね合わせてみたくなる。

    雨のしずくとの出会いにはとても幸せな気持ちにさせられた。雪のひとひらの女性らしさに“憧れ”る気持ちが芽生えたほど。

    ずっと手元に置いておきたい大人の絵本。

  • かわいい!
    なんてかわいいんだ!
    まずはそう言いたい。

    雪のひとひらが空から降りてきて、冬を越え、町へと流れていき。
    大切な人との出会い、試練、そして別れ。


    ひとりの女の一生を擬人化したもの、ではあるんだろうけれども、そうじゃなくてもっとシンプルに、もっとナチュラルに。
    絵本にして子どもちに読み聞かせられる、そんな作品であると同時に、考えさせられる深い教訓を内包した作品でもある。

    なんて綺麗なんだろう、と思った。

  • 小さな命の一生を綴った物語。
    生まれ、結婚し、子供を産み、死んでいく。
    ひとつの一生を壮大でありながら、とても簡潔に描かれているように感じました。
    最後の空に帰る場面は思わず涙がこぼれました。
    「お疲れ様」という一言がこんなにも心を打つという事を始めて知りました。

    宗教色が強く感じるかもしれませんが、それを超えて感動する本。

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著者プロフィール

東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科中退。著書に『架空の庭』『わたしのメルヘン散歩』、翻訳書に『おばけリンゴ』(福音館書店)、『キスなんて大きらい』(文化出版局)、「ババール」のシリーズ(評論社)ほか多数。

「2018年 『タイコたたきの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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