雪のひとひら (新潮文庫 キ 2-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102168035

感想・レビュー・書評

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  • 雪を1人の女の子に例え、女性へと成長していくなんともメルヘンなストーリー。
    128ページと短編なので読みやすく、挿絵が大変嬉しく、心落ち着かせたい時に読むのに最適。
    物語調なので、本が苦手な子供にも薦めたい。

  • Very good Fantasy. ニューヨークは意外と雪が多い。天空で最初の雪粒が生まれて、アスファルトに浸みてしまうまでどれくらいの時間がかかるだろう。
    很好幻想。

  • 一行一行をかみしめながら、言葉の美しさ、詩人による翻訳の素晴らしさにうっとりしながら大切に読んだ。
    ポール・ギャリコだから書けた、この純粋さ。
    写真を見る限りではとてもそうは見えない人だけれど。
    にしても・・・・・ギャリコの本はすべからく矢川澄子の翻訳で読むべきだと改めて思う

  • 雪のひとひらを通して、女性の一生を表した作品。
    ファンタジーでありながらも、シンプルでわかりやすい表現の数々に圧倒されます。
    文章に無駄がなく、まるで水が体に浸透するように読める点も、この本の特徴だと思います。
    生(せい)を歩んでゆく道筋の表現と、水分である雪のひとひらのキャラクター性が非常に上手く物語を構成してゆきます。

    ブクログに登録するのは初めてですが、何度読んだかわかりません。
    たまに読み返したくなる大事な一冊です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「女性の一生を表した作品。」
      女性は此の作品を読んで、こんな風にって思ったりするのかなぁ~男の私から見ると、お手本のような一生に思えてしまう...
      「女性の一生を表した作品。」
      女性は此の作品を読んで、こんな風にって思ったりするのかなぁ~男の私から見ると、お手本のような一生に思えてしまう、、、

      2013/03/04
  • 雪の結晶を女性の人生に例えた、可愛らしい挿し絵入り❤
    20歳頃に出会ってから、何かあると手に取る大好きな本。
    なんてことない女性の一生をメルヘンに描いた。
    ととらえることもできますが、雪の結晶が主人公として描かれていることで、理屈じゃなく心に響くものがあります。
    そして、女性の芯の強さを感じさせられる本でもあります。
    毎回読むたびに号泣。

  • ありのままを受け入れて、そうして納得し自分を認めていくこと。一生の間に、最期の時までに、私にもそれができるだろうか。

    雪のひとひら。なんて綺麗な響きでしょう。

  • 雪のひとひらの美しく儚い一生。

    しかし女性の生涯として置き換えた場合に
    淡々とした慎ましやかな物語とも解釈できるし、
    逆に豊かで逞しい物語とも受け取れる。

    雪という言葉には激しさや優しさ、凜としたはかなさが含まれる。
    その言葉の美しさと表現の豊かさが作品の深みを与えていると思った。

    特に序盤の日の出までの文章が素晴らしくて吸いこまれるよう。

    途中からの宗教的要素に少し飽いてしまったけれど、
    そのことで文学価値を貶めるものではなく
    素晴らしい作品。

    原文は知らないけれど「雪のひとひら」という単語がとても雰囲気が良いと感じた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ギャリコの作品は優しさに満ちている。
      「原文は知らないけれど」
      表紙をご覧になれば載っています「SNOWFLAKE」と、、、
      それから、この...
      ギャリコの作品は優しさに満ちている。
      「原文は知らないけれど」
      表紙をご覧になれば載っています「SNOWFLAKE」と、、、
      それから、このヴァージョンは原マスミのイラストで、特にお薦めです。。。
      2013/01/29
    • 恵賭 -keito-さん
      確かに。
      直訳すれば雪の結晶でしょうか。
      ゆきのひとひらとした訳者の想像力に感嘆すると共に、日本語の奥深さに驚きます。
      確かに。
      直訳すれば雪の結晶でしょうか。
      ゆきのひとひらとした訳者の想像力に感嘆すると共に、日本語の奥深さに驚きます。
      2013/01/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「直訳すれば雪の結晶でしょうか。」
      そうかも、、、顕微鏡で見る雪の「結晶」も可愛く綺麗ですが、「ひとひら」の方が話にピッタリですね、、、
      「直訳すれば雪の結晶でしょうか。」
      そうかも、、、顕微鏡で見る雪の「結晶」も可愛く綺麗ですが、「ひとひら」の方が話にピッタリですね、、、
      2013/02/01
  • 「雪のひとひらは、ある冬の日に生まれ、はるばるとこの世界に舞いおりてきました。それから丘を下り、川を流れ、風のまにまにあちこちと旅を続けて、ある日…愛する相手に出会いました。ひとりが二人に、二人がひとりに。あなたが私に、私があなたに。この時、人生の新たな喜びと悲しみが始まったのです―。永遠の愛の姿を描く珠玉のファンタジーを、美しい挿画でお届けします。」

  • 少し宗教の色が強いが、一人の女性として、生きている事が奇跡であること、この世界の美しさや、自分の生きる意味を知って行く様は胸にくるものがある。

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著者プロフィール

1897年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学卒。デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ軍の従軍記者に。その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。1976年没。

「2023年 『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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