- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102168035
感想・レビュー・書評
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かわいい!
なんてかわいいんだ!
まずはそう言いたい。
雪のひとひらが空から降りてきて、冬を越え、町へと流れていき。
大切な人との出会い、試練、そして別れ。
ひとりの女の一生を擬人化したもの、ではあるんだろうけれども、そうじゃなくてもっとシンプルに、もっとナチュラルに。
絵本にして子どもちに読み聞かせられる、そんな作品であると同時に、考えさせられる深い教訓を内包した作品でもある。
なんて綺麗なんだろう、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さな命の一生を綴った物語。
生まれ、結婚し、子供を産み、死んでいく。
ひとつの一生を壮大でありながら、とても簡潔に描かれているように感じました。
最後の空に帰る場面は思わず涙がこぼれました。
「お疲れ様」という一言がこんなにも心を打つという事を始めて知りました。
宗教色が強く感じるかもしれませんが、それを超えて感動する本。 -
読んだ日に雪が降ったよ。
宗教的だなと思ったけど、それはさておき風景描写がきれいだった。 -
大人の絵本、という感じ。
雪の結晶と女性を重ねるところが綺麗。
生き方はそれぞれですかね。
共感する部分があったりなかったり・・・。 -
一人の女性の生涯を雪のひとひらに見る、美しい物語。
父なる神というキリスト教的考えがなければ理解し難い。
父なる神への信頼、愛情を知っているもののある種の心の安らぎを描いた作品だと思う。 -
とても優しくとても儚いひとひらの雪になぞらえた「生きること」。とても美しく悲しいお話だった。
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雪のひとひら、彼女は生きた。苦もあり、恋もあり、そして生きた。最後に笑って死んだ。幸福のまま死んだ。決して悔やまず決して恨まず、死んだ。僕も天に召されるとき幸せに死ねるだろうか。それだけを思いながら僕は涙した。