グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102169346

感想・レビュー・書評

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  • パニンとフラエラの共謀。
    その背景には、スターリンの失敗を認めることで共産主義のイデオロギーの欠陥を示唆することを阻止しようというパニンの策略。
    イデオロギーの争いのもとでは、いかなる犠牲も払われうることを描いている。

  • 面白かった。
    この家族は今後どうなるのか。
    続編に期待。

  • 『チャイルド44』の続編です。
    私的には前作よりもこちらの方が面白かったかな。
    (前作も面白かったですが。)
    前作では上巻と下巻の話の落差が気になっていたのですが
    本作は下巻に進むにつれて盛り上がりましたねぇ。
    私たちが生きる社会とは、幸せのあり方、自由のあり方が全く違う時代、地域の話です。
    でも、ぐいぐい引き込まれました!

  • 「チャイルド44」の続刊なのだけれど、これはミステリではなくて小説、深くて濃い人間ドラマだと思った。とくに前半は、「チャイルド44」より好き、と思いながら読んでいた。でも、途中であまりにも暗くてつらい展開に、読まなきゃよかったとか思いはじめたんだけど。あと、歴史に疎いせいか、ハンガリー動乱のあたり、銃撃戦とか動きは派手なんだけどなんだか退屈と感じてしまったことは事実。
    でも、とにかく、単なるエンターテイメントじゃなくて、家族とか国家とか罪とかいろいろなことを考えさせられて読みごたえがあった。
    それにしても、強制収容所とか独裁国家とかいろいろそう遠くない歴史って奥が深い、知らないことがまだまだ無数にあるなあとも思ったり。
    次は「エージェント6」だ!

  • 統制の厳しいソ連体制下、フルシチョフの秘密会議での発言文書が出回り世間は騒ぎだす。一等書記がスターリン体制を批判するというその過激な内容は主人公レオを巻き込む大復讐劇に発展する。
    どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションなのか、わかりづらいがハンガリーの革命の話まで出てきて、歴史のお勉強にもなりました。

  • もう旧ソビエト版「24」にしか思えない。映像化の際は、007のダニエルなんとかさんでお願いします。

  • レオー!!!!!

  • チャイルド44のラストもそう思ったのですが、途中からかなりプロットが強引になって無理やりクライマックスに突入していく感じがします。
    もう少し自然な展開にならなかったものだろうか・・・。

    あと、アマゾンの書評を読んでいたら、主人公のレオ・デミドフはロシアのジャック・バウアー(24の主人公)みたい、という意見がありましたが、これには吹き出しました。。。

  • トム・ロブ スミス”グラーグ57”読了。
    ”チャイルド44”に続き、レオ君がメッチャメチャにされます。ひどすぎ‥
    レオ君は3作目にも出てくるとのこと。また、グッチャグチャにされる予感。作者はサドか?‥
    ぶっちぎりの冒険小説。お勧めです!

  •  下巻はミステリーでもなんでもない、ただの戦記物になってしまった。人間の内面もあまり深く描き切れていないし、戦争を知らない世代が戦争(革命)を想像で描いただけのものになってしまった。

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著者プロフィール

1979年、ロンドン生れ。2001年、ケンブリッジ大学英文学科を首席で卒業。在学当時から映画・TVドラマの脚本を手がける。処女小説『チャイルド44』は刊行1年前から世界的注目を浴びたのち、2008年度CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞をはじめ数々の賞を受ける。

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