エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)

制作 : Tom Rob Smith  田口 俊樹 
  • 新潮社
3.80
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本棚登録 : 603
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102169353

作品紹介・あらすじ

運命の出会いから15年。レオの妻ライーサは教育界で名を成し、養女のゾーヤとエレナを含むソ連の友好使節団を率いて一路ニューヨークへと向かう。同行を許されなかったレオの懸念をよそに、国連本部で催された米ソの少年少女によるコンサートは大成功。だが、一行が会場を出た刹那に惨劇は起きた-。両大国の思惑に翻弄されながら、真実を求めるレオの旅が始まる。驚愕の完結編。

感想・レビュー・書評

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  • いよいよ、三部作最終。

    エレナとライーサが、、、なかなか辛い。
    詳しいレビューは下巻を読んでからにする。

  • チャイルド44、グラーク57に続くレオ三部作の最終編。今まで辛い目にあっていたレオが少しでも報われることを期待していたが、上巻の後半でその望みも粉々になる。ちょっとかわいそすぎやしないか!?

  • 題材にアンドレイ・チカチーロという実在の連続殺人鬼の事件を選び、時代設定をスターリン圧政下に設定した『チャイルド44』はまさに凄いの一言。
    秘密警察のエリートであったレオは、連続殺人鬼を捕まえようと捜査に乗り出すとともに、レオ自身が国家に対する反逆者になってしまう。平等で幸福な社会主義国家には連続殺人など存在しないからだ。
    続く『グラーグ57』では、スターリンの死後、権力を握るフルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。
    社会の善悪はひっくり返され、投獄されていた者たちは続々と釈放され、かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込むという復讐と復権の時代。ここでのテーマは贖罪であった。

    そして、レオ・デミドフの物語の完結編が本書『エージェント6』だ。

    レオは妻ライーサと、ゾーヤとエレナの二人の養女とともに落ち着いた暮らしを送っていた。
    教育界で出世をしたライーサは、米ソ間の関係改善のため企画された、両国の生徒によるコンサートのソ連側の引率者として、ニューヨークに向かうことになる。
    ゾーヤとエレナの二人の娘もその使節団のメンバーだった。
    彼女たちの出発の直前、レオは偶然エレナの秘密の日記をみつけ、エレナは何か隠しごとをしているのではないかという不安を感じる。
    このレオの予感は的中する。
    エレナの純真な国家への思いとは遠く隔てたところで、米ソ両国のどす黒い陰謀が企てられていたのだった。
    ニューヨークで起こった悲劇は、レオが造り上げてきた全てを破壊してしまう。
    遠い異国で一体何が起こったのかをレオは知りたいと願うが、過去に問題のある彼に出国許可が降りるわけもなかった。

    15年後、レオはソ連が侵攻したアフガニスタンのカブールの地にいた。出国に失敗した彼は誰もが嫌がるアフガニスタンの任務につくという条件で刑罰を逃れたためだった。
    ソ連軍と現地イスラムのムジャヒディンとの激しい闘いに巻き込まれるが、一縷の望みに賭け捨て身の勝負にでる...。

    レオはこれまでも数々の想像を絶する困難に直面し、常に選択を迫られてきた。
    自分の心の信念、良心に従って行動するか、その心を説き伏せ現状に甘んじるか。

    『チャイルド44』でもそうだったようにレオは、良心の言葉に目をつぶってしまえば、あれほどの困難に直面する必要はなかった。今回もまた選択肢もあるにあるにはあるのだ。本書においてもその岐路に立たされることは何度もあった。だが、楽な道を選ぶことはない。それは楽なようでいて、生涯にわたって自らを苦しめることがわかっているから。
    そして、そういう風にレオを変えてしまったのが、ライーサその人だった。ライーサはレオの良心だったのだ。

    翻訳者の田口氏は、本書を「夫婦愛の物語」として読んだと話していたが、確かにライーサへの愛は物語全体に重低音のように貫かれ奏でられていると思う。

    けれども、私個人としては「人間として大切なのは何か、最後に残るものは何なのか」を強く意識した。
    男女の夫婦の愛だけではなく、著者が掲げたテーマはもっと広義な人間が大切にすべきもの全てのような気がした。

    レオの生涯は例えようもなく苛烈で過酷だ。
    読者からみても、報われることがなさすぎる。
    そしてこの完結編のラストを受け入れられない人は、多いかもしれない。
    だが、それはレオにとって何にも勝る満足感だっただろう。

  • 三部作の三部目なのね(しまった…)。すごく面白い。ただ、訳文が変な気も。後半が楽しみです

  • 嫁と娘たちのニューヨーク行きにゴネるレオ。微笑ましいがな、と思ったらとんでもハップンな展開に!期待に違わぬオモシロさ!

  • エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)

  • 「チャイルド44」「グラーグ57」に続く、トム・ロブ・スミスのレオ・デミドフ三部作の完結編。前2作に比べてどうなんだろう?

  • めちゃくちゃ面白かった!感想は下巻で。

  • 面白い。感想は下巻

  • 運命はいつもレオに厳しい。アメリカもソ連も諜報機関はろくでもない。

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