エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)

制作 : Tom Rob Smith  田口 俊樹 
  • 新潮社
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本棚登録 : 565
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102169360

作品紹介・あらすじ

1980年、ニューヨーク行きの野望を断たれたレオは、ソ連軍の侵攻したカブールで、設立間もないアフガニスタン秘密警察の教官という職に甘んじている。アヘンに溺れる無為な日々がつづくが、訓練生ナラを伴ったある捜査で彼女とともにムジャヒディン・ゲリラに囚われてしまう。ここにいたって、レオは捨て身の賭けに出た。惜しみない愛を貫く男は何を奪われ、何を与えられるのか?-。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。

    感想が難しい。
    一部では秘密警察であるレオを畏怖し、軽蔑さえしていたライーサと、二部ではお互いに信頼の置ける関係になっていたのに。
    彼女が死ななくてはならなかった衝撃が大きくて、アフガニスタンとソヴィエトの衝突部分が味気なく感じてしまった。

    相変わらずのレオの不死身度合い。
    アヘン漬けになって、ナラとザビと出会って、ライーサを良き思い出にして新たな出発をすれば良かったのに、と思う。
    ただ、ゾーヤとエレナを案じてモスクワに戻る彼が、ライーサの元に帰ってきたというのも、分からなくないな、と感じた。

    三部作を経て、レオに、どんな生き方が許されていたのか、考えてしまう。
    命令であり、唯一の生存方法であったとしても、一度他人を貶めるような非道を行なった者には、安息の地はないということだろうか。
    それとも、その中で得た、ライーサやゾーヤ、エレナ達への愛こそが、彼が地獄を見てまで生きる価値であったということか。

    寂しい。

  • レオ3部作の最終章。
    スターリン体制下からアフガニスタン戦争までの長い時代背景で、途中で物語が途切れるせいか前2作と比べるとスピード感が無い。
    たしかにソビエト連邦の共産主義がサスペンスの重要な要素ではあったけど、今回はあまりにも政治色が強すぎる。
    最後も痛快な復讐劇を期待したが、やっぱりこれしかないかと無難な幕切れ。
    大河ドラマにしないで徹底的にエンターテインメントにこだわって欲しかった。

  • 楽しめましたが、事件の真相…。レオにもっと報いのある結末にして欲しかった

  • 【上下巻のレビュー】
    レオに平穏は訪れるのか?

    激動の東側世界を生き抜いてきたレオ。ようやく手に入れた平安にまた衝撃の展開が!真実を探るべくレオの前に様々な障害が立ちはだかる。アフガン侵攻も絡め、波乱の冒険が続く。ラストシーンは感涙。本シリーズは一旦完結するが、次作に益々期待が高まる。

  • 読んでよかった。3部作といわず、続きがあれば良いのに。。。(T.T)

  • エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)

  • レオ・ドミドフ三部作完結です。『チャイルド44』>『グラーグ57』>『エージェント6』一作目を凌ぐこと敵わず!

  • 先の読めないストーリー展開。重厚なテーマ。人間に対する深い造詣。読み始めたらやめられない、ハラハラドキドキのスリル。魅力にあふれた登場人物達。どれをとっても近年読んだ中で秀逸。何よりその驚愕の生い立ち、大戦の英雄から冷徹な秘密警察の捜査官、殺人課の捜査官…何度も死線をくぐり抜け、両極端な立場を行きつ戻りつしながらも、一本筋の通った信念を持つ主人公レオ・デミドフの造形が素晴らしい。これで完結なのが実に惜しい。

  • ソ連国家保安局の捜査官、レオ・デミドフを主人公とした3部作の完結編。1作目の「チャイルド44」の時代背景はスターリン体制の末期、次の「グラーグ57」はフルシチョフによるスターリン批判、そして今回はキューバ危機からアフガニスタン侵攻における米ソ対立を背景にしています。
    幼児連続殺人、収容所脱出、そして完結編では、ニューヨークで起きた殺人事件を扱っていますが、本シリーズの重要なテーマは、個人の存在が全く無視される共産主義制度の中で、如何に家族を守って行くかです。

    前作と同様、非常に濃密かつ重いミステリー。スパイ小説、冒険小説として娯楽性の高い小説であり、殆ど一気読みでした。
    お勧めのシリーズ。もちろん、「チャイルド44」から読むのがマストです。読め、読め、読めの★★★★★。

  • 全編通じて辛い話で、何度もページをめくる手が止まりそうなんだけど、田口さんの訳の力か、どんどん読み進められちゃう。これからレオの運命はどうなるの?アンナの雇い主だったレストラン店主のその後に驚き。嘘だらけの公式発表を鵜呑みにせず、真実を見据える目を持つ人はいつの時代にもいるのだ。

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