死神を葬れ (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102174210

感想・レビュー・書評

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  • タイトル買い。
    CSIとか海外ドラマっぽいふんいきが良い。
    何というか、ERにヴァンダレイが出たらこんなキャラかなみたいな。

    好み。たぶん読み返す。

  • ニューヨークの病院を舞台に、元マフィアの殺し屋で現・研修医というピーター・ブラウンの多忙な一日を描くクライム・サスペンス。邦題にあるような「死神」が登場する訳ではないが、シニカルな主人公の行動を軽快なタッチで描き、スピード感に溢れる。
    交互に挿入される「前日譚」の章では、ブラウンが殺し屋となった事の顛末が明らかにされるのだが、アイデンティティを巡る一種の青春小説としても読める。育ての親となる祖父母をマフィアに虐殺されたブラウンは、敵を討つために別の組織に属して復讐の機会を待つ。その足掛かりとなるのは同組織の幹部を父親に持つ小悪党の旧友なのだが、愛憎渦巻く事態はややこしい結末へと向かって進んでいく。やがて「ユダヤ人」としてホロコーストを生き抜いた祖父母のルーツを探るブラウンは、意外な事実に突き当たる。
    殺しの手段にサメを使い、クライマックスでは究極の「武器」も登場、とにかく痛い描写には事欠かない。

  • 元マフィアのヒットマンにして、今病院のレジデント、ピーター。
    日常の業務+研修医の面倒もみなければいけない、多忙な日々を過ごす。その中に、マフィア時代の自分を知る人間が入院してくる。自分が死んだらマフィアにその存在を知らせると脅されたが、そもそもその病気がスキルスなので死ぬのはほぼ間違いない。どうしたものかと思いあぐねるピーターだったが・・・

    軽妙なタッチで過去と現在の激務とを行き来しながら話が進む。いったいどこに着地するのかと心配になったが、まあ一応それなりの着地点に到達。
    しかしアメリカのレジデントは噂に違わずハードですね。医学情報の確かさから鑑みても、この生活は本当なのでしょう。
    しかし、目柄だってはいけない証人保護システムで、誰に会うか判らない医者というのはいかがなものかと思うが。

  •  うーん猥談みたいな語り口は好き嫌いがあり、わたしは後者に比重が傾いているので少しげんなり……。
     昔はマフィアお抱えの殺し屋でいまはインターンです、と。
     どんな経歴だww

  • Amazonが「あなたにオススメよ」とメールしてきたので
    読んでみましたw
    結構、売れてはいるみたいだし、映画化もされるそうです。
    う~ん。私はあまり好きじゃないかな。
    軽い読み口が良いのかもしれないけど、
    別に内容が目新しい感じもしないし。
    医療にも暴力にも寄りきれなかった感がある。
    しいて言うなら、ページの左端に結構な頻度でついている注釈が
    面白いかなぁ。
    内容は★1つだけど、注釈でプラスって感じです。

  • 猥雑で軽薄な語り口で、最初は駄目かも…と思いつつ読み始めましたが、訳ありインターンの過去が明らかになるにつれ思いがけない展開に一気に読めました。マフィアとくれば避けられないシーンには(特に後半)朝御飯が込み上げてきたので飛ばし読みしました。病院での描写はコミカルでおかしかったです。

  • -

  • ちょっとふざけた文体でアングラな知識を披露しながら物語をグイグイ進めていく……どっかで見た事あるなあと思っていたら、翻訳者さんが「ファイト・クラブ」の池田 真紀子さんでした。納得。
    その「ファイト・クラブ」と比較するとかなりユーモア方向に振れていてずっと気軽に読める感じ。ストーリーも時間軸の移動にさえ迷わなければ(いや、それを入れても)そんなに難しいものでもないし。
    医療と暴力に関わる話なんで、どうしてもスプラッタ的な描写が多いです。そこだけ覚悟してお読み下さい。

  • 読み始めは時間軸が前後するので話の流れが掴めず読みにくかったが、ラスト三分の一辺りから一気に引きこまれた。
    前半の読みにくさも演出のように思えてくる。
    謎だらけのものがじわじわと明らかになっていくのが面白かった。

    元マフィアの暗殺者、現研修医。
    とんでもない設定だが、どちらの描写もリアリティと皮肉に満ちており上手いです。
    手術のシーンは不謹慎だが思わず笑ってしまった。
    胡椒がきいていますねえ。

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