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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784102175712
感想・レビュー・書評
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文学
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何を持って「正しい」のかを考えさせられる。
ソフィアは正しくは無いが間違ってもいないと思う。 -
トルストイの妻ソフィアは「世界3大悪妻」に数えられている。
しかし、それは男側の論理で批評したからではないのだろうか。
ふたりには幸福な時期があった。夫の書いた作品を妻が清書し、
訂正個所等の助言をし、13人の子供にも恵まれた。
しかし、夫がその作品や思想により有名になるにつれ、妻は夫との
間に距離を感じるようになる。
高弟や秘書、様々な場所から集まって来る「トルストイ主義者」に
囲まれた夫は、既に幸福な頃のトルストイではなかった。
『アンナ・カレーニナ』までの版権さえあればいい。それ以降の
神学的な作品はいらぬ。そうすれば、夫の死後も自分たち家族の
生活を支えることが出来る。
農民や民衆の為に版権を渡そうとする夫を阻止しようとするあまり、
ソフィアの執念は徐々に病的傾向を深めて行く。
夫の日記を手に入れることに必死になり、遺書が書き換えられることに
怯え、書斎に忍び込む。
事あるごとにトルストイ本人や彼の取り巻きたちと衝突を起こし、
自殺未遂までに至ったソフィアとの生活から逃れる為に、トルストイは
最後の旅に出る。
しかし、その最後の望みさえも叶えられることはなかった。
旅の途中、体調不良に陥ったトルストイは小さな鉄道駅の駅長官舎で
死の床に就く。
そして、妻は家出をしたトルストイを追って死の床へ駆け付ける。夫が
嫌悪した特別列車を仕立てるという贅沢をして。
きっと、ソフィアは生活を守ろうとしただけなのだろう。男と女の、
考え方の相違が産んだ悲劇なのかも知れぬ。同じ女として、ソフィアの
気持ちが分かるような気がする。
ただ、彼女は少々やり過ぎたのかも知れないが。 -
若いころトルストイを読み漁った経験のある人は、読書家ならば多いのではないだろうか。私もそんな一人なだけに、これを買った時は心が躍った。あくまで、買った時は。
本作は、トルストイと妻のソフィヤ、そして彼らを取り巻く家族や子弟が多く登場し、語り手が次々と変わってゆく形式が取られている。トルストイが持つ様々な面が垣間見られると同時に、彼はどんな人物だったかなど結局のところ永遠に分からないんだろうな、と寂しい持ちになる。
本作は映画化もしたらしく、キャッチコピーは「つまソフィヤとの知られざる愛の物語」。私は映画を見ていないので知らないが、少なくともこの小説ではそんなロマンチックなキャッチコピーの入り込む余地は無い。
小説としてはダラダラと不要に長く、飽きてしまう。また、フィクションなのでどこまでを事実として読んで良いか、読者は知るすべがない。「生の真の意味を問う感動の物語」と裏表紙には銘打ってあるが・・・中途半端な気がした。 -
借りて良かったと思った気がするけど、2010年の秋っていま思い出すとプライベートでの記憶がかなりぼんやりとしていた時期なのだった。機会があればまた読み直したい。
10.10.5 借りた。 -
著作や思想を全く理解していないワタシが読んだためか、「内輪もめの暴露本」みたいに感じてしまった・・・
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