ランボー詩集 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102176016

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  • 情熱と冷徹さを兼ね備えた自由への渇望の詩

    不自由だからこそ、作者は既にこんなにも自由である

  • かっこいい詩。
    いつでもカバンに入っている詩集。

  • しびれた。。。16〜17歳で書き上げた詩、そして10代で筆を置き、30代で没したランボー。激情に筆を走らせた生き様に胸打たれた。詩の意味は一見よくわからない。でも、心の底に響く何かがある。夢想家の一寸法師、すごい表現だった。放浪していたランボーにあやかり、私も放浪しようか。絶望にまみれた人生、もがくのではなく流れに身を任せるのもありかもしれない。

  • 中原中也が好きで読破。

    こういう詩が書きたい。
    その一言。

    内容も言葉も最高にいい。

  • 言葉が
    とても魅力的です。
    後期の方が好みかな。

  • 美しい日本語で書かれた訳がかっこいい
    ランボーの孤高さがよく現れている
    この訳の永遠の詩で好きになった
    タイトルもかっこいい、「酔いどれ船」「孤児たちのお年玉」とか

  • ランボー全詩集を買ったので、とりあえず堀口さんの訳を読み直しました。堀口訳はやっぱりクセが強いけど、一度ハマると抜け出せない美しさ、快さがあります。『永遠』は嶽本野ばらさんの『エミリー』で登場していましたね。個人的には『つくり話』とか『黎明』のある『イリュミナシオン』が大好きです。

  • 堀口大學訳が難しすぎてとても全貌を理解できてはいないのだけど、言葉を追いかけるだけでも快い。
    「みなし児たちのお年玉」が特に印象に残った。
    中也の訳も読みたいな。

  • 再読。やっぱりランボーのインパクトはすごい。実質詩作をしていたのは16~19歳の数年のみで、37歳で他界。まさに早熟の天才。あっさり詩を捨てて放浪しちゃうあたりもまた、自分の才能に拘泥しないことこそ天才の特徴なのだろうと思わされる。

    有名なのは「永遠」だけど、こちらは個人的にゴダールの「気狂いピエロ」の字幕のイメージが堀口訳よりも強いかも。好きなのは「イリュミナション」のあたりかな。あと、情景描写や観念的でなく物語性の強い初期の作品も好き。

  • 埴谷さんも言及し、中原中也も訳を手掛け、一度は読んでみたかったので。
    フランス語の原典を読んだわけではないので、日本語の性質によるものかわからないが、埴谷さんと非常に似ていると思った。
    論理を超えたその先にあるもの。一見すると支離滅裂で、ランボー自身も言っているが、狂気じみている。理解なんてとうていできやしない。あらゆるものを拒絶しているかのように見える。
    だが、彼の描くそれこそが、あらゆるものをすべて包み込み、ただひとつの真実だけがそこに存在する。言葉の錬金術によって挑もうとするも、歴史を水平ではなく、垂直に立ち上がって見てしまった。そんな彼が筆を折ったのは、その存在を超えたものを描くことがどうしたってできないとわかったからではないだろうか。彼がひとの理解を拒むのは、ひとり早くも真実をわかってしまったからだと思う。誰よりも乾いた砂漠の中、愛を求めて。まさに彗星のごとくである。
    幼少期や育ちうんぬんで、影響されるような詩・ことばを彼は書いてなどいない。たしかに彼の初期と呼ばれる作品は、形式張っていて、窮屈そうなところがあり、そういうところをうかがわせる。だが、進むにつれて、破綻している逆説的な、あの彼なりの文体を獲得している。そうでもしないと書けなかったのだ。酔いどれ船はその萌芽だと感じられた。
    ダイナミックなのに、静的。情熱的なのに、冷淡。満たされているのに、渇望する。19歳という若さでわかってしまった彼にはこの世は本当に生きづらかったのではないだろうか…君の音のない叫びが聞こえてくるよう。

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