オズの魔法使い (新潮文庫)

制作 : にしざか ひろみ  Lyman Frank Baum  河野 万里子 
  • 新潮社 (2012年7月28日発売)
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  • レビュー :56
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102181515

作品紹介

大たつまきに家ごと運ばれたドロシーは、見知らぬ土地にたどりつき、脳みそのないかかし、心をなくしたブリキのきこり、臆病なライオンと出会う。故郷カンザスに帰りたいドロシーは、一風変わった仲間たちとどんな願いもかなえてくれるというオズ大王に会うために、エメラルドの都をめざす。西の悪い魔女は、あの手この手でゆくてを阻もうとするが…。世界中で愛され続ける名作。

オズの魔法使い (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 去年買っておいたこの本を「オズはじまりの戦い」の映画を
    見た後の今だからこそのタイミングで読みたい!と
    すぐに読んでみると、昔、子供の頃に読んだ印象とは
    随分違って感じたり、映画の後だからこそうれしいところもあったり
    とても楽しい冒険の再読になりました。

    道徳教育を行うようになった現代の子供だから
    恐ろしい教訓や悲しみは抜きで現代の御伽噺として
    この作品を書いたとフランク・ボームが言う通り
    ひたすら楽しくあったかくでも大切なことを教えてくれる
    ステキな本で、大人になったからこそ
    また読んでみることがステキな本だなと思いました。

    ストーリーは単純明快で、さらっと読もうと思えば
    なんでもない童話ともとれるけど、星の王子様のように
    いろんなところに深い優しさや大切なことが
    散りばめられていて、「心」「知恵」「勇気」
    の本質とは何か、ドロシーと一緒に旅をしながら
    小さな子たちと冒険の後にいろんなことを考えてみるのも
    ステキなオズからのプレゼントではないかなと思いました。

    原作とは少し違いはあれども「オズはじまりの戦い」の中にも
    そこここに登場していた原作の世界。
    翼の生えた猿、黄色いレンガの道、ケシの花畑、
    オズの奇術、陶器の町、豊かな緑と色とりどりの花たち。

    子供の頃に感じたオズよりも、より楽しく優しく
    前向きになれる楽しいオズでの旅でした[*Ü*]

  •  なにやら「欠けている」、女の子と「かかし」とブリキ人形とライオンが出てきて、そんでもって旅をするお話。以上が「一般常識」として僕が知っていた『オズの魔法使い』である。「オズ」とは一体何者であったか、敵だったか、それとも味方であったか。はてさて、たしか一筋縄ではいかない人物だったような……。せいぜい突っ込んでもその程度。
     そんなわけで、僕の記憶の確かさを、そして今も愛される物語の素晴らしさを再認識するために本書を手にとった。

     本書を読んで感じたのは、上辺だけを見ると「嫌にあっさりしているな」という印象。考えてみれば「お話」なんていうものは、そういうものなのかもしれないが、深い心中描写があるわけでもなし、淡々と出来事を介して物語は進行していく。ドラマチックな盛り上げはされない。
     しかし「お話」を楽しむ子どもたちにとって、それで十分なのかもしれない。子どもたちは「オオカミ」の恐怖を語らずとも、「オオカミ」の登場によって恐怖する。恐怖してくれる。深く語らずとも、この話の持つ楽しさを、恐怖を、滑稽さを、面白みを感じ取ってくれるのである。

     さて、しかしそれで満足しないのはスレた大人たちである。大人たちは「深み」を欲しがる。この物語は、そういった大人たちにも門戸を開いている。
     これ見よがしに配置されたキャラクターたち、舞台となる町々、その道中……。どれもが何かを象徴しているかのごとく、大人たちには感じられることだろう。「この『かかし』、身近にいるような気がする……」「『エメラルドの都』とは、まさにアレと同じではないか」。実がどうなのかは関係がなく、大人たちはこのファンタジー性溢れる作品に「現実」を感じるのである。そこから「『現実』とはかくも滑稽なものか!」という感想を抱くのも、「ということは私は『こう』しなければならない!」と自己啓発するのも自由である。本書は誰しもに門戸を開いている。

     ただ上辺だけを追って「お話」を楽しむも良し、深読みしてそこに「現実」を感じるも良し。なんとも自由に溢れた作品であろうか。


    【目次】
    はじめに ライマン・フランク・ボーム
    オズの魔法使い
    訳者あとがき 河野万里子
    (絵/にしざかひろみ)

  • 再読。
    カラフルな風景、愉快なキャラクター、ハラハラする冒険と楽しい要素が詰まっている。
    ただ楽しいだけではなく、キャラクター達の苦悩があり更に引き込まれる。知恵のないかかし、心のないブリキの樵、勇気のないライオン。既に持っているのに気付かない。そんな彼らの背中を少し押してあげるのは、魔法の使えない大魔法使いのオズ。人を励ます嘘もあるのだと思った。
    とても面白かったが、ブリキの樵は最期ウィンキーの国へ行ったが、マンチキンの女の子と結婚しなくてのよかったのか気になる。あと、ドロシーが時々冷たい。

  • 『オズの魔法使い』は、言わずと知れた児童文学の古典である。

    この物語は、もともとが作者のライマン・フランク・ボームが自分の息子たちに聞かせるために作った物語なので、全編を通じて父親が自分の小さな子どもを守るかのような親密で庇護的な、言うなればやさしくあたたかい雰囲気が底流に流れている。

    ところで、わたしは『オズの魔法使い』に怖いイメージをずっと抱いていた。なぜならば、ひょんなことから子どもが奇妙な異世界に迷い込んでしまうところに恐怖を感じるからだ。

    しかし、今回『オズの魔法使い』を読んで、そのイメージが少し変わった。友情と冒険の物語であり、海外ドラマのようにワクワクドキドキする展開が連続する物語であった。しかも、その底流には、親が自分の子どもを見守っているかのようなあたたかなまなざしがあることにも気づいた。わたしたち大人へと成長した読者にとっては、ボームが子どもたちに伝えたかったことを考えながら読んでしまうが、そのメッセージはわたしたち大人にも十分に響くものであった。

  • 凄く面白かった!!
    こんなにシンプルでスピーディーな作品だと思わなかったから、余計に感心しました。

    自分の欲するものを、
    実は自分で持っているのに気付いていない事がある。

    そんなコトに気付かせてくれたり、
    もし、友達がそうなら、
    そっと後押しして、
    自信を持たせてあげるコトが出来るって事を教えて貰いました♪

    読みやすいし、これは良い本に出会えました♪


  • 子供時代にテレビで見た覚えが有って、家が竜巻で飛ばされたとか、魔女が家の下敷きになった場面は覚えてましたが、どういう話なのかは分かってませんでした。 大人になってから、改めて書籍で読んで「そういう話だったのか!」と実感。 オズが与えたものは一種の『プラシーボ効果』みたいなものがあるなと私的な感想。 『プラシーボ効果』本人たちが幸せになれるのなら、良い意味で 騙されてみるのも有りだと思う。 ドロシーは本当に良い子ですね。 是非ともミュージカルも観賞してみたくなりました。

  • アメリカで最も読まれた児童書の1つらしい… 今ではこの本のキャラクター達はゲームやドラマなど多様な場所に登場しています。原作を知っていれば、そういったことも、2倍楽しめると思います。もちろんストーリーもおもしろいです。ぜひ読んでください。

    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます。
    http://opac2017.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/BB50105902

  • 云十年ぶりに読み返したので細部結構忘れてました。
    当時は完訳じゃない?子供向けを読んだのもあるだろうけど、大人でもなかなか楽しめる本。
    というか、オズの魔法使いってかなり長いシリーズなんですね…!
    後の作品も読んでみたい!
    ボーム版続編はハヤカワ文庫で出てるけど、かなり古いから入手は大変そう。
    復刊ドットコムで近年出たのは単行本なので、スペース的にかなり難点。
    ちまちま文庫で集めてみたいなぁ。
    どうせなら新潮文庫で完訳出たらいいのに。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

  • キャラクターが素敵だった。良いセリフも多く読後感もスッキリしていて良い作品だなと思えた。
    作者の仕事の出張先で、おもちゃを買って帰ったり、子供達に話を聞かせてあげてる姿が素敵だなと思った。

  • 再読

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