飛ぶ教室 (新潮文庫)

制作 : Erich K¨astner  池内 紀 
  • 新潮社
4.24
  • (35)
  • (25)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 280
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102186411

作品紹介・あらすじ

まもなくクリスマス。街全体が温かな雰囲気に包まれるなか、寄宿学校の少年たちは、波瀾万丈のクリスマス劇「飛ぶ教室」の稽古に励む。ある日、マルティンに母親から手紙が届く。そこには、マルティンがクリスマスに帰省する旅費を工面できなかったと書かれていた……。たとえ運が悪くても、元気を出せ。打たれ強くあれ――温かなメッセージが込められた、少年たちの成長の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 名作とは何度読んでも面白い作品である。しかも新訳となると、同じなのだけど違う味わいを楽しむことができるという喜びがあります。もちろん前の方がよかったということもあるでしょう。新しい方が味わいやすいということもあるでしょう。どちらもそれぞれの味わいを楽しむことができる。そんなものもあるでしょう。
    数多くある『飛ぶ教室』の中でも、読みやすさと味わい深さは随一かも知れません。新しいのだけれどクラシカルでもある。それは少し古めかしい言葉遣いが為されているから感じるものなのかも知れません。それが作品世界に融け込み、世界の入口を広げてくれます。
    ケストナーの作品の中でも一番好きなものであり、子どもと接する大人の必読の書だという想いは、この何度目かの再読で益々大きく感じられました。(因みに『窓ぎわのトットちゃん』も必読の書だと思っています。)子どもを子ども扱いはせず、かと言って見離しもせず。きちんとした「大人の目」で書かれた子どもの物語なのでしょう。子どもたちが活き活きと描かれているからこそ、大人の役割を強く感じる。そこが素敵なのです。

  • 前書きの部分から心を掴まれてしまった。
    ケストナーの童話は、童話と言うより大人へのメッセージだ。
    子供への深い愛情を感じる。

    寄宿舎の男の子たちの腕白ぶりが実に楽しい。純粋で子供らしくて、忘れていた大事なことを思い出させてくれる。
    大切なのは、知恵と勇気。へこたれるな!打たれ強くあれ!

    この本は、私にとってとびきり素敵なクリスマスプレゼントになったよ。

  • こどもの部屋から拝借シリーズ。夏に手にしたが、この時期まで読まずにおいた1冊。子供の頃に読んでおきたかった。ギムナジウムなる世界は日本ではあまり想像がつかないが、雰囲気に慣れてくると楽しめる作品。

  • 『博物館学Ⅰ』集中講義時に読了。宮部みゆき『ソロモンの偽証』シリーズで取り上げられていたため手に取る。合間合間に読んだせいかあまり記憶に残っていないのが残念。でも勇気を示せる場とそれを受け入れてくれるクラスメイトがいる点彼らは幸せだと思った。今は勇気を示せる場なんてどんどんなくなっているように感じるため。こういう経験は大切にしたい。停滞している自分を見つめる良い機会だった。もっと味わうためにもまた読み返したい。

  • 冬休みを間近にひかえた、ドイツのとあるギムナジウムの寄宿舎で暮らす子どもたちの物語。
    前書き(ちなみにこのお話、前書きが二つあります)からココロをつかまれました。ケストナーが、彼が"ゴットフリート"と名づけたクジャクチョウに話しかけるシーンや、エドゥアルトという仔牛と触れ合うシーンがとても楽しいのです。
    お話の本編は寄宿舎に住まう少年たちの友情物語…というとそこらにありふれているお話のようですが、私はとても好きです。文章に飄々としたユーモアがあって、クスクス笑ったところもたくさん。"禁煙さん"、"道理さん"、"いろおとこテオドール"とか、あだ名のネーミングセンスが抜群。
    将来ボクシングでチャンピオンになる夢をもつ大食漢でケンカも強いマティアスと、臆病な自分がいやでマティアスの強さに憧れるウーリとの友情には、読んでいてこちらの心も優しくなる気がしました。
    訳者あとがきもとてもよかったです。
    うちの子どもにも読ませたくなりました。

  • ブクログのツイートで見て、何となく手に取った本
    エーミールとか、タイトルは何度も目にしていたのに、読んだことがありません
    それをすっ飛ばして他の作品を読む事になるとは(笑)
    一部分からない部分(月の授業の部分)がありましたが、良いお話でした
    これからも思わぬ出会いを楽しみにしています

  • 子供に勇気と優しさを与えてくれる。大人に童心を蘇らせてくれる。先生の生徒への体当たりの接し方が自分の昔の先生を思い出させる。模索しながら成長する子供をよく表現している。2019.3.7

  • 道理さんと禁煙さんの人柄とか、二人と少年たちの信頼関係が素敵でほっこりする。子供たちへのあたたかい眼差しにあふれた作品だった。

  • ギムナジウムで生活する5年生の少年たちの物語。
    彼らを見守る先生や大人との関係、子供同士の友情、どれも素晴らしくてクリスマスにふさわしい本でした。
    心が温かくなります。

  • いろんなドイツの難しい名前が出てきて、最初は少しややこしかった。(すぐに慣れたけど)
    男の子特有の友情のあり方なのかなぁと思った。
    女はこうはいかない気がする。
    憧れたし、何度も感動する場面がありました。

全31件中 1 - 10件を表示

エーリヒ・ケストナーの作品

飛ぶ教室 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする