クージョ (新潮文庫 赤 193-3C)

  • 新潮社
3.59
  • (37)
  • (33)
  • (77)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 455
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193037

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 救われなくて悲しい。。。
    クージョ…いい犬だったのに。

  • ピーター・ベンチュリーの「ジョーズ」には、サメの心情(?)描写があり、こういう手があるのかとショックを受けたが、この「クージョ」には、犬の心情描写が出てくる。共通点はどちらもモンスター小説だという事。
    「得体のしれない恐怖」とはよく聞く批評だが、モンスターが理性を失って行く過程がわかるからこそサスペンスが高まって行く。そこがキングの天才たる所以なのだろう。
    言い尽くされている事だが、たったこれだけのアイデアで、長編を書き上げる腕力も桁外れ。その潔さはスピルバーグ監督の映画「激突!」と通じる所もあるように思う。

  • 何十年ぶりの再読。

    犬好きには切ない。
    犬目線で語られるパートで段々と狂気に冒されていく過程がほんに切ない。
    本来はええ犬やなのにねぇ。

    シンプルな物語なのに結構な数の登場人物に関する情報量。
    こんな人の情報まで!と思ったら本筋にがっつり絡んでくる、油断できないわぁ。
    さすがキング。

    今作も大満足!!


  • 心優しいセントバーナード犬のクージョが蝙蝠に噛まれたことにより狂犬病になり人を襲ってしまう。

    誰も幸せにならない後味の悪い本。

    狂犬病のワクチンを打たせてもらっていなかったクージョが一番の被害者だと感じた。

  • スティーブンキングの有名な本だというのは知ってたけど…求めるものはこれじゃない!の★×3です。
    内容は、背表紙に書いてあることま、それ以上でも以下でもないです。
    あとがきに、「スティーブンキングの著書の中で一番アンナチュラルな要素の少ない小説」とありましたが、ほんまそう。
    ただの「イヤ~な」小説でした。出てくる人全員に救いがない…

  • 2021.11.24 読了。

    やっと読み終わったー!
    というのが第一の感想。

    本の厚みとしてはそんなになんだけど、文字が小さいのでかなりボリュームがあった。
    そして、物語のスケールでいうとかなり小さい。
    なのにこのボリュームってことは、割と中だるみするくらい読むのが辛いところがあった。

    話としては幽霊やモンスター的なものではなく、狂犬病の犬に襲われる恐怖というありえなくもない様な話で楽しめるのはさすがキング大先生だとは思う。

    タッド少年が亡くなるのはやめてくれ、と思った。
    救いがないの辛い。
    助かってほしかった。

    この作品も映像化されているのでいずれは観てみたい。

  • 再読。

    スピード感は、ちょっとタルいんだけど、やっぱり面白かったな!
    そして悲しい。狂犬病、コワい。

  • 再読。
    狂犬病をコウモリから移されたセント・バーナードのクージョが、故障した車の中に閉じ込められた母子を襲う、というのが大筋だけど、それだけじゃなく、二つの家族のそれぞれの関係性も同時進行的にこじれ、凶事が幾重にも重なり、やがて悲惨な結果に繋がっていく。500ページ近くにも及ぶ長編だけど、最初から最後までスリリングだ。
    それにしても、なんと言っても、一番の被害者はクージョだよなあ。可哀想に。

  • 意識が朦朧としてく様が恐ろしかった。
    後悔する所がくやしい。
    クージョよ、、、

  •  これはSFではなくてホラーともちょっと違ってしいていえばサスペンスか。人里離れた一軒家で狂犬病の大犬に炎暑の車の中に閉じ込められた母子に迫りくるタイムリミット。遠くから異変に気づいた救いの手が間に合うのか。犬が体当たりしてガラスにひびが入ったりするところはヒッチコックばりに恐いが、いまひとつ恐さが身に沁みないのは、そこへ至るまでのドナの身勝手な所業のせいだろう。この本線だけだったらうすっぺらになってしまうが、たんねんに書き込まれているヴィクとロジャーの仕事の問題や、チャリティとブレットの生活問題が物語に肉付けして厚みを増している。緊張の場面からの場面転換。そんなことより早く助けに来てよ。そう焦燥感が倍加されるところがサスペンス性を高めていてうまい。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スティーヴン・キングの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
スティーヴン・キ...
スティーヴン キ...
スティーヴン・キ...
リチャード・バッ...
スティーヴン キ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×