キャリー (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193044

感想・レビュー・書評

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  • 悲しい話だと思った
    悪いことが積み重なって最悪の結末になるのはやりきれない
    破壊シーンはスカッとして面白かった
    母親がキチガイすぎる
    間に挟まれる後日談的なものは先に待つ悲劇を想起させ、不安をかきたてられた

  • キングの名前を有名にした作品であり、何度も映像化された有名なこの本を、今まで読んだことがなかった。キングの他の作品はいくつか読んできたのに、こちらを読まなかった理由は、我が事ながらよくわからない。

    超能力を持つキャリーは、狂信的な母親に支配されるように育つ。
    学校で突然初潮を迎え、母親から何も聞かされていないキャリーはパニックを起こす。そんなキャリーを同級生がからかい、キャリーの秘められた力は大勢のひとの前で発現されてしまう。
    暗くいじめられてばかりのキャリーも卒業を控えプロムに人気者のトミーから誘いを受ける。

    こう始まり、キャリーに対して悪意を向ける同級生の酷いイタズラによって、町中が恐怖に包まれるという、パニックホラーというか何系のホラーだかよくわからないけれど、有名なホラー小説だ。
    小説を読んでいなくても映画を観たのなら、頭から豚の血を浴び血塗れのキャリーが力を発揮するところなど、衝撃的なシーンの多い作品と記憶されているだろう。わたしはそうだった。

    原作である本書は、物語を時系列に書くのではなく、事件後の記事や書籍などの間に当時の物語を挟む形であるため、物語自体を知らないで読むとわかりにくいかもしれない。
    作品をいくつかは書いていても、発表されていない若いキングなので、普通に書いては面白くないと趣向を凝らしたくなっても仕方ないところだろう。

    母親が娘に及ぼす影響というのは計り知れないものだと、今回読んで思う。わたしも気づかないうちに母親の影響はおおいに受けていることを日々実感している。

    この作品では、血を流すという場面が象徴的によく使われている。
    キャリーの心が傷つき、まさに血を流しているところを巧みに表現している。また、映像化を考えているはずもないキングであっても、その後多くの作品を映像化されることからしても、視覚に強く訴えかける手法を既に心得ていたのかもしれない。

    キャリーは痩せぎすな少女を勝手にイメージしていたが、読んでみると寧ろ太り気味な少女と描かれている。
    母親や学校でのストレスから過食に陥っているということらしい。ストレスだと食べられなくなるわたしなのでキャリーもそうだと決めつけていた。過食するタイプのひとも多いので問題ない。アメリカは手軽にカロリー摂取出来そうなものが多いようだから、過食で太る方が理にかなっているかもしれない。

    今回ようやく「キャリー」を読んだので、次は「シャイニング」を読んでみたい。
    キングは「シャイニング」の映画は嫌っていたらしいので、映画との違いにも興味がある。あのドアをぶち破って隙間から顔を出してニヤリと笑うシーンなんて、映画史に残るしわたしの記憶にも刻みついているけれど。

    キングも気に入りの映画「キャリー」が観たくなる読書だった。

  • イジメが度起こしてる。

    実は映画のCMをみていたとき

    Carrieが豚の地を浴びせられるシーンがあるんだけど

    わたしはそれを

    よくある食べ物のいたずらか何かで

    スムージーでも浴びせられているものだと

    思っていたんだけど

    全くもって違ったね。笑

    こんな生温いものじゃなかった。

    豚を殺すシーンもそうだし

    浴びせるシーンもちょっと異常だよ。

    クリスもビリーも精神異常だと思うわ。

    こんなこと思いついてる時点でやばいが

    それを実行できるのはもっとイかれてる。

    Carrieがあそこまでに爆発させるのも無理ない。

    2人も狙った相手が悪かったねー。

    あれだけの大惨事になったのもある意味

    2人のせいでもある。とくにクリス。

    もちろんマーガレットもだけど。

    しかし、私はあることに共感してしまったことがある。

    マーガレットの言う

    神が与えた罰。

    この世界が地獄なんじゃないかと思う私に

    この言葉はかなり納得の行くものだった。

    深いので書くとなると

    まとまらないから書かないけど。

    あながちマーガレットの言うことが

    すべて間違いでもないなと思ってしまう。

    あぁーやっぱりわたしは

    宗教とかにのめり込まれやすいタイプだわ

    危ない、危ない。

    こうやってよくわからん宗教にのめり込み

    普通ならダメだとわかるようなことまで

    正論かのように騙されていくのねー。

    そして最後のアメリア・ジェンクスの手紙もこわいわ。

    またCarrieと同じ能力を持った人間が生まれたってことじゃん!

    そこにはゾクっとしたね。

    みんなが言うほどの恐怖ではなかったけど

    きっと映画だったらもっと

    グロいシーンが沢山あるんだろうよ。

  • 今でいう毒親に心身ともに侵されてしまった女の子だな、キャリーは。

    読もうと思ったきっかけは、バケツがひっくり返るシーンがテレビで取り上げられていて興味を持ったから。
    そこに対する関心と期待が高かったためか、そこに至るまでの経緯が単純というかあっさりな印象を持ってしまった。

  • 読み辛い。宗教の事もよくわからないからやっぱり悪魔的な話はおもしろく感じなかったのかなぁと思う。映画のエクソシストやオーメンは怖く感じるけどなぁ。

  • 2015/02/09

    スティーブン・キングの長編デビュー作品。
    クロエ・モレッツ主演の映画も同時に見たのだけど、
    ついつい原作との違いが目についてしまって、
    思うように楽しめませんでした。

    原作はキャリーが怒ってから、
    街を焦土に至らしめるまでがけっこう長く、楽しめました。
    しかし、ラストのスーが血を流す描写は何だったのでしょうか。
    キャリーの死を看取ったことで、
    彼女自身も開放されたという暗示なのでしょうか。

  • 人は産まれる場所を選べないんだよなあ!
    と思わされる・・・。
    狂った母親に育てられることの悲劇・・・。
    なんだかなあ。。可哀そうすぎる・・・。

  • 思ってたより怖くなかった。これはホラーなんかなぁ?
    でも映画みてみたいな〜と思った!!

  • うーん。あんまり怖くなかったです。

  • いろんな意味で怖い話しでした。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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