キャリー (新潮文庫)

制作 : Stephen King  永井 淳 
  • 新潮社
3.59
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本棚登録 : 924
レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193044

感想・レビュー・書評

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  •  これも新聞の書評で、ホラーとかミステリーとか読みたいなら、素人はとりあえずキング読んでおけって紹介されていたので、素直にそれに従ってみました。



     手を触れずにものを動かすことの出来る能力をもつ少女、キャリーの引き起こした重大事件。その一部始終と、そこに至るまでの要因を書いています。
     表現の手法に工夫があって、出来事を時系列順に三人称で普通に描写する間に、事件に関わった人の証言や、事件に関する調査報告書、事件に関する記事などを引用して、未来から事件を過去のものとして振り返る視点を差し込んでいます。
     矢沢あいの『NANA』で、物語の中に懐古談のようなモノローグを入れているのと似ています。
     それによって、まだ事件が起こる前から、やがてくる破局が示されるので、キャリーの幸せも束の間のものとして痛々しく思いながら読みすすむことになります。

     キャリーは、宗教によって非常に狭い視野と心しか持たない母親に虐待されながら育ち、そのため友達もできず、いじめにあい、非常においつめられた状況にいます。そんな中、一人のクラスメートがキャリーにある機会を与えます。その機会はキャリーが狭い世界から出るきっかけになるはずだったけれど、別のクラスメートの悪意がそれを台無しにしてしまう。そうして一気に精神のバランスを崩したキャリーの能力が暴走してしまうことになります。

     表紙の絵が非常におどろおどろしいものなので、キャリーはどれほど恐ろしい存在なのかと、びくびくしながら読んだのですが、キャリーは念動能力を持っていると言うことの他は、普通の女の子でした。
     力が暴走するくだりなどでは、彼女は母親や自分に対する悪意に満ちた世界に対し、怒りと恨みを爆発させるのですが、そこですら、彼女に対して感じるのは恐れではなくて悲しみが先に立ちます。彼女の怒りが理不尽なものではないからでしょう。彼女が望んだのは、ただ普通に、自由に生きたいということだけだったのに。

     キャリーは子供だったので無力でした。彼女のクラスメートは同じく子供だったので、無力でそして残酷でした。それが引き起こした結末が悲しく胸に迫る本でした。

  • キングの処女作だそうです。
    前回読んだのは大学時代かなぁ。ファイアースターターと共に印象に残っていた作品です。
    改めて読み返してみて。。。
    ヤッパリ未熟さは感じますね。事件の調査報告書などを取り混ぜてリアリティを出そうとしていますが、さほど成功しているとも言えず、逆にその分、人物や背景に突込みが足らなくなっているようです。とはいえ十分に面白く、特に最後のテレキネシス発動あたりは迫力があって一気に読ませます。
    荒いけど、その荒さが魅力と言う感じの作品です。

  • 海外のホラー作品で久々に楽しめた

  • ラストがすさまじい…。キング作品の中でもかなりの名作。

  • スティーヴン・キングの処女作。
    きゅうとしめつけられるような焦燥感と危うさは、いまよんでもなお新鮮。

  • キャァァァァァリィィィィィ!!!!
    というママの絶叫が未だに離れません。ホントに。
    ちょっと下品な場面が多いですが、先に読んだグリーンマイルの流れでキングに信頼感?的なものがあったので、そこそこすんなり読めました。

    にしても表紙ちょー怖ぇ。剥いで学校のゴミ箱に捨てた記憶が。。

  • スティーブン・キングのデビュー作。
    怖い、ひたすら怖い・・・救いがなく怖い。読んでて逃げ出したくなる!

  • スティーブン・キングのデビュー作

  • <A HREF="http://tg.cocolog-nifty.com/diary/1999/05/post_4.html" target="_blank">1999年5月16日</A><br><A HREF="http://tg.cocolog-nifty.com/diary/2007/06/post_db53.html" target="_blank">2007年6月17日</A><br><A HREF="http://tg.cocolog-nifty.com/diary/2007/06/2_5f25.html" target="_blank">2007年6月19日</A>

  • キングで何より一番大好きだーーーーーーー

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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