クリスティーン 下巻 (新潮文庫 キ 3-11)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193112

作品紹介・あらすじ

クリスティーンの周辺では次々に血腥い事件が起きた。アーニーやクリスティーンを傷つけた者は、無残な死を遂げた。アーニーは顔付きも性格もすっかり変り、親友のデニスは何とか彼をクリスティーンから引き離そうとするが、逆にクリスティーンから命を狙われるようになった。みずみずしいティーンエイジャーの日常生活を背景に、まがまがしい恐怖を余すところなく描ききった長編。

感想・レビュー・書評

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  • ロ−ランド・D・ルベイと愛車クリスティーンの強力タッグが繰り広げるただただ恐怖の物語。ルベイかクリスティーンのどちらが結成を呼びかけたかは読み取れなかったが、この素敵なコンビのが永遠に生き残り悪態をつくため乗り移る標的に指名されたのがアーニー・カニンガム。アーニーはそれまでの17年間もママに支配され、その後ルベイとクリスティーンに支配されやられたい放題で短い人生を終わらせたのは可愛そうでありしかたのないこと。キングの小説の結末は希望があるのと無いのとありますが今回は後者、どちらも好きですが。

  • 再読。
    禍々しい人格を持ったような、1957年型プリマス・フューリー。その名をクリスティーンという。
    それは、元の所有者の怨念が宿ったようなもの。
    その怨念に取り憑かれてしまった友人と、彼の恋人、そして主人公の〈ぼく〉の恐怖や友情、闘いを描いたものなんだけど、一見滑稽なような、はたまたダラダラとした長広舌のようでありながら、全編にわたって生き生きと、全ての登場人物が描かれていて、全くダレたり飽きることがない。
    根底には愛があるんだね。

  • 後半は青春風味のホラー小説。キングにしては不出来か。後味の悪さはまさにキングだ。

  • ジョン・カーペンターの映画もクリスティーン再生シーンに驚きました。面白かったです。

  • とても怖かった。けど、読みだしたらとまらない。

  • 最後まで読んでみてもやはり「これは青春小説なのだなあ」という感想は揺るがなかった。青春の日々との決別、子供から大人になる第一歩を描いて切ない物語であり、そして訳者解説にあるように「深く結ばれたアーニーとデニスの愛の物語でもある」。

  • だって車って、もとから怖いもん。

  • 98023

    主人公の死に“僕たちはまだダブルデートすらしていないじゃないか”と友人が嘆く場面に泣ける。

  • アーニーは親友や恋人とのつかの間の生活を楽しんでいたが、クリスティーンが起こした殺人をきっかけに何者かに取り付かれていく。青春と狂気が入り混じり、事態は恐ろしい展開を迎える。

  • たしか冒頭で『この物語はアーニーとリーとクリスティーンの物語』だと書かれている。

    しかしこの物語は アーニーとデニスとクリスティーンの物語だ。
    もっと突き詰めれば アーニーとデニスの友情の物語だと思う。

    映画版はB級のホラーだったが、原作は全編に悲しい雰囲気のただよう しかし いつか見た自分たちの幼い頃の景色を思い出させる素晴らしい名作。

    この本を読めて良かったと思える1冊。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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