ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

制作 : Stephen King  浅倉 久志 
  • 新潮社
3.90
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本棚登録 : 1847
レビュー : 205
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102193129

感想・レビュー・書評

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  • 1刑務所のリタヘイワース
    映画ショーシャンクの空にの原作で、実際に文章で読むと想像が膨らみ、映画で見ていたからイメージしやすかった。アメリカンジョークなどが多く、少し共感できづらいところもあったがやはりラストは感動。
    ところどころ違うところがあり、スッキリするのは映画の方かもしれない。だが、不朽の名作だった。希望とは素晴らしい!
    2ゴールデンボーイ
    ホロコーストに興味のある主人公トッドが近所のデンカー(ドゥサンダー)という老人がナチの犯罪者であったことを知り、足繁く彼の家に通い始める。初めは優位にたっていたトッドだが、徐々にドゥサンダーに形勢を逆転されていくのが滑稽であり、恐怖でもあった。昔の感覚を取り戻していくドゥサンダーと、次第に荒れ、凶悪な犯罪者になるトッド。この2人の奇妙な関係が描かれていた。
    ラストの畳み掛けは少し弱かったが、設定はとても面白く、ホロコーストの恐ろしさも文面から伝わった。

  • 転落からの再生と希望を描いた作品の後に希望ある未来からの転落を描いた作品が来るとかキングえげつないわー。しかも本当はこのあとに追憶の中に容赦ない現実を描く作品が続くわけでほんとえげつない。

  • 映画とは違う結末。狂気は伝染する。

  • 以前、映画「ショーシャンクの空に」を見た時にそちらの原作だけ読んで「ゴールデンボーイ」は読まなかったのだが、久々にショーシャンクを見てまた読みたくなったのでついでのつもりでページをめくったら止まらなくなった。

    怖い、歪んでる、という書かれ方をよくしているが、トッドが特別狂っているとは思えなかった。誰しも怖いもの見たさで残虐なものに興味を示すことはあるだろうし、トッドほど恵まれて自信に溢れた子供ならああいった行動に出てもおかしくないように思えた。
    それが正しいか正しくないかは全くの別問題だが。

    それにしてもこれを2週間で書き上げるとは……これがスティーヴン・キングかと唸らされた。ただ、恐ろしそうなのでこれを映像で見るのは御免蒙りたい。映像で見るならやっぱり「刑務所のリタ・ヘイワース」がいい。

  • ★2008年6月21日 49冊目読了『ゴールデンボーイ』スティーヴンキング著 評価B+

  • ショーシャンクの空に を観て。

  • 無垢を装った残酷と過去に捨て去った残虐。2つの出会いによって、事態は次第にエスカレートし。。。
    なんでいまさらキングなんだと思いながら、何故か机の上においてあったこの本を読み始めた。考えてみれば、出張中に読もうと、ブックオフでダブりを承知で買ったもの。アメリカまで行って帰ってきたんですね、この本は。
    キャリーで嵌まり、ファイアースターターに進み、その後知名度が上がるに連れ離れて行き、スタンド・バイ・ミーあたりで決別したキングですが、決して嫌いなわけでなく、むしろ人気作家は読まないと言う私の偏屈なところが出てしまっただけです。
    改めて読み直すと、やはり面白いですね、キングは。
    最近の作品、特にホラー系は知りませんが、この作品はホラーと言うより心理小説ですね。
    ちなみに「刑務所のリタ・ヘイワース」はホラーではなく、爽やかな読後感のある小説です。個人的にはこちらの方が好きです。

  • 映画『ショーシャンクの空に』の原作『刑務所のリタ・ヘイワース』収録。

    小説は、アンディー脱獄後にレッドが刑務所の中でこれまでの日々を紙に書き綴ったという形で語られる一人称視点の物語(約180Pだから相当な枚数…)途中、話の脱線や時系列が急に入れ替わっていたりするのが少し多いが、そこはレッドが語っているのだからしょうがない(?)
    所々に挟まれる少し自嘲気味なジョークも面白く、話の比喩表現がとにかくユニーク

    特に、脱獄未遂の囚人に対して

    「こんな田舎をグレーの囚人服を着てせかせか歩いているやつは、ウェディング・ケーキの上のゴキブリみたいに目立つ。」

    と言っていたのには思わずクスッときました(笑)



    やっぱり、レッドが希望を胸にシワタネホへと向かうラストの場面が1番好き…!
    アンディーからの手紙と最後の文は何度読み返しても、心が穏やかな気分になります。

  • 刑務所のリタ・ヘイワースのゴールデンボーイの2編。刑務所の方は読後感も清々しく温かい感じなのだか、ゴールデンの方は読んでる間も読後も、モヤモヤといやーな感じに付きまとわれる。

  • 映画化された長編小説に、これまた映画「ショーシャンクの空に」の原作を加えた2本立て。

    おそらくレビューも「ショーシャンク」の原作「刑務所のリタ・ヘイワース」に集中しているだろうということで割愛。なかなか痛快な作品だが、「グリーンマイル」といい、こういうネタ好きだよね、キング。

    さて、「ゴールデンボーイ」のほうだが、たまたまバスで見合わせた、元ナチスの将校の弱みに付け込んで、当時の話を聞き出す前半部はやや単調で、ナチスに対する批判という形を引用しつつ、無関心を決め込むアメリカ社会に対する皮肉なのであろう。これはこれで一つの話としては面白い。

    ところが、少年と元将校が、進学にともなって会えなくなってからが本番。というか、キングだからね。

    憎しみ合いながらも依存しあっていた関係がなくなった時に、内から湧いて出る残虐性という話になって、まあ割りとシンプルで直球の話となる。ただし、残虐表現は控えめ。

    全体のストーリーは、2作とも本当に楽しめるもの。この厚さで2作も含まれているのはお得といえる。

    しかし、文章が直訳って言う感じの、嫌味ったらしい言葉遣いが多いのが、かなり気になるんだよな。キングの作品は、訳がよろしくないため、読みにくいものが多いのだけど、これもギリギリのところだ。

  • 4〜5

  • 何年か前に読んだのですがスティーブンキングは天才的なストーリーテラーだな、と思った事を覚えています。ナチスの生き残りの老人と、近所に住む少年の話しでしたが、追い込まれた人間同士の心理戦がとても怖かった。

  • 『ショーシャンクの空に』の原作となった「塀の中のリタ・ヘイワース」目当てで。原作も良いが映画のほうがすばらしいな。

  • 紛れもなくスティーブン・キング。uneasyだけどuncomfortableではない怪奇小説。

    「刑務所のリタ・ヘイワース」は映画『ショーシャンクの空に』の原作。映画とは結構異なる部分があって楽しめた。レッド視点でみる世界観がキングっぽい感じ。

    「ゴールデンボーイ」はこれぞキングって感じ。狂気が伝染するというか、狂気そのものは人間の内面と言うより残虐な行為の一部として存在していて、それが人間を狂気たらしめるとうか…。自分でもコントロールできないほどの狂気と言うべきか、コントロールできないからこそ狂気と言うべきかよく分からないけど、本質的に人間が狂気に吸い寄せられているような気がしてとても怖い。

  • 【読了メモ】(140606 12:57) Stephen King スティーブン・キング、訳: 浅倉久志『ゴールデンボーイ 〜恐怖の四季 春夏編〜』/新潮文庫/1988 Mar 25th/こわあああああ!!!!!

  • DVDで「ショーシャンクの空に」を観て大感激したので今まで読んだことの無いスティーヴン・キングの原作「刑務所のリタヘイワース」を読んだ。
    原作読むとアンディとレッドの心のひだが映像以上に感じられる所があり、文字で読む小説も素晴らしい。
    映画は二人が再会して終わるが、小説ではレッドがアンディとの再開に希望をふくらませる所で終わる。これもまたいい。映画、原作の本どちらも楽しめました。
    同じ本に収録されている「ゴールデンボーイ」は少し読み進めたが、内容が重くきつそうなので撤退した。スティーヴン・キング独特のホラー物ではないようだが、せいぜいこちらは映画だけの方がいいようだ。

  • やはり名作でした。
    「刑務所のリタヘイワース」は絶望の中の小さな希望をテーマにした作品でした。
    読み終わった後は爽やかな気持ちになりました。

    一方「ゴールデンボーイ」は利口な少年の転落をナチスと絡めて綴られていました。
    下手なホラー小説よりもゾッとするものがあります。

  • ショーシャンクの空にを
    少し前に見て、本を読み始める。

    「刑務所のリタ・ヘイワース」は
    映画同様、爽快感と達成感。
    スラスラ読み始め、
    ハラハラ読み進み、
    自らが何かを成し遂げた気分で
    読み終わる。
    すばらしい。有名な作家さんはやはりはずれない。

    「ゴールデンボーイ」も
    イメージや空気感は全く違うけれど
    望むラストに落ち着かせて、
    だけど退屈はさせない。

    しっかり面白い。しっかりと最後まで面白い。

  • 読書会の課題図書。
    スティーブン・キングは読んだことがなかったので、面白かった。

    面白かったが、感想や書評をするのはとても難しい。

    そういう種類の本もあるんだ。

  • キングってすごい。
    と、改めて思う。
    映画『ショーシャンクの空に』の原作である
    「刑務所のリタ・ヘイワース」は言わずもがなの名作だし、
    同じく映画化された『ゴールデンボーイ』も読ませる。

    好きなのは『刑務所のリタ・ヘイワース』なんだけれど、
    最初は嫌いだったトッドを最後には助かってほしいと思わせる
    『ゴールデンボーイ』の語り方も素晴らしい。
    でもちょっと最後の警察同士の会話の行に不満があるかなー、
    あまりにダイレクトな気がして。

    『刑務所のリタ・ヘイワース』は私としては完璧です。
    ああ、映画をまた観たくなってきた。

著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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