眠れる森の美女 シャルル・ペロー童話集 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2016年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784102200216

作品紹介・あらすじ

仙女の呪いで百年の眠りについた美しい王女――。王子様のお迎えとともに目覚めたのちの恐怖を描いた表題作のほか、赤頭巾ちゃん、長靴をはいた猫、親指小僧からシンデレラまで。あの懐かしい童話が新鮮な翻訳と美しくて読みやすい活字、繊細な挿絵とともに甦りました。不思議で美しくて楽しい。そしてちょっとだけグロテスクで残酷……。そんなペローの童話の世界へ、ようこそ!

感想・レビュー・書評

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  • 8篇の昔話、「過ぎ去りし時代の物語、教訓付き」というタイトルで1697年初めて刊行された。
    ペローの童話は、私の知る結末でないことに加え、「教訓」付きで警告を発している。
    物語からどんなことを教え導いてくれるのかワクワクドキドキした。

    ちょっと紹介
    【眠れる森の美女】
    王女が仙女の呪いで100年の眠りから目覚めた後の展開が怖い。結婚した王子の母の正体は、人喰い鬼の人種だった。
    (教訓)
    意に叶う結婚は、先延ばしになるとしても幸せが減じたり失われたりしない。しかしあまりにも熱烈に夫婦の契りに憧れる女性たちに対しては、この教訓を説く気力も勇気もない。

    【赤頭巾ちゃん】
    (教訓) 若い娘が外で出会う見ず知らずの男は危険。←絵本「ペローの赤ずきん」の解説より抜粋

    【サンドリヨンまたは小さなガラスの靴】
    (教訓)女性にとって美しさは類まれな宝物だが、心の優しさというものは値がつけられないほど価値のある貴重なもの。

    【参考】※本書あとがきと、絵本「ペローの赤ずきん」レビューより抜粋
    時代は17世紀末〜18世紀、太陽王ルイ14世治下のフランス。
    宮廷や貴族の邸宅で催されたサロンでは、口伝えの昔話をもとに洗練された甘美な物語がたくさん現れた。その作者は宮廷やサロンの貴婦人たち。
    そんな風潮をからかってやれ、という気を起こしたのがペローで、情緒的な昔話の解釈に水をさそうとした姿勢が表れている。
    ペローは、ショッキングな結末を平気で差し出した。警告を発するということも昔話の役割で、それだけ昔は危険に満ちていたということが言える。(グリム兄弟は、昔話に整合性をもたらせようとした節があり、できるだけ配慮した)

    【その他】
    文字が大きめで読みやすい。
    挿絵が怖い。
    人喰い鬼の登場が多くてゾッとする( ;꒪⌓꒪;)

    2023.5.19追記
    カバー装画:斉藤知子
    挿絵:ギュスターヴ・ドレ

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      なおなおさん
      猫を褒めちゃダメです。調子に乗るタイプなので、、、
      なおなおさん
      猫を褒めちゃダメです。調子に乗るタイプなので、、、
      2023/05/22
    • なおなおさん
      猫丸さん、いえいえ( • ̀Д•́ )キッハ°リ✧
      褒めまくりますよ〜!ฅ^•ω•^ฅ
      猫丸さん、いえいえ( • ̀Д•́ )キッハ°リ✧
      褒めまくりますよ〜!ฅ^•ω•^ฅ
      2023/05/22
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      なおなおさん
      ニャ〜
      なおなおさん
      ニャ〜
      2023/05/23
  • シャルル・ペロー版の童話集。収録されている8篇が発表されたのが1697年とのこと。教訓のズレっぷりが豪快!

  • 実は大人向けだったりする、読んだ中で面白かった童話集。

    これを読めばディズニーで知られる名作『眠れる森の美女』にマレフィセントはいないし、実はオーロラ姫(作中ではオーロル)は眠れる森の美女ではないことに驚かされます。そして実はディズニーアニメーションって凄かったりします笑
    かなり残酷さが根幹にあり、やたら人喰い鬼が登場して子供を陥れますが、話の展開は面白いです。

    追記
    シンデレラの原作と赤ずきん、長靴を履いた猫、青ひげもシャルル・ペローが書いていたことにも驚きでした。

  • シャルル・ペロー童話集
     教訓が面白い
    眠れる森の美女
     理想の人を待つことは正しいが限度はある
     決まった幸せは先延ばしにしても幸せ
    赤頭巾ちゃん
     可愛い子はより品のない人が寄ってくる
    青ひげ
     好奇心には魅力がある反面、しばしば後悔がつきもの
    猫の親方または長靴をはいた猫
     役に立たないものはない この猫は優秀すぎるけども
     見た目はなんだかんだ大切
    仙女たち
     優しくて愛想のある女性のほうがいい
     言われた人にしか優しくしない長女はいかん
    サンドリヨンまては小さなガラスの靴 シンデレラ
     2回舞踏会にいって2日目の出来事だったとは
     そもそもガラスの靴って履いて歩けるんか
     食べるののを2日我慢してコルセット付けるとか
     見た目も大事だけど心の優しさはもっと大事
    とさか頭のリケ
     愛する人の全てがよく見える
     見た目よりも知性の方が大事、物事をより多角的に見えて感じられるから
    親指小僧
     鬼の子供たち殺させたり、全財産奪ったりやることが残酷すぎる
     

  • 名作や古典を読もうが最近のブームで、海外の翻訳小説をいろいろ読んでます。眠れる森の美女はやっぱりディズニーの印象がどうしてもちらついてしまう。


  • 美しいけど残酷なペロー童話集。
    「眠れる森の美女」だったり「親指小指」だったり、深い森の中が思い浮かぶお話が多かったです。

    挿絵と解説、一話につき教訓も書かれていてとても読みやすい!
    そして愚か者には容赦なく罰が下る。笑
    描写が残酷でまったく救われない人もいるのでけっこう怖いです。
    童話ですが現実に通ずる部分もあり、どの話も"本当の美しさとは?賢さとは?"みたいなことを考えさせられました。

  • 表題作や赤頭巾と言った有名どころも日本で知られている話はかなりマイルドになっていたのだと知りました。
    残酷ですが物語の最後に添えられた教訓ともうひとつの教訓を読めば「なるほど…」となりますが。
    巻末の訳注で当時の流行や人々の様子が分かりやすく説明されていて親切でした。

  • 2025.10.8

  • サンドリヨン=灰かぶり姫=シンデレラ

    シャルル・ペローも宮廷作家らしくて、宮廷作家の書いた本ほんと面白い。国王に雇われるぐらいだから、作家のレベルも高いだろうし、仕事の報酬も高いだろうし、やる気も出て、総じてレベル高い感じする宮廷作家の文学って。長靴をはいた猫と親指小僧が好きだった。

    シャルル・ペロー
    フランスの批評家,童話作家。17世紀後半に活躍した神学者や建築家などのペロー4兄弟の末弟。弁護士の資格を得て大臣コルベールの下で働き,重用される。しかし1671年にはアカデミー・フランセーズ会員となり,87年の総会で国王の頌詩《ルイ大王の世紀》を発表した。ルネサンス以来の古典尊重の文芸思潮に反発し,古代と近代の作家を同次元に置いて比較し,前者の絶対視を否定したことによって,新旧論争の口火を切る。古代派の反撃に対して,4巻の《古代人・近代人比較論》を著した。第1巻(1688)は建築,彫刻,絵画,第2巻(1690)は散文,第3巻(1693)は韻文,第4巻(1697)は科学を取り扱い,それぞれの分野における近代の優越性を説く。さらに古代派の頭目ボアローの風刺に対して,《女性の擁護》(1694)を書いたが,アルノーの仲介により両者は和解した。新旧論争は18世紀に入って再燃し,フェヌロンの《アカデミーへの書簡》によって終息するが,文学史・思想史上,古代の権威と古典主義の否定という大きな意義をもち,ペローの名は近代派の代表者として忘れられることはない。彼はまた17世紀末から著しい妖精物語の流行に刺激されて,民間伝承に素材を求め,97年に《昔々の物語》あるいは《お伽噺》と呼ばれる童話集を書いた。《眠れる森の美女》《赤頭巾》《青ひげ》《長靴をはいた猫》《妖精》《シンデレラ》《まき毛のリケ》《親指小僧》の8編を収める。これ以前に書かれた3編の韻文の物語,《サリュス侯爵夫人あるいはグリゼリディスの忍耐》《願いごと》《ロバの皮》を加えて,いわゆるペロー童話集として,後世に伝わった。合理主義者でモラリストであるペローは,童話のうちに鋭い人間観察を秘め,しかも簡潔な表現によって,きわめて皮肉な心理分析を展開する。フランス文学におけるこのジャンルの代表者と評価される。



    フランスのシャルル・ペローの童話集は、のちにつづくイギリスの「マザーグース」、ドイツのグリム兄弟による民話収集(グリム童話)の先駆をなしたものとして名高い。「眠れる森の美女」をはじめ、ここに収めた「赤ずきん」「青ひげ」「長ぐつをはいたねこ」「シンデレラ」「おやゆび小僧」などは誰でも知っている物語であるが、もとの形は意外に知られていない。

    収録作品
    眠れる森の美女
    赤ずきんちゃん
    青ひげ
    長ぐつをはいたねこ
    仙女たち
    サンドリヨン(シンデレラ)
    まき毛のリケ
    おやゆび小僧
    グリゼリーディス
    こっけいな願い
    解説

  • フランスのペローの作。ドイツのグリム童話とかぶる話もあるが、現代の子供向け童話に比べ、残酷で刺激的なのが多い。1697年といえば元禄、綱吉の時代。日本に影響を受けたのもあるのだろうか。『仙女たち』は『舌切り雀』や『花さかじいさん』に似てる。『サンドリヨン』は『シンデレラ』の話。『赤ずきん』に狩人は登場しない。2018.6.4

  • 昔話とはいかに残酷なとこか!教訓も結構心に突き刺さります。色々な角度からの教訓が記されているので一読の価値ありです。人生とは弱者には辛いものだと言うこと。ただ、寓話だけに救いがあるのがよいとこです。

  • 眠れる森の美女
    赤頭巾ちゃん
    青ひげ
    猫の親方または長靴をはいた猫
    仙女たち
    サンドリヨンまたは小さなガラスの靴
    とさか頭のリケ
    親指小僧

  • 古本屋で外表紙無しで購入。さすが原文フランス語、優美で素晴らしい童話集。わたしはもう大学生になりますが、今読み返しても素敵で恍惚とした気分になります。教養として知るべき童話と、そのあとのお茶目な付け足しも魅力的。受け継がれてきた小さな宝石が詰まったような本です。

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著者プロフィール

Charles Perrault (1628-1703)
17世紀フランスの作家、詩人。ルイ14世の宮廷に仕えた政府高官だったが、晩年に民話をもとにした作品を次つぎと公表し、フランス民話編纂の始祖として知られる。民話に独自のアレンジを加えた彼の作品は、後世に様々な影響を与え、いまでも読みつぎ語りつがれている。

「2023年 『民話の森叢書1 グラビアンスキーの絵本ペロー昔話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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