- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102200469
作品紹介・あらすじ
むかしむかしのずうっとむかしのこと。イギリスの森でクマのプーは暮らしていました。大親友クリストファー・ロビンと冒険の日々を送っています。風船で体をふわっと浮かせて木の上にあるハチミツを取ろうとしたこと。コブタのコプタンのおうちが水浸しになったこと。ついにプーが発見した北極(ノース・ポール)……。ふわりと柔らかく、たまらなく愛おしい。永遠の友情に彩られた名作が、いま蘇る。
感想・レビュー・書評
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クマのプーさんとクリストファー・ロビンの冒険の物語。
阿川佐和子さん訳。
ディズニーのクマのプーさんのイメージがあまりに強すぎて、翻訳だけだと物足りない。
それぞれの話が、ディズニーのアニメや絵本で思い出される元ネタなんだろうなあと、懐かしい場面数多くありました。
文章も可愛く愛しくてというところは充分伝わってくる。
我が家にもまだ残るプーさんのぬいぐるみ。
プーさんのぬいぐるみって、ぬいぐるみのぬいぐるみなんだよね。後ろに縫い目があったりする。 -
"「なんで風船が欲しいの?」と君。
「ハチミツ!」
「でも、風船でハチミツなんか取れないよ」
「取れるの!」プーは断言しました。"
そりゃアニメ化したくなるわ…(にやけ顔)
ディズニーアニメのキャラクターではクマのプーさんが好きで、去年初めてプーさん関連の作品に触れた。(ouiさん その節は大変お世話になりました♪)
去年はプーさんのモデルになったコグマのウィニーの本から入ったが、今回はいよいよ原作!(「好き」とか言いながら、元の話を全然知らずにいた…)
本作が日本に紹介されてから約70年。新訳を手掛けられたのは何と阿川佐和子氏!しかもタイトルは原題のまま!
彼女の現代語訳…というより、今風(いまふう)語訳のおかげで、自然と物語の世界に溶け込めた。(プーの「マジやばい」は笑った)
クリストファー・ロビン少年(実在)が「ウィニー」と名付けた自分のテディベアの話をして欲しいと、父親(本作の著者・原作者)にねだる。(ちなみに「プー」はロビン君が親しくしていた白鳥の名前らしい) 親の語りと同時並行で物語が進行するスタイルは、去年読んだ『プーさんの戦争』と"Finding Winnie"を思い起こさせた。
「人間界では非力とされる子供がプーや仲間たちの間では頼りになる存在」という設定は、彼や世界中の子供たちにとって嬉しいものだったんだろうな。
ハニーハントに行った際は散々クリストファー・ロビンを振り回したんだね。食べ過ぎで玄関の穴から抜けられず、1週間も飲まず食わずでいたんだね。
そんな「(阿川氏の言葉を借りれば)ちょっと頭の弱い」プーではあるけれど、本作においては可愛さよりも人間味ならぬクマ味の方が強かった。もっと言えばドジであざと可愛いアニメの仕草ではなく、妙に自信家で自分や周りの幸せを優先して猪突猛進しちゃうイメージ。特にイーヨーのために誕生日プレゼントを用意する回は、プーが"本当にいい奴"であることが如実に表れている。
あとがきにて阿川氏は日本で初めて本作を紹介した石井桃子氏の翻訳を何度も称賛されていて、それがまた気になってしょうがない。プーはしょっちゅうややこしい聞き間違いもしているから、ご両人とも翻訳に四苦八苦されたはず…。
まだまだストーリーハントは終わりません! -
実はプーさんをよく知らない私。おとぼけキャラとは思っていたけどこんなにおマヌケなキャラだったなんて(笑)クリストファー・ロビンが「バカなクマちん」と言うたびに、うん、うんと私も頷く。そこには最大級の愛が込められている。
のんびり屋のくまのプーさん、ちょっと気弱なぶたのコプタン、暗くてひねくれ者のろばのイーヨー、ちょっと物知りのふくろうのフクロン、利口者のうさぎのウサギ、新しく森にきたカンガルー親子のカンガとルー、そして誰からも頼りにされるクリストファー・ロビン。
どの話も仲間だ!親友だ!大好きなんだ〜って気持ちでいっぱい。「今日はいったいどんなわくわくするようなことが起きるかな」優しくてわくわくするプーさんと愉快な仲間たちの物語。
「子供を育てることは、自分の子供時代をもう一度、生きることである」あとがきにあった石井桃子さんの言葉。こんな素敵な言葉を残した石井さん訳のプーさんもいつか読んでみたい。 -
阿川さんの訳が可愛らしかった
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阿川佐和子さん新訳のプー!単行本で出た時から気になりながら未読だったのでいろんな表情のくまが目を惹く文庫本を発見して思わずゲット。ディズニー映画で何度も繰り返し見たモチーフだけど改めて文章だけで読むと、不条理で頓珍漢な森の仲間たちのキャラクターがますます生き生きと動きだし声まで聞こえて来るようでディズニーもA•A•ミルンは勿論、阿川佐和子も最高…となりました!
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「くまのプーさん」の新訳。ミルンが息子のクリストファー・ロビンに語った、森の家に住むウィニー・ザ・プーと仲間たちの愉快な生活。ゆっくりと流れる時間の中で、すぐ近くにいるような親しみ深いキャラクターたちがドタバタ劇を繰り広げる。クリストファー・ロビンも物語に登場。ミルンの優しい眼差しに気持ちが暖かくなる。
初めて本作品に触れたのがこの新訳で、十分に良い訳だと思いつつも、石井桃子による旧訳の方も読んでみたくなった。E・H・シェパードによる挿絵も魅力的だし、続編も気になる。 -
奇想天外摩訶不思議。
A・A・ミルンが現代の日本でお笑い芸人をやっていたらいわゆる「地下芸人」になっていたんだろうなと思った。
ランジャタイの漫才を観ているみたいだった。
しかしながら、温かい気持ちになれる良い童話でもあります。 -
読了。
思ったよりも哲学的で、不思議なもやに包まれている感覚がした。恐らくこれは、原作で読むほうが良いのだと思う。ただ単にやわらかなものだとばかり思っていたが、コミカルな部分や硬い部分があり、日本の作品ではないのだということを強く感じた。 -
ディズニー映画やアニメの「くまのプーさん」は幼い頃から大好きな作品だったけれど、そこに原作があることを最近知り、たまたま本屋で見かけて購入した。
頭の中で、物語に合わせてディズニーキャラクターとしてのクリストファーロビンやプーさん、ピグレットたちが動いていて、読みやすくておもしろかった。
ほかにも関連本を読んでみたい。
A.A.ミルンの作品






> ディズニーの絵本とテープがセットになったもの
英語のお勉強?ちょっと聴いてみたいな
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> しっかり日本語でした。^ ^
にゃー
お子さんは、カセットの朗読に合わせてご自身で愉しまれたのですね(猫には無い...
> しっかり日本語でした。^ ^
にゃー
お子さんは、カセットの朗読に合わせてご自身で愉しまれたのですね(猫には無い経験なので羨ましい)