狂気のモザイク 上巻 (新潮文庫 赤 204-3)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102204030

感想・レビュー・書評

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  • <上下巻を通してのレビュー>

    最愛の恋人を自らの手で殺害してしまった秘密情報員マイケルは、絶望に打ちのめされ、引退を決意した。
    傷心を癒すために旅行に出た彼は、ローマ駅で、なんと死んだはずの恋人ジェンナを見かける。だが、彼に気づいた彼女の瞳に、恐怖と侮蔑の色が走ったのはなぜか?
    ジェンナを必死に追いかけるうち、周囲に巡らされた何重もの罠に気づくマイケル



    え~っ!というのが最初の印象です。
    幾重にも重ねられた伏線を読んでいく途中で、主人公のマイケルにかなり肩入れです。
    凄腕の情報員をこの世界から退かせるために、多大な嘘で練り上げられた計画を実施。
    そのために何人もの有能な人物が死んでしまうなんて。
    根本にあるのは米ソの対立の構図。
    そして、特定の人物へ権力が集中することへの危惧感。
    CIAも米国務省もKGBもVKRも・・・

    話としては同氏作品の「メービウスの環」に通じる部分もあり、読み応え十分です。
    映画「ボーン・アイデンティティ」の原作者でもある作者の作品は、
    期待を裏切りません。

  • ロバート・ラドラムの作品はほぼ全部読んできた。映画「ボーン・シリーズ」の原作『暗殺者』はもちろん傑作なのだが、シリーズ全体となるとやや評価は落ちる。読み物としては本書の方が優れていると判断し「必読書」に入れた。
    https://sessendo.blogspot.jp/2018/04/blog-post_6.html

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