- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102204184
感想・レビュー・書評
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主人公の米国諜報員は親友でもある同僚が拉致されたことを知り、上層部に背いて救出しようとする。もう一人の主人公は証券アナリストであるが、血の繋がりのある大富豪一族の慈善団体の理事を頼まれ、財団のことを調べ始める。その二人が謎を追ううちに出会い、二人とも財団の組織や諜報組織などから追われ殺されそうになりながら真相をさぐっていくという話。
善とはなにか、倫理とははなにか…などを問う作品となっている。
途中ネットの世界の部分がちんぷんかんぷんではあったが、全体はテンポよく進み、結末の真相がすっきりしていてよかった。最後の二行で苦笑いした。 -
買ったはいいものの読んでない・・
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ラドラムの遺作が出たということで、ずーっと気になっていたものをやっと読み終えました。彼の作品は「暗殺者」が有名ですが、最晩年に執筆された本作も十分に面白く、読者は嬉しいですね。
無二の親友を救うべく立ち上がった男の、背水の陣が見事です。スパイ小説は、久しぶりに読みましたが、やはり熱くなります。 -
晩年のラドラム作品は、何故か同じような雰囲気の作品が多く、このあたりの作品を沢山読んでいるとどれも先が読める展開で、伏線も登場人物の役回りも結末も「やっぱり」と言う感じですが、まあラドラムらしいし退屈する事無く読み終えました。