二人がここにいる不思議 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102211052

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  • 太めと痩せのカップルの、出会いと別れと再会の物語「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、天国まで自慢のワインを持って行こうとする呑んべえ領主に抗して村人たちが考えた作戦が意表をつく「ご領主に乾杯、別れに乾杯?」など、23編のジンワリいい話を集めた待望の短編集。ちぐはぐな会話としんみりした読後感が楽しい表題作は、今は亡き両親をレストランに招待した男の話。
    原題:The Toynbee convector
    (1988年)
    — 目次 —
    生涯の一度の夜
    トインビー・コンベクター
    トラップドア
    オリエント急行、北へ
    十月の西
    最後のサーカス
    ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動
    二人がここにいる不思議
    さよなら、ラファイエット
    バンシー
    プロミセズ、プロミセズ
    恋心
    ご領主に乾杯、別れに乾杯!
    ときは6月、ある真夜中
    ゆるしの夜
    号令に合わせて
    かすかな刺
    気長な分割
    コンスタンスとご一緒に
    ジュニア
    墓石
    階段をのぼって
    ストーンスティル大佐の純自家製本格エジプト・ミイラ

  • ブラッドベリワールドに浸られる短編集。
    ボリュームたっぷり23編。

    ふわふわと浮遊感に浸っていたと思えば、読後に奇妙な残り香を漂わせたまま去って行ったり。

    ブラッドベリの美しいSF世界の旅が出来た。

  • 冒頭の物語はアメリカ的要素の好きな部分がふんだんに盛り込まれていて幸せだった。

  • 気まぐれな旅人のように、ほんの一歩、非現実の世界に足を踏み入れ、その景色をちらとだけ見てまた頭を引っ込める。

    そんな感じ。

    どれも面白く読んだが、強く心に残るというたぐいのものではない。
    ワイン飲みながら優雅に読んだらいいんじゃないかな。
    ワイン飲めないけど。

  • 「オリエント急行、北へ」「ご領主に乾杯、別れに乾杯!」「ゆるしの夜」が好み。

  • 以前に買って、数編読んでそのままにしていた本。80年代の短編作品集。

    亡くなった両親と会食する表題作。山田太一の「異人達との夏」のようなシミジミだったり、ドッキリだったりを予想していると、う~ん、何でしょうね。しかし、昔は呑み込みづらかった話が、変に納得してしまう。
    倦怠期がテーマになっている作品が多い。「気長な分割」の終りが巧いな、ちゃんとした短編みたいと感じる自分。ブラッドべリを何だと思ってるんだろ。

    兎も角、ブラッドベリはブラッドベリなんだよと納得しているんだよな。

  • 星 新一を思い出す。

    なんていうんだろう、ブラックというか、ジョークを込めた小コントあり。
    慣れてなくて、意味不明なのも多かったけど。

  • 短編集なので読みやすい。標題作はやっぱり良かったよ。これ、面白いの?というお話も結構入ってたんだけども。

  • ホラー風だったりほのぼの風だったり、クスッと笑ってしまったり。ちょっと不思議なお話が詰まった短編集。
    こうなればいいなぁ…という期待を裏切り、落語のようにストンと落とす結末が面白い。
    内容に統一感がないので一気に読むより、時間をみつけて1作ずつのんびり読むのに向いているかな。

  • ずいぶん前に買ったのをやっと読む
    ブラッドベリは飛び飛びで読んでいるから何作目か忘れたなあ
    多分7冊目くらいだろう

    どうも最近自分の嗜好が変わってきたのかブラッドベリに厭きてきたのかあんまり夢中にはなれなかった
    この作品は短編集で、
    好きだったのは「さよなら、ラファイエット」、「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、「ストーンスティル恋愛騒動」、大佐の純自家製本格エジプト・ミイラ」
    この人の作品はアメリカやらイギリスやらの時代背景を知らないと意味がわからない言葉や言い回しが多いので少し読みにくいのが難点
    でもそれは慣れてしまえばどうってことはなくて、そんなことよりも作家の主張というか好き嫌いがはっきりしているのが特徴だと思う
    だから読者も選ぶと思う
    嫌いな人からすれば意味が分からないだろうし
    好きな人からすれば美しいとか素晴らしいとか感じるんだと思う

    ちなみに私は好きな方です
    気分によるけど

    ホラー風味の話より好きな世界観を描いている話の方が好きだなあ

著者プロフィール

1920年、アメリカ、イリノイ州生まれ。少年時代から魔術や芝居、コミックの世界に夢中になる。のちに、SFや幻想的手法をつかった短篇を次々に発表し、世界中の読者を魅了する。米国ナショナルブックアウォード(2000年)ほか多くの栄誉ある文芸賞を受賞。2012年他界。主な作品に『火星年代記』『華氏451度』『たんぽぽのお酒』『何かが道をやってくる』など。

「2015年 『たんぽぽのお酒 戯曲版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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