- 本 ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102216026
感想・レビュー・書評
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初めましての作家さん。
主人公は女吸血鬼ミリアム
ただ、吸血鬼という言葉は使われていない。
ミリアムのパートナーが壊れ始めたので、
老衰学の研究者サラに目を付け病院に出向く。
ヴァンパイアの血の謎と科学の融合ですよ!
本作は、ミリアム、パートナーのジョン、サラと
サラの恋人トムの目線で語られる。
そして・・・盛り上げるだけ盛り上げて・・・
ラストが・・・( ̄△ ̄;)エッ・・?
この後味の悪いどんでん返しって、どうなのよ?
これは別の意味で後を引きそう・・・(-。-;) -
古代から現代まで、人間と共に歩んできたヴァンパイア・ミリアムの話です。ミリアムは、人間を『転換』させることで、永遠に似た命を与え自分のパートナーとしますが、パートナーには必ず酷い末路が訪れ、そのたびに新たなパートナーを探していきます。この作品に特徴的なのは、ミリアムの血液を解析し、不老不死の謎を科学で解き明かそうとする試みがたくさん書かれること。確かにヴァンパイア小説の新たな地平という感じはします。
また、登場人物の感情を細かく描いているのですが、それぞれが矛盾を抱え、エゴイスティックに関わりあいながらも愛情と切なさも感じる、「人間は分からない」ことを筆を尽くして語ってくれている印象があり結構好きでした。
ただ、私はラスト結構へこみました……。想像すると、殺されるより酷い気がして。続編があるらしいですが。 -
何世紀にも渡り生き続ける謎の貴婦人ミリアム。ここ180年ほどは元貴族のジョンを夫として連れ添っていたが、急激に老いの徴候が現れたジョンを目の当たりにし悩んでいた。それは何度も繰返してきたパートナーを失うことの前触れだった。折りしもサラ医師の、老衰学の新説を読んだミリアムはサラに接近し、ジョンの老化を食い止める方法と己の血の秘密を探ろうとする。
作品中は一度もその言葉が登場しないけれども、れっきとしたヴァンパイア・テーマの作品。だがこの作品の特色は、ミリアムのヴァンパイア像が他の同テーマの有名作品―例えばキング「呪われた町」のように悪魔的、反キリスト的存在でもなければ、アン・ライスが創造したヴァンパイア・レスタトのように人間の倫理を超越した存在ともまた違った描かれ方をしていることだろう。
昨年夏に邦訳の初版が出たものだが、原作が書かれたのは1981年。'83年にはT・スコット監督、C・ドヌーヴ、D・ボウィ、S・サランドンらの出演で映画化もされている(映画タイトルは「The Hunger」)。続編「ラスト・ヴァンパイア」が出たのを機に邦訳の運びとなったらしい。 -
いわゆるヴァンパイアものなんだけど、文中ヴァンパイアって表記は全くありません。
長い時を生き続けているミリアムと、その夫の愛と別れ、って感じかな。もっと内面はどろどろしてるけど。睡眠に対する科学的な解釈と融合させてるあたりは、斬新だった。っても、これって二十年以上前に発刊されたやつなんだよね。なんでも、2部が出たのでこのたび翻訳の運びになったそうな。
「ハンガー」ってタイトルで映画化もされてる。D・ボウイがヴァンパイア役ってそういう記事を読んだことがあるのを思い出す、私は中途半端な映画マニア(苦笑)
2部出たら買います。って、ぐらいは面白かったです。はい。 -
ku
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やっぱり吸血鬼小説は、こうでなくっちゃ!
と思ったら、作家さんは男性でした。
なるほど、女性作家だとあぁ言う物語になるのかと、不思議な感想を持った本でした。 -
映画「ハンガー」の原作。これ読んで「ハンガー」のビデオ買っちゃいました。
ホイットリー・ストリーバーの作品





