- Amazon.co.jp ・本 (650ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102241110
作品紹介・あらすじ
ヴィクトリア朝の女流詩人、クリスタベルの研究を続けるモードは、ある日同時代の桂冠詩人ヘンリー・アッシュの調査をしているローランドと出会った。彼はアッシュの書きかけの手紙を発見していた。ロマンスから遠ざかり、恋の煩雑さを避けていた二人の現代の学者は、共に過去を遡り、許されない恋を辿り、しだいに情熱的なロマンスになだれ込んでゆく。ミステリタッチの恋物語。
感想・レビュー・書評
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こちらも重層構造になっていて、英国ヴィクトリア期の詩人たちの隠された愛の物語を、現代の学者が明らかにしてゆく話。訳文もそれぞれの時代に合わせるなどして凝っています。あちこちにちりばめられた中世伝説のモチーフもとてもたのしい。
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物語を読む醍醐味ってこういうのをいうのでしょうね。
いつかの日か、アッシュとクリスタベルが歩いたヨークシャー・デールを歩き、ウィットビーでジェットの装身具を買い求めたい。 -
ヴィクトリア朝時代の北欧神話受容史に詳しい方いたら、おすすめの本をコメント下さい
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「単純に」という副詞が好きだ。そして、おそらくそれは翻訳でしか使われない。
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読みたい。『本から引き出された本』より。
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19世紀の詩人が残した手紙をめぐる話。現代の男女もそれに絡んできて複雑に編みこまれたレース編みのようだ。面白かった。中の詩が非常によかった。途中で、手紙や日記ではない19世紀の人物が語る部分があった。それはどうかと、言われたらしいが、私はそれがあった方がよかったと思う。特に○○のところはね。
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長編の映画を見てるようだった。
お話の世界にどっぷり浸かってしまい,本を閉じている間も心はヒースの丘や風吹きすさぶ海岸を歩いていた。
なんでこんなカバーにしたんだろうか。
なんでこんなカバーにしたんだろうか。