恋する宝石 下巻 (新潮文庫 ク 10-15)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102250150

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  • テッサ・ケント、16歳でデビューしてから人気女優として多忙な毎日。しかし彼女は厳格なカトリックの家庭に育ち、ほんの1インチの間違い(笑)のため14歳にして出産していた。娘は両親の子供として育ったが、テッサの結婚直後に両親は事故死する。娘はテッサの妹として富豪の夫の親戚に育ててもらうことにした。
    女優としてスキャンダルを避け、夫にも子供がいることは明かさず処女として結婚し、若くして余命宣告を受けてから娘と仲直りしようと、夫から贈られたたくさんの宝石を利用する。娘との仲直りも最後は死ぬ前にやっておきたいことをしただけ。最後まで自己中な主人公でした。
    上巻の最初に宝石を売った後搬出を見届ける描写があるのだが、あまり意味はなかったような。カトリックではああだこうだもいろいろ書かれているけど、中絶禁止以外は話の流れにあまり関係ないし。話は面白かったけど無駄な枝葉が多いかな。
    主人公が年齢の離れた男性と結婚後、相手が先に死んで金持ち未亡人になるというのが好きだねぇこの作者。なんでだろ。

  • ロマンスもの系の筆致ですが、重点は母娘。よりドラマチックな人生。
    テッサ・ケントは美貌と才能に恵まれた女優。
    だが華やかな成功とは裏腹に悲劇も付きまとった。
    結婚直後に両親の事故死。
    デビュー前に一度の出来事でできてしまった娘マギーを妹と偽ってきた。
    マギーが18になる日に、テッサはマギーに打ち明けようとするが、その直前に知ってショックを受けたマギーに、激しく拒絶される。
    家出してニューヨークに行ったマギーは競売の会社に勤めて、次第に才覚を現す。
    話すこともしないマギーとの和解は出来るか?
    生き生きした二人の女性の成長と恋、華やかな宝石のオークションなど、楽しめます。

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