悪魔が目をとじるまで〈上巻〉 (新潮文庫)

制作 : 山本 光伸 
  • 新潮社
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本棚登録 : 25
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102252024

感想・レビュー・書評

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  • 再読。の筈なんだけど、全く内容を覚えていなかった。
    前半は地味かな。陰惨な殺人事件が発生して、地道な捜査を続ける刑事達を尻目に、第二第三の事件が発生する。それらが綿密な、時には煩わしい程の描写で丹念に描かれている。
    さて、下巻ではどう動くかな、話が。

  • エルロイ以前で一番好きだった作家、デイヴィッド・リンジー@新潮文庫。

    キングを思わせる濃密でくどい描写に加えて、この人の特徴はじっとりとした粘りつくような空気の質感まで感じ取らせる描写力があること。
    ほとんどの作品がヒューストンやデトロイトを舞台にしていて、それがどんな場所かは全く知らないで読んでいるはずなのに、いつのまにか映画でも見ているように、自分がその場にいるように、肌がじっとりと汗ばんでいたりするような、そんなリアリティがある。

    他のシリーズとは全く違う主人公、設定の本作。ネタは女性の連続殺人事件。よくある。
    しかし、殺された女性たちに共通するのがセレブ、危険度の低い高所得者層だったということ。
    地元警察の女性捜査員が、同僚にセクハラされたり、相棒が燃え尽きそうになるのに悩んだり、ナワバリに踏み込んできたFBIと対立したり惹かれあったり、とにかく事件も濃いし、登場人物も濃い。
    背後関係も濃いし、くどいし、何と言ってもセレブ御用達のSMクラブとレズビアン嗜好まで、読めば読むほどディープな世界に足を突っ込んでしまうことになるので途中でやめることができない。

    この本は初めて読んだ時に脳みそが沸騰するほど衝撃を受けて、あまりに凄いので人に勧めまくったのだけれど、上下巻のせいか、煽り文句のせいか、あまり手にとってもらえなかった。
    悔しかったので、都合、4回ぐらい買い換えて配ったくらいこの本は凄い。何度読み返しても凄いと思うので、本当に凄いと思います。はい。

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